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苛立ち
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レベルも装備の質も上がった。金やアイテムだってメンバーからもらったりくすねたりしている。
確実にチカンは強くなっている。だがそれは、外面の話だ。
技術はどうだ、ソロとして活動していた時と現在、どう変わった?
答えは大して変わっていない。それどころかやや落ちている。
戦闘はほぼメンバーに任せきり、楽ばかりしている。
打ち込み、敵の攻撃に対する防御、足捌き...ソロの時も大したことはなかったが、更にダメダメクルド人になっていた。
ゲーム攻略に参加するつもりはないが、他プレイヤーを襲う以上備えは万全にしておかなければならない。
装備・アイテムのみならず、自分自身の強さも。
「ふん!ふん!ニホンジンシネ!インドジンシネ!トルコジンシネ!」
最近では暇な時に自己鍛錬をしている。
攻略組が販売している攻略マニュアルに武器の扱いが載っていた。
杉田が持っていた物を読んでいたのだが、自分用に一冊欲しいとゴネたら買ってくれた。
他人に金を出させるのがクルド人の流儀だ。
そもそも協力を呼びかけるなら無料配布しろよと思った。
それを読みながら鍛錬しているのだが、休憩の合間にペラペラと適当に捲ると【バトルスキル】なる項目を見つけた。
バトルスキルとは、SBOに存在する戦闘用のスキルである。
炎を纏った強力な攻撃ファイアースラッシュや、一時的に敏捷性を上げるハイスピードなど、戦闘に役立つスキルを覚えることでより攻略がしやすくなるということだ。
レベルを上げたり特定のアイテムを入手することで覚えられるらしい。
「そういや俺もいくつかバトルスキル持ってるな」
自分のステータスを見てみると、確かに持っていた。一度も使ったことはないが。
「場合によっちゃ使わねえといけねえ時もくるかもなあ。ちょっと練習してみるか...ん?」
攻略マニュアルのページを捲っていくと、気になる項目が目に入った。
【ユニークスキル】と書かれている。
「なんだそりゃ?」
普通のスキルとは何が違うのか。
ユニークスキル。それは出現条件が不明であり、そのプレイヤーのみが使える謎多きスキルである。
武器を極める、特殊なモンスターを倒すなどすれば使えるようになるのかもしれない。
SBOで初めてユニークスキルを獲得した人物は、ビーストクリフというプレイヤーだそうだ。
彼は【邪剣・夜】という剣と盾による攻防一体スキルを持っている。
その鉄壁の護りは一度たりとも突破されたことがないらしい。
「んだよそれ!ズルスギィ!どうせ運とかだろ下らねえ!」
クルド人の特技は自分より弱い者をレイプすることだが、PKKのメンバーの中にユニークスキルを持っている者はいないらしく、アブドゥルは部下に命じて習得の仕方を探らせていた。
腹が立ったのでチカンは鍛錬をやめると、格安風俗に行くためにテツオの工房に忍びこんで金銭を盗み出した。
---
「お前、溜まってんだろ?」
しこしこしこしこ...
「んほおっ!❤︎」
お世辞にも顔はいいとは言えない。明らかにババアだし好みではない。
「おらっ!イけ!おばちゃんの手のひらまんこに白いの出しちまいな!」
だが今のバキオウはただのバキオウではない。デスゲームに囚われてから彼は変わったのだ。
そして気づいた。ストレスを解消できる最も有効的な手段は射精であると。
SBOの中ではいくら射精しようとテクノブレイクすることはない。もし彼が現実で今と同じようなことをしていればとっくに死んでいるだろう。
一日最低でも24回は射精していた。性欲猿...いや、もはや生物の域を超えていた。
「イクッ!❤︎ブスババアの手コキでザーメン出るっ!❤︎」
変わらなければならないとは思っていた。ちんこからザーメン出すことばかり考えず、攻略にも力を入れなければと。
「出すな!あんたは出禁だよ!おばちゃんの手のひらまんこは閉店や!」
相手を怒らせたバキオウは、手コキを止められ後少しというところで絶頂を阻止された。
「ホワェ!?金返せやババア!クソッ!諦めたらそこでSBO終了や!」
しこしこしこしこ!
