89 / 216
三 嫉妬
side作之助15
しおりを挟む「? わたしのクラス?」
「総真と由羽。玲哉が逢わせてくれたんだ」
「……総真くんと……由羽くん……?」
「うん。総真と文豪話で盛り上がってさ。すごいよな、あいつ。俺なんかとは読み込む角度が違うって言うか、そう見てくるかって感じで――……水都さん? どうかした?」
浮かれている自覚ありで話していると、水都さんは黙ってうつむいてしまっていた。
……あ、もしかして幼馴染を取られたとか思ってしまったか?
「あの、水都さ――」
「ふーん」
「え……水……」
「へえ~」
「………」
古閑作之助、十五歳。まだまだ若輩者ですが、得体のしれない威圧を感じたのは初めてです……。
あと他人を怖いと思ったのも。
俺は水都さんを怒らせてしまったんだろうか……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる