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偶然4 side作之助
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…………。
「え」
「え、って……コガサクん中じゃ私と快理ちゃん、ただの同級生? 淋しいこと言うなよ」
山手さんが、不満を隠さない顔で言ってくる。え、俺、山手さんと常盤さんと友達名乗ってよかったの……?
「………」
「うん? どうしたよ」
山手さんの方を見たまま俺が黙っていると、山手さんが小首を傾げた。
「……友達の定義が……わからない……」
「友達の定義?」
「うん……」
何をもって友達を名乗っていいのか。
俺がしょうもないことを口にすると山手さんは中空を見つめて、んーと名乗った。
「自分がそう思ってたら友達でいんじゃない?」
「そんな簡単な……」
あまりにあっさりした答えに戸惑っていると、山手さんはあっけらかんとした様子で言い切った。
「簡単なことだよ。私はコガサクを友達だと思ってるから、友達」
「ともだち」
オウム返しする俺に、山手さんは軽く肯いた。
「そ。まあ相手から否定されたらそれなりに傷つくと思うけど……そういうところはちゃんと話していけばいいんじゃないかな」
「……」
なるほどが過ぎる。
「んで、話していくうちにもっと友達になれるんじゃない?」
すごいが過ぎる。
「山手さん尊敬する……」
「え、そう? いやー、ちょっと照れるなー」
照れを誤魔化すように片手を頭の後ろにやって、あははと笑う山手さん。
「私が思うに、何事にも大事なのは言葉だよ。昔の話になるけど、中学のときの私と快理ちゃんはお互いに言いたいことがあっても話せる状況じゃなかったんだ。でも隙をついて二人で話したら、私と快理ちゃんの仲は元に戻ることができた。友達でも親子でも恋人でも、『察して』、は無理ゲーの傲慢だと思ってる」
言葉、か……。水都さんが友達出来たきっかけもそれかもしれないな。
「コガサクと水都ちゃんは、見た目で誤解されてきたことが多かったんかなって思うんだよ。私たちもコガサクが水都ちゃんと友達じゃなかったら近づいてなかったかもしんないし」
「まあ……だよな」
人に恐怖心与えちゃう見た目だってわかっています。山手さんは続ける。
「
でも、水都ちゃんと縁が出来て、コガサクはまた別の縁につながったわけだ」
「……まとめると何を言いたいの?」
山手さんの言葉の意味が全部わかりきれなくて問うと、山手さんはにやっと笑った。
「水都ちゃんのこと大事にしろよって言ってる」
「………うん」
「あれだよな。コガサクって素直だよな。悪い奴に騙されるなよ?」
悪い奴って。……何回か聞いたことと似ている……。
「……俺よく、善良な人を騙すなよって言われる」
俺が言うと、山手さんは大きく目を見開いて怒ったような顔になってしまった。
「お前が善良な奴じゃないか。誰だ、コガサクを悪い奴扱いしたのは。水都ちゃんにぶっ飛ばされてしまえ」
「やめて。本当にやりそうだから絶対に本人には言わないで」
結局また止める係が俺に回ってくるオチだろう、それ。
水都さんの行動が簡単に読めるようになってしまった……。
山手さんは不承不承といった感じで顎を引いた。
「コガサクが嫌なら言わないでおくけど……水都ちゃん知ったら怒るぞ?」
「なんで水都さんが怒るの」
「コガサクのこと大事にしてるから」
「うん、よくわかったからもういいよ。そう気遣わなくても」
山手さん、俺がぼっちだったのとか気にしてくれてるんだな。
水都さんも俺もいい友達に恵まれたな。
「そういうんじゃないんだけど……あ、ちなみにコガサク。今朝私と二人でいることを水都ちゃんはどう思うと思う?」
「……なんか暴走しそう……?」
「どーだろっかなー」
山手さんはニヤニヤしている。
何か楽しんでいる風だけど……水都さんの暴走は喧嘩終わらせるより手間かかるから煽るのはやめてほしい。
「あ、作之助! 露季ちゃんと一緒だったんだ」
……言ってる傍から……。
「え」
「え、って……コガサクん中じゃ私と快理ちゃん、ただの同級生? 淋しいこと言うなよ」
山手さんが、不満を隠さない顔で言ってくる。え、俺、山手さんと常盤さんと友達名乗ってよかったの……?
