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一 突撃
side作之助1
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なんだったんだろう、今の時間。
嵐が過ぎ去ったような感覚に陥っていた。
……続き読も。
……一度閉じた本を手にしてみたけど、なんか目がぼんやりしている……ああ、もう日が落ちるのか。そろそろ帰るか……。
そう思って腰を浮かしかけたけど。
………。心配だ。めちゃくちゃ心配だあの人。
あの見た目なら相当数ナンパとか危ない目に遭っていそうだけど、本人には全然危機感がないように見えた。
……今から追えば間に合うかもしれない。
でも俺が女子に絡んだとこ見られたら藤沢さんに悪影響しかない。
俺、一応教師からも不良認定されているから、藤沢さんまで悪印象を持たれてしまうかもしれない。
藤沢水都さんは俺でも評判くらいは知っていたけど、あの見た目なら納得という感じだった。
しかし中身はやばい。
いくらお母さんに憧れているからってヤンキーにまでなろうとするか?
お父さんと幼馴染さん、大変だったろうな……。
……心配だ。
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