バキオウは自分の手でムスコをしごき始めた。
「ワイはバキオウいうもんや!βテスターとネトウヨの妨害に負けんで攻略目指す、ビッグになる男なんや!」
急に自己紹介し始めた。バキオウは更にもう一方の手の指を自分の関西アナルに突っ込み、更に刺激を強めた。
「諦めてたまるか!笑うなら笑えばええ!オナニーもSEXも中途半端な男がっ!SBOクリアなんてできると思うなよ!」
そしてダブルの刺激によって、すぐに再び限界に達する。
不屈。それが彼の強みであった。
ドピュドピュドピュ!❤︎ドピュッ!❤︎ドッピュン!❤︎
「おひょひょひょひょ!❤︎❤︎❤︎うっひいいいいいい!❤︎
❤︎❤︎」
志村のおばちゃんの前で豪快な射精を見せつけてやった。とても誇らしい気分だった。
だが金は返してもらえず、バキオウは彼女をネトウヨ認定した後床に唾を吐いて出ていった。
また彼は気づいていなかったが、この時既にバキオウ専用のスキルが彼のステータスに追加されていた。
【スパムリバイブ】
武器を極めたわけでもなく、強敵を倒したわけでもなく、彼は安全圏で本人の知らぬ間にSBO二人目のユニークスキル保持者になったのだ。
詳細...HPが0になった場合、自動的に射精しHPの半分を回復する。再使用できるまでの時間は24時間。
このスキルは後に、意外なところで役立つことになる。
---
「クソッ!ケチまんこが!」
一方のチカンは、サービスを受けることなく未だ街中を歩いていた。
激安風俗店には行ったのだが、そこで見たのは
【価格改訂】である。
サービス向上のためだとかでいきなり値上げしてきたのである。
無論チカンは抗議した。客を裏切る行為だとか俺がクルド人だから値上げしただとか、某中華料理店に営業妨害しにきた中国人インフルエンサーのように、とにかくギャーギャー叫んだ。
その結果、出禁を言い渡された。チカンはヤタガンで斬り殺そうとしたが、安全圏であることを思い出し店内で唾を吐いて出て行った。
「クルド人だからって差別しやがって...!川口市なら即逮捕だぞあいつら」
そもそも現実世界であれば警察に通報する前にいつも持ち歩いてるクルドナイフで滅多刺しにしていた。
「安全圏なんてクソだ!あのゴミ売春婦どもを殺せねえなんて...」
チカンは悔しさのあまり泣きそうになった。自分に失礼な態度を取った日本人は殺されて当然なのに、それができないのだ。
殺人民族であるクルド人からすればこんなに辛いことはない。
「なんて酷い世界なんだ...!ううっ...ううう...」
そしてとうとう泣き出してしまった。あまりにも辛すぎる。この悲しみをいったいどうすればいいのか。
...
「よお、どうしたんだ?こんなところに呼び出して」
クルディラット共生団の一人、ゴトウは先に来ていたチカンに問いかける。
「いやあすいませんねえ。ほら、この前言ってたでしょ?一緒に稽古しようって」
確かに以前ゴトウはそんなことを言っていた。
「新しいバトルスキルの一つや二つ、覚えるの手伝ってくださいよ」
第一層、始まりの街の広場でチカンは既にヤタガンを抜いていた。
「ああいいぜ。...だがここは人が多すぎる。場所を変えよう」
安全圏とはいえさすがにここで武器を振るうわけにはいかない。
「はい。じゃあこの移動結晶でも使いますか?」
チカンがアイテムストレージから取り出したのは、指定した場所に転移できる便利なアイテムだ。
これを使えば、フィールドにいても瞬時に安全圏に移動することができる。だがフィールドには結晶無効のトラップやエリアが存在しており、そこでは使用することができない。
「おいおい。移動結晶は高価なんだぞ?もっと大切に使わないと」
だがゴトウはやめておけと首を横に振った。
「いやあそれがですねえ。俺と仲のいいクルド人からいっぱいもらったんすよ。まだ使ったことないんで練習がてら...ね?」
アイテムストレージには、移動結晶×15とあった。確かに余裕がある。
「ふむ...そうだな。一度使い方を覚えておいた方がいいか。分かった、ちょっと貸してみろ」
少し考えた後、ゴトウはチカンの移動結晶を受け取り詳細を見た。
「場所は第二層廃屋か。まあ二層なら大丈夫だろう」
そこは、チカンがあらかじめ設定した場所だった。特になんの疑問も持たないサトウに対し、チカンはニヤリと口角を上げた。
「いいか?移動結晶はしっかり握った状態で"転移"と言うんだ」
移動結晶をベンチに置いたゴトウは説明する。まあそんなこと言われなくとも普通に知っているが。
「じゃあまずは俺がやるから、チカンは真似してくれ」
そして再び握ると、ゴトウは軽く息を吸い
「転移!」
と唱えた。
ブォン!