「………」
「うん? どうしたよ」
山手さんの方を見たまま俺が黙っていると、山手さんが小首を傾げた。
「……友達の定義が……わからない……」
「友達の定義?」
「うん……」
何をもって友達を名乗っていいのか。
俺がしょうもないことを口にすると山手さんは中空を見つめて、んーと名乗った。
「自分がそう思ってたら友達でいんじゃない?」
「そんな簡単な……」
あまりにあっさりした答えに戸惑っていると、山手さんはあっけらかんとした様子で言い切った。
「簡単なことだよ。私はコガサクを友達だと思ってるから、友達」
「ともだち」
オウム返しする俺に、山手さんは軽く肯いた。
「そ。まあ相手から否定されたらそれなりに傷つくと思うけど……そういうところはちゃんと話していけばいいんじゃないかな」
「……」
なるほどが過ぎる。
「んで、話していくうちにもっと友達になれるんじゃない?」
すごいが過ぎる。
「山手さん尊敬する……」
「え、そう? いやー、ちょっと照れるなー」
照れを誤魔化すように片手を頭の後ろにやって、あははと笑う山手さん。
「私が思うに、何事にも大事なのは言葉だよ。昔の話になるけど、中学のときの私と快理ちゃんはお互いに言いたいことがあっても話せる状況じゃなかったんだ。でも隙をついて二人で話したら、私と快理ちゃんの仲は元に戻ることができた。友達でも親子でも恋人でも、『察して』、は無理ゲーの傲慢だと思ってる」
言葉、か……。水都さんが友達出来たきっかけもそれかもしれないな。
「コガサクと水都ちゃんは、見た目で誤解されてきたことが多かったんかなって思うんだよ。私たちもコガサクが水都ちゃんと友達じゃなかったら近づいてなかったかもしんないし」
「まあ……だよな」
人に恐怖心与えちゃう見た目だってわかっています。山手さんは続ける。
「
でも、水都ちゃんと縁が出来て、コガサクはまた別の縁につながったわけだ」
「……まとめると何を言いたいの?」
山手さんの言葉の意味が全部わかりきれなくて問うと、山手さんはにやっと笑った。
「水都ちゃんのこと大事にしろよって言ってる」
「………うん」
「あれだよな。コガサクって素直だよな。悪い奴に騙されるなよ?」
悪い奴って。……何回か聞いたことと似ている……。
「……俺よく、善良な人を騙すなよって言われる」
俺が言うと、山手さんは大きく目を見開いて怒ったような顔になってしまった。
「お前が善良な奴じゃないか。誰だ、コガサクを悪い奴扱いしたのは。水都ちゃんにぶっ飛ばされてしまえ」
「やめて。本当にやりそうだから絶対に本人には言わないで」
結局また止める係が俺に回ってくるオチだろう、それ。
水都さんの行動が簡単に読めるようになってしまった……。
山手さんは不承不承といった感じで顎を引いた。
「コガサクが嫌なら言わないでおくけど……水都ちゃん知ったら怒るぞ?」
「なんで水都さんが怒るの」
「コガサクのこと大事にしてるから」
「うん、よくわかったからもういいよ。そう気遣わなくても」
山手さん、俺がぼっちだったのとか気にしてくれてるんだな。
水都さんも俺もいい友達に恵まれたな。
「そういうんじゃないんだけど……あ、ちなみにコガサク。今朝私と二人でいることを水都ちゃんはどう思うと思う?」
「……なんか暴走しそう……?」
「どーだろっかなー」
山手さんはニヤニヤしている。
何か楽しんでいる風だけど……水都さんの暴走は喧嘩終わらせるより手間かかるから煽るのはやめてほしい。
「あ、作之助! 露季ちゃんと一緒だったんだ」
……言ってる傍から……。
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