朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】

桜月真澄

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一 流夜くんの寝言と言うか……。

side咲桜11

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「今も行方不明扱いの姉を、流夜はずっと探してるんだ。……もう亡くなっているかもしれない。犯人に連れ去られた可能性が一番高いからね。その人を探して、今も流夜は生きているんだよ」

「………」

私の瞳は手帳の字に停まったままだ。

流夜くんが警察に関わり続けている理由の一つ。

その対象まで教えてくれたことはないけど……。

「―――」

無性に、流夜くんに逢いたくなった。

「……犯人は、捕まってないんですよね」

私の呟きに、隣の吹雪さんが肯いた。

「うん。でも、時効撤廃に間に合ってね。もし犯人が見つかれば、逮捕、刑事裁判にはかけられる」

刑事裁判。

……流夜くんは、生まれた時から事件の中を生きている……。

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