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1 告白の返事
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しおりを挟む「……俺は友達としてレベルが低い方だったってこと……?」
和仁、哀しい気持ちになった。
けれど永久子はほほ笑む。
「逆。もしかしたら好きなのかな? って、自分に問いかけてたとこだったの、最近」
意表をついた言葉に、和仁は刹那反応できなかった。
「……ほんと?」
「ほんと。答えはまだ出てないけど、ひとつだけ確かなこともあるんだ」
「……訊いてもいい?」
和仁はそう問う。永久子がどう考えているのか、知りたかった。
「嬉しかったの」
「……」
「天瀬に告白されて、どうしようって困る前に嬉しいって思ったの。でもあたしは魔女であることはどうしようもなくて、それを隠して付き合うことは出来ないって思った。だから言ったの」
少し、苦みのある笑顔。
和仁はひとつ決めた、
「……じゃあ、まず試してみるってどう?」
「お試し?」
「夢宮が魔女? とかいうの、俺も正直実感ない。だから俺も、これから自分の夢宮に対する考え方がどう変わるかわかんないから、まずはお互い、彼氏彼女として、お試し期間作るの。一週間でも、二週間でも夢宮が決めてくれていい。決めた期日に、お互い答えを出すっての。……どう?」
「天瀬がそれでいいなら――うん」
和仁の提案に永久子は、こくんとうなずいた。
「じゃあとりあえず――今日一緒に帰る?」
今度は永久子が提案した。
うなずくのは和仁だった。
「いつも一緒に帰ってたけど……定石(じょうせき)だよな」
「だよね。新鮮味があんまないか……あっ、じゃああたしのこと、永久子って呼んで」
名案、とばかりに永久子が嬉しそうに言った。
「えっ、い、いいの? いきなり」
「あたしも和仁って呼ぶから。天瀬がいやじゃなかったら」
「いやじゃないよっ。その……よろしく」
「こちらこそ、よろしく」
照れまじりに交わした握手。
天瀬和仁と夢宮永久子の、お試し恋人期間がスタートした。
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