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五 タチが悪いタイプの天才だ。
side流夜12
しおりを挟む「流夜は、そうだよ。口を開けば事態を悪化しかさせてないよ。そんだけお前が他人に無関心ってことなんだけどねー」
龍さんコーヒー、と俺への提言はついでのように注文する。
「まー、気を確かに持てよ? 琉奏も誰かまでは気づいてねーし、あいつが藤城に行くのもあと何回かなんだろ? その間気をつけてりゃ大丈夫だろ」
「………そうだけど」
それじゃ駄目なんだ。
咲桜にきちんと言った。
宮寺の誤解は解くと。
宮寺が誤解したままでは、咲桜の立場がない。
だから、咲桜と付き合っているとは言わないまでも、学生時代は降渡と吹雪しか知らなかったことを、ちゃんと話すと。
宮寺は正直すぎる性格ゆえ、隠すことが苦手だ。
限度は見計らいながらだけど、話せることは総て話そうと決めて今日に臨んだ。
それが一方的に撃沈されて終わっては意味がない。
「――降渡。一つ、頼みがある」
「ん? それは何? 幼馴染として? それとも探偵として?」
龍さんから渡されたカップを傾けて、降渡は愉快そうに唇をあげる。
「両方だ」
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