するとゴトウの姿は瞬時にその場から消えた。
指定された場所に転移したのだろう。
「よし」
サトウが転移した後、チカンは移動結晶を別の物に変えた。
その移動結晶は、廃屋の中ではなくその付近に設定してある。
「後はあいつらに任せるか」
サトウは特に役立つところがないので逝ってよしと考えていた。
上半身はガチガチの鎧で固めているのに下半身は極端に短いランニングパンツなのが腹が立つ。
だからチカンは、彼を次のターゲットに選んだのだ。
---
「ふう」
サトウは無事転移を成功させた。これまで何度か使用しているし、使い方だって簡単だ。
失敗する方が難しい。
チカンもすぐにここに来るだろう。ゴトウがそう思った瞬間...
「ヒャッハアアアア!」
突然そんな奇声が屋内に響き渡った。
「!」
当然サトウにも聞こえた。だがあまりに突然のことで対応しきれなかった。
分厚い刃の重い一撃は、彼の背中へ叩き込まれた。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
無痛だが衝撃で倒れ込むゴトウ。相手が誰かは知らないが、まるでこちらの転移を知っていたような...
「ふっふっふ...」
背後のみならず、四方から何人もぞろぞろと姿を現し始める。
「な、なんだ...お前ら...」
無論PKKである。一人を多数で嬲り殺しにするのはクルド人の文化なのだ。
チカンがPKKにゴトウがここに来ると伝え、待機させた。
準備は万全にしておいた。当然例のラクだって。
(まずい...チカンが来る!)
こんな時だって自分より仲間の心配。人間の鑑である。
実際にはそのようなことは起きないが、自分より実力の低いチカンをどう逃すかこの時点で既に考え始めていた。
「大した準備もせずにノコノコと...まんまと騙されて馬鹿な奴だ」
アブドゥルはチカンとグルだったことを隠すつもりはなかった。
バレたとしてもどうせここで死ぬのだから別にいいだろうと思っていた。
「どういう... ...!」
そして話す予定もない。さっさと殺してアイテムを奪う、それだけだ。
「くっ...!」
既に一撃受けHPは低下している。更にこの狭所で四方八方から敵が攻撃を仕掛けてくる。
ゴトウは圧倒的不利な状況で槍を振るい抵抗した。
何人か倒して突破口を作り、脱出する。それしか生き残る道はない。
「うわあ!」「イキソイクッ!❤︎」
PKKの雑魚どもを突きまくるゴトウ。彼のレベルはそこまで高くないが、技術には優れていた。
「ちっ」
予想外の抵抗にアブドゥルは舌打ちするが、すぐにゴトウを止める効果的な方法を思いついた。
そう、いつも持ち歩いているあれだ。
「動くな!」
アブドゥルが叫ぶ。ゴトウが視線をそちらに移すと、彼はハッとした。
日本人が人質戦法に弱いのはよく知っている。たとえそれが赤の他人でも、チカンを仲間にするぐらいお人よしの奴ならなおさらだ。
「このまんこどもがどうなってもいいのか!これ以上暴れるならこいつらをぶっ殺してやるぞ!」
クルドザーメンを中出しされたジャパニーズまんこたちはぶるぶると震えていた。
「ひ、卑怯だぞ...!」
その瞬間、ゴトウは躊躇した。赤の他人ではあるが自分のせいで殺されるのはかわいそうだと。
だが抵抗をやめれば自分も殺されてしまう。彼女たちもいずれは...
その一瞬の迷いが命取りとなった。
グサッ!
「う"っ"!」
うなじに何かが刺さる。ダメージ自体は大したものではないが、身体によくないものが注入されたのは確かだった。
ゴトウはガクリと膝をつき、次の瞬間表情を激しく歪めた。
(な、なぜ...ありえない...!)
ここはSBO。ゲームの世界だ。現実とは違う、異なるシステムを持つ世界。
なのに...
「どうだ?PKK特製注射器型ナイフは?ラクの味を楽しんでもらえたかな?」
アブドゥルは勝ち誇りながらニンマリ笑った。
ゴトウのうなじには、対象に刺さると自動的に液体を注入する特殊な投擲武器が深々と刺さっていた。
中身は無論、ラク。
「ぐ...ぐうう...!」
鋭い痛みがゴトウを襲う。ペインアブソーバーが効かない恐怖、彼は自分の決断の遅さを深く後悔した。
「じわじわと嬲り殺しにしてやろう。楽しませてくれよ?」
さすがは羊を強姦しながら屠殺するクルド人。狂気の次元が違う。
PKKのキチガイクルド人たちは下品に笑い叫ぶ。プレイヤーを殺せば殺すほどクリアの希望が薄れていくというのに。
だが仕方がない。だってクルド人だもの。
川口クルド人のクルド人だって後先考えずに犯罪に走る。
ゴブリンよりもこいつらの方が圧倒的に邪悪かつ厄介うんちである。
確実にチカンは強くなっている。だがそれは、外面の話だ。
技術はどうだ、ソロとして活動していた時と現在、どう変わった?
