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2 当代最高峰の陰陽師
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しおりを挟む(は~、ほんとか~、私の考え方、お母さんそっくりだったんだ……複雑……)
母に似ていることは嬉しいが、似ている部分的に全面的に嬉しいとも言えない。苦悩する。
「それでなんだが、ここからは一人でも大丈夫か?」
「え?」
美也が顔から両手を離して榊を見上げた。
「俺は、見た目は人の姿を取れるんだが、この姿で電車とかの機械に乗ることは出来ないんだ。神気が磁場を狂わせてしまうというのか……大きな物にほど影響を与えてしまうから、俺が駅に行けば電車とかは止まってしまうわけだな。降りる駅で待っているから、電車は一人でも大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。心配してくださってありがとうございます」
「心配は俺が勝手にしたくてしてるだけだ。それと、鏡は復元しておくから、今度逢うときに渡そう。理由も説明せずに渡すのもどうかと思っていたんだ」
「ありがとうございます。……榊さんはいいって言うかもしれないけど、一度、ちゃんと謝らせてください。榊さんがくれた大事なものを、とられてしまってすみませんでした。これからは……強く優しく、なれるようにがんばります」
強さと優しさは、背中合わせに存在するようで、並ぶようにも存在すると今日思った。
陰陽師という白桜と、榊の本音を知ったからだ。
白桜は強かった、でも、それだけでなく優しかった。
榊は優しかった、そして、強かった。
その強さとは、破壊的な強さではなく、芯の強さだった。
優しいから、強い……美也は少しだけ、その扉の向こうを見た気がした。
榊は優しくほほ笑む。
「ああ」
その声が優しくて……でも美也は、榊が強いことも知っているから、優しさとは弱さではないと……心臓に染み渡る感覚がした。
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