朧咲夜-番外編-【完】

桜月真澄

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11 華取在義 その理由

side在義1

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たぶん、そろそろ知られているだろう。

流夜くんとか、吹雪くんとか。

龍生には自分から話した。愛子は知らない。

……私の両親は、同父同母の兄妹だった。

太古、一夫多妻だった日本では、異母きょうだい間での婚姻が認められていた時期はあるようだ。

けれど、古事記や日本書紀にあるように、同母きょうだいの婚姻は禁忌だった。

軽太子(かるのたいし)と軽大郎女(かるのおおいらつめ)が、同母兄妹でありながら恋をしてそれが明るみとなった。

日継ぎの御子――皇太子であった軽太子は廃太子とされ、命を追われる身となり、妹とともに自決する。

……兄妹の恋愛物語が死で終わるものが多いのは、日本で最初の兄妹恋愛物語の終末を本能的にでも知っているのだろうか。

なんて考えたことも、確かあったと思う。

父は華取家当主。母は、そのすぐ下の妹。

父には妻がいて、子どもも二人いた。

嫡男の方が跡継ぎだった。

妹である俺の母は、結婚はせずに俺を産んだ。

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