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三 嫉妬
side作之助15
しおりを挟む「コガサクと水都ちゃんは、見た目で誤解されてきたことが多かったんかなって思うんだよ。私たちもコガサクが水都ちゃんと友達じゃなかったら近づいてなかったかもしんないし」
「まあ……だよな」
人に恐怖心与えちゃう見た目だってわかっています。
山手さんは続ける。
「でも、水都ちゃんと縁が出来て、コガサクはまた別の縁につながったわけだ」
「……まとめると何を言いたいの?」
山手さんの言葉の意味が全部わかりきれなくて問うと、山手さんはにやっと笑った。
「水都ちゃんのこと大事にしろよって言ってる」
「………うん」
「あれだよな。コガサクって素直だよな。悪い奴に騙されるなよ?」
悪い奴って。
……何回か聞いたことと似ている……。
「……俺よく、善良な人を騙すなよって言われる」
俺が言うと、山手さんは大きく目を見開いて怒ったような顔になってしまった。
「お前が善良な奴じゃないか。誰だ、コガサクを悪い奴扱いしたのは。水都ちゃんにぶっ飛ばされてしまえ」
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