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三 嫉妬
side水都23
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「俺? ……もしもし、総真? ……うん。いや、正直俺もよくわかんないまま連れてきちゃったから……え、あ、ごめんなさい……? うん、わかった。次はそうする。じゃあ」
作之助は通話を終えて、自分で切ってからスマホを返してきた。
「作之助、何謝ってるの?」
受け取りながら訊くと、作之助は少し首を傾げた。
「なんか、山手さんと常盤さんが怒ってたんだって」
「えっ」
「『水都ちゃんを連れだすんなら姫抱きぐらいしろバーカ俵担ぎすんじゃない』って」
「え」
「なので次連れ出すときはそうするね」
「え………」
真剣な顔で言われたけど、姫抱きってあれだよね? お姫様抱っこともいわれる……。
「いえ! 俵担ぎで十分です!」
「でも二人は激怒してたらしいよ。総真によれば」
「いえ! 辞退申し上げます!」
なんか知らないけど冷汗が出るよ~! 俵担ぎも恥ずかしかったけど、お姫様抱っことか作之助にされたら……わたし出血多量で死ぬんじゃないかな。
羽咲ちゃんじゃないけど、鼻血多量とか。
作之助のことは紳士的だと思っていたけど、紳士っぷりにもちょっと天井をつけてほしい……。
恥ずかしいとかないのかな。
「で。水都さんは誰に告白してたの?」
作之助は通話を終えて、自分で切ってからスマホを返してきた。
「作之助、何謝ってるの?」
受け取りながら訊くと、作之助は少し首を傾げた。
「なんか、山手さんと常盤さんが怒ってたんだって」
「えっ」
「『水都ちゃんを連れだすんなら姫抱きぐらいしろバーカ俵担ぎすんじゃない』って」
「え」
「なので次連れ出すときはそうするね」
「え………」
真剣な顔で言われたけど、姫抱きってあれだよね? お姫様抱っこともいわれる……。
「いえ! 俵担ぎで十分です!」
「でも二人は激怒してたらしいよ。総真によれば」
「いえ! 辞退申し上げます!」
なんか知らないけど冷汗が出るよ~! 俵担ぎも恥ずかしかったけど、お姫様抱っことか作之助にされたら……わたし出血多量で死ぬんじゃないかな。
羽咲ちゃんじゃないけど、鼻血多量とか。
作之助のことは紳士的だと思っていたけど、紳士っぷりにもちょっと天井をつけてほしい……。
恥ずかしいとかないのかな。
「で。水都さんは誰に告白してたの?」
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