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六 わりーわりー、足が滑った。
side咲桜9
しおりを挟む「……どういう意味だ?」
「どうしてそんなことが言える。お前が。あれだけ恋人がいながら、誰一人だって正しく自分の女になんてしなかったお前が、結婚だの言う。しかも華取さんて――」
「んなもん、惚れたからに決まってんだろ。俺、咲桜には傍から見るとアホみてーに惚れこんでるらしいからな。教師や生徒だから、なんて理由で反対されて咲桜を誰かにとられるくらいなら、ここ辞めて咲桜を攫う」
「………」
びっくりした、と宮寺先生の顔に書いてある。
「あ、あの!」
流夜くんの手を振り払って、声をあげた。
「宮寺先生、在義父さんとも知り合いなんですよね? 大丈夫です! 父さんにも認めてもらってますから! 反対とかされてないし、なんだったら流夜くんにうちに住めとか言ってましたし!」
「………」
宮寺先生は余計黙り込んでしまった。
私は、うう、と顔を歪めた。
ここまでばらしてしまっては、どうにかして宮寺先生を説得しないと――
「――それは、華取さんも同意していることなのか?」
「勿論です!」
意気込んで答えると、宮寺先生は眉を寄せていた。
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