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6 残滓
side涙雨5
しおりを挟む真紅嬢が小路流に入れば、そして始祖の転生と知れれば、当然のように当主への道も話として出てくるはずだ。
当主の伴侶が、鬼人の一族の出身か……。
笑える話じゃ。
黒の若君が当主となることはないだろう。
自分がそんなものになるくらいなら、流派ごと滅ぶ道を選ぶのが涙雨の主様だ。
ならば有力となるのは、やはり真紅嬢でしかない。
現状、黒の若君に次ぐ能力の持ち主と言えば、白の姫君と、今は眠っている先代の紅緒嬢となってしまうくらい、小路内外で見ても黒の若君の力は突出している。
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