37 / 216
二 発覚
side作之助2
しおりを挟む俺が促しかけたちょうどそのタイミングでインターホンが鳴った。
~~~誰だこんなときに!
来客を放っておくわけにもいかないけど、先に藤沢さんを返す手立てもない。
まかり間違って藤沢さんがうちにいるのを知られるのは大変だ。
藤沢さんの評判に傷つけてしまう。
「ちょっと出て来る」
「はーい」
出来たらその間に帰る準備をしていてほしい。本棚見ていないで。
「今開けます――……ってお前かよ」
「よー、コガサク! メシの差し入れ持って来たぞー……って、え、女子の靴? コガサク彼女できたの!? 逢わせて!」
「は!? おいそんなんじゃ――」
「お邪魔しまーす」
「だから待てって!」
藤沢さんを見られるのはマズい! そいつは俺をかいくぐって俺の部屋まで行ってしまった。慌ててあとを追う。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる