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五 想い

side作之助15

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水都さんが彼女になりました。

――と、由羽や玲哉に報告したら、すごく安心された。

『ありがとう、作之助……!』

と、何故か感謝までされた。幼馴染間の水都さんの扱いよ。

そして水都さんと付き合うならば、まず水都さんの父様に承諾を得ないといけない。

隠れて付き合うとか、絶対にしちゃダメな人だ。

翌日の日曜日、水都さんの家にお邪魔していた。

「………」

無言で睨んで来る水都さんの父様。相変わらず水都さんの父様怖ぇ。

この前と同じ部屋で、俺と水都さんは、水都さんの父様と母様と向かい合って正座していた。まあ退く気はないんですが。

「水都さんとお付き合いをすること、認めてください」

俺、人生初土下座だった。

水都さんの父様は無言で睨んで来る気配しかしない。やばい、冷汗も初めて経験した。

「お願いします、父様」

水都さんも俺に続いたようだ。

「……忠告したはずだが?」

水都さんの父様からは、予想された低い声。

「すみません。すきになりました」

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