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side蘭10

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「それだけ神だったということ!」

大声で宣言した一言で気持ちを切り替える。

失敗したって取り返しがつかないことの方が珍しいんだ。

「お昼どうしよー。お夕飯が七時だから、それまで食べないのはきついな……おにぎりでも作るか」

文庫本を本棚に仕舞って、拝む。素敵なお話を読ませてくださってありがとうございました!

スマホだけ手にしてキッチンへ向かう。朝ごはんの残りのごはんが確か冷蔵庫に仕舞われていたはずだ。塩おにぎりと、インスタントの汁物でも作って軽く食べよう。

目的はすぐに果たせて、お兄が来た時にそのままにしていた洗い物も一緒に終えた。

えーと……四時か。本読みすぎを夏休み二日目にして二回やらかしているので、今日はもうやめておこう。まだやってない掃除やって、夕食の材料でも買ってこようか。お母さんから、買ってくるものを書いたメモとお金は預かっている。

「鈴さん~更新待ってます~ってか書籍化して~運営さんお願い~読む用と保存用と飾っておくように三冊は買うから~」

ヘッタクソな音階で、即興でこれまたドヘタクソな歌詞を口ずさみながら掃除をしていく。

胸を張って言おう。私は音痴だ。友達とカラオケ行っても賑やかし担当だ。

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