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番外編

side千波3

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「お疲れさまです。甘えていいですよ?」

わたしの腕の中の玲哉くんが、固まった。

「? 玲哉くん?」

「……千波ちゃんがデレた……」
 
いや、デレたって……。

「彼氏なのに、ダメだった?」

「!」

今度はがばっと顔をあげて、わたしを凝視してきた。

「千波ちゃんに彼氏って言われたの、初めて……」

「そうだっけ? 嫌だった?」

「大歓迎。むしろもっと抱き付きたい」

「どーぞ」

ぎゅむ、と玲哉くんが抱きしめ返してきた。

「千波ちゃん」

「うん?」

「……なんでもない」

「そう? ところで会長さん、碓氷くんに弱みってなに握られてたの?」

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