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side咲桜2
しおりを挟むそしてさりげにすごいこと言いまくっているような……。嬉しいような恥ずかしいような……複雑だ。
「咲桜姉様、俺のが男らしくていいだろ?」
「國陽(くにはる)どうする気だお前は! いい加減あいつんとこに落ち着けクソガキ!」
「落ち着いてるわ! 私は國陽くん一筋! 他の奴に興味ナシ!」
「さっきまで咲桜口説いてたのはどこのボンクラだ!」
「流夜兄さんからかうために決まってんだろ!」
「欠片も落ち着いてねーぞガキ!」
「咲桜―、こっちおいでー」
勢いそのままに言い合いになった二人にどうツッコめばいいのかわからずにいると、カウンターの中からふゆちゃんに呼ばれた。コソコソと移動する。
「ふ、ふゆちゃん……?」
「あのバカたちは放っておいていいよ。って言うか、放っておく以外の対処法がない」
両手を広げて諦めのポーズをするふゆちゃん。ふ、ふゆちゃんに呆れられるなんて……。
「いつもああなの?」
「まあね。バカ姫は流夜が喧嘩する唯一なんだよね。妬けるー」
あ、それは妬ける。
ふと、私の隣に降渡さんが立った。
「斎月姫、十歳んときに家族より先に一人で日本へ来たんだ。祖父母のとこにね。そんでりゅうと再会。んで即喧嘩。りゅうが誰かに怒ったり怒鳴ったりするの初めて見たから驚いたけど、それよりも二十歳の野郎が十歳の女の子とガチで言い合いになってるのにドン引いた」
あ、それはドン引きますな。
「……そんな前から知り合いだったんですね」
留学する前に、私は流夜くんと知り合っている。それなのに、大和さんのことを教えてもらえなかった淋しさはぬぐえない。
「咲桜ちゃんよりはあとだけどね。でも、俺も絆には安全な場所にいてほしいから、斎月姫のことを話す気はないよ」
「安全……?」
「斎月姫は専門を組織犯罪にしてるから、よくヤバいとこに首突っ込んでるんだよ。プライベートではハーフってのもばれたくないらしくて、髪を黒く染めて、黒いカラコン入れて、『犯罪学者の大和斎月』だってばれないようにしてる。咲桜ちゃんも、知ってしまえば関わらないことは難しい。りゅうは咲桜ちゃんの安全と引き換えに、その存在を黙ってたんだ。……怒ってもいいけど、嫌いにならないであげて?」
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