答えは大して変わっていない。それどころかやや落ちている。
戦闘はほぼメンバーに任せきり、楽ばかりしている。
打ち込み、敵の攻撃に対する防御、足捌き...ソロの時も大したことはなかったが、更にダメダメクルド人になっていた。
ゲーム攻略に参加するつもりはないが、他プレイヤーを襲う以上備えは万全にしておかなければならない。
装備・アイテムのみならず、自分自身の強さも。
「ふん!ふん!ニホンジンシネ!インドジンシネ!トルコジンシネ!」
最近では暇な時に自己鍛錬をしている。
攻略組が販売している攻略マニュアルに武器の扱いが載っていた。
杉田が持っていた物を読んでいたのだが、自分用に一冊欲しいとゴネたら買ってくれた。
他人に金を出させるのがクルド人の流儀だ。
そもそも協力を呼びかけるなら無料配布しろよと思った。
それを読みながら鍛錬しているのだが、休憩の合間にペラペラと適当に捲ると【バトルスキル】なる項目を見つけた。
バトルスキルとは、SBOに存在する戦闘用のスキルである。
炎を纏った強力な攻撃ファイアースラッシュや、一時的に敏捷性を上げるハイスピードなど、戦闘に役立つスキルを覚えることでより攻略がしやすくなるということだ。
レベルを上げたり特定のアイテムを入手することで覚えられるらしい。
「そういや俺もいくつかバトルスキル持ってるな」
自分のステータスを見てみると、確かに持っていた。一度も使ったことはないが。
「場合によっちゃ使わねえといけねえ時もくるかもなあ。ちょっと練習してみるか...ん?」
攻略マニュアルのページを捲っていくと、気になる項目が目に入った。
【ユニークスキル】と書かれている。
「なんだそりゃ?」
普通のスキルとは何が違うのか。
ユニークスキル。それは出現条件が不明であり、そのプレイヤーのみが使える謎多きスキルである。
武器を極める、特殊なモンスターを倒すなどすれば使えるようになるのかもしれない。
SBOで初めてユニークスキルを獲得した人物は、ビーストクリフというプレイヤーだそうだ。
彼は【邪剣・夜】という剣と盾による攻防一体スキルを持っている。
その鉄壁の護りは一度たりとも突破されたことがないらしい。
「んだよそれ!ズルスギィ!どうせ運とかだろ下らねえ!」
クルド人の特技は自分より弱い者をレイプすることだが、PKKのメンバーの中にユニークスキルを持っている者はいないらしく、アブドゥルは部下に命じて習得の仕方を探らせていた。
腹が立ったのでチカンは鍛錬をやめると、格安風俗に行くためにテツオの工房に忍びこんで金銭を盗み出した。
---
「お前、溜まってんだろ?」
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お世辞にも顔はいいとは言えない。明らかにババアだし好みではない。
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だが今のバキオウはただのバキオウではない。デスゲームに囚われてから彼は変わったのだ。
そして気づいた。ストレスを解消できる最も有効的な手段は射精であると。
SBOの中ではいくら射精しようとテクノブレイクすることはない。もし彼が現実で今と同じようなことをしていればとっくに死んでいるだろう。
一日最低でも24回は射精していた。性欲猿...いや、もはや生物の域を超えていた。
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「出すな!あんたは出禁だよ!おばちゃんの手のひらまんこは閉店や!」
相手を怒らせたバキオウは、手コキを止められ後少しというところで絶頂を阻止された。
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しこしこしこしこ!
