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二 発覚

side作之助3

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「ちょっと待っ」

「はじめましてコガサクの彼女さん! ……って、え? 水都ちゃん!?」

「え? コガサクくんの彼女? ……玲くん!?」

……え。なんでお互いの名前知ってんの?

ぐるん、と、昔なじみが俺を振り向いた。笑顔で。その上でガシッと俺の頭をつかんできた。

「コガサク。これどういうこと? なんで俺の幼馴染の水都ちゃんがお前の部屋にいるの?」

「お、幼馴染……?」

戸惑う俺。

――判明したのは、俺のずっと昔の隣人で、今もたまにメシとか差し入れに来てくれる藍田玲哉は、親たちを通じて、それこそ生まれたときから仲のいい藤沢さんの幼馴染の一人だそうだ。

「へえー。水都ちゃんの進学先がコガサクと一緒だったんだ。驚き」

玲哉は俺の部屋に座り込んで藤沢さんと話している。

藍田玲哉。一つ年上の昔なじみ。

本当にずーっと以前の隣人というだけの関係なんだけど、うちのことを知っている玲哉は、引っ越した今も俺を気にかけてくれている。

ありがたい昔なじみだ。

「わたしも驚きだよ。コガサクくんと玲くんが知り合いだったとか」

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