バキオウは自分の手でムスコをしごき始めた。
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そしてダブルの刺激によって、すぐに再び限界に達する。
不屈。それが彼の強みであった。
ドピュドピュドピュ!❤︎ドピュッ!❤︎ドッピュン!❤︎
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だが金は返してもらえず、バキオウは彼女をネトウヨ認定した後床に唾を吐いて出ていった。
また彼は気づいていなかったが、この時既にバキオウ専用のスキルが彼のステータスに追加されていた。
【スパムリバイブ】
武器を極めたわけでもなく、強敵を倒したわけでもなく、彼は安全圏で本人の知らぬ間にSBO二人目のユニークスキル保持者になったのだ。
詳細...HPが0になった場合、自動的に射精しHPの半分を回復する。再使用できるまでの時間は24時間。
このスキルは後に、意外なところで役立つことになる。
---
「クソッ!ケチまんこが!」
一方のチカンは、サービスを受けることなく未だ街中を歩いていた。
激安風俗店には行ったのだが、そこで見たのは
【価格改訂】である。
サービス向上のためだとかでいきなり値上げしてきたのである。
無論チカンは抗議した。客を裏切る行為だとか俺がクルド人だから値上げしただとか、某中華料理店に営業妨害しにきた中国人インフルエンサーのように、とにかくギャーギャー叫んだ。
その結果、出禁を言い渡された。チカンはヤタガンで斬り殺そうとしたが、安全圏であることを思い出し店内で唾を吐いて出て行った。
「クルド人だからって差別しやがって...!川口市なら即逮捕だぞあいつら」
そもそも現実世界であれば警察に通報する前にいつも持ち歩いてるクルドナイフで滅多刺しにしていた。
「安全圏なんてクソだ!あのゴミ売春婦どもを殺せねえなんて...」
チカンは悔しさのあまり泣きそうになった。自分に失礼な態度を取った日本人は殺されて当然なのに、それができないのだ。
殺人民族であるクルド人からすればこんなに辛いことはない。
「なんて酷い世界なんだ...!ううっ...ううう...」
そしてとうとう泣き出してしまった。あまりにも辛すぎる。この悲しみをいったいどうすればいいのか。
...
「よお、どうしたんだ?こんなところに呼び出して」
クルディラット共生団の一人、ゴトウは先に来ていたチカンに問いかける。
「いやあすいませんねえ。ほら、この前言ってたでしょ?一緒に稽古しようって」
確かに以前ゴトウはそんなことを言っていた。
「新しいバトルスキルの一つや二つ、覚えるの手伝ってくださいよ」
第一層、始まりの街の広場でチカンは既にヤタガンを抜いていた。
「ああいいぜ。...だがここは人が多すぎる。場所を変えよう」
安全圏とはいえさすがにここで武器を振るうわけにはいかない。
「はい。じゃあこの移動結晶でも使いますか?」
チカンがアイテムストレージから取り出したのは、指定した場所に転移できる便利なアイテムだ。
これを使えば、フィールドにいても瞬時に安全圏に移動することができる。だがフィールドには結晶無効のトラップやエリアが存在しており、そこでは使用することができない。
「おいおい。移動結晶は高価なんだぞ?もっと大切に使わないと」
だがゴトウはやめておけと首を横に振った。
「いやあそれがですねえ。俺と仲のいいクルド人からいっぱいもらったんすよ。まだ使ったことないんで練習がてら...ね?」
アイテムストレージには、移動結晶×15とあった。確かに余裕がある。
「ふむ...そうだな。一度使い方を覚えておいた方がいいか。分かった、ちょっと貸してみろ」
少し考えた後、ゴトウはチカンの移動結晶を受け取り詳細を見た。
「場所は第二層廃屋か。まあ二層なら大丈夫だろう」
そこは、チカンがあらかじめ設定した場所だった。特になんの疑問も持たないサトウに対し、チカンはニヤリと口角を上げた。
「いいか?移動結晶はしっかり握った状態で"転移"と言うんだ」
移動結晶をベンチに置いたゴトウは説明する。まあそんなこと言われなくとも普通に知っているが。
「じゃあまずは俺がやるから、チカンは真似してくれ」
そして再び握ると、ゴトウは軽く息を吸い
「転移!」
と唱えた。
ブォン!
するとゴトウの姿は瞬時にその場から消えた。
指定された場所に転移したのだろう。
「よし」
サトウが転移した後、チカンは移動結晶を別の物に変えた。
その移動結晶は、廃屋の中ではなくその付近に設定してある。
「後はあいつらに任せるか」
サトウは特に役立つところがないので逝ってよしと考えていた。
上半身はガチガチの鎧で固めているのに下半身は極端に短いランニングパンツなのが腹が立つ。
だからチカンは、彼を次のターゲットに選んだのだ。
---
「ふう」
サトウは無事転移を成功させた。これまで何度か使用しているし、使い方だって簡単だ。
失敗する方が難しい。
チカンもすぐにここに来るだろう。ゴトウがそう思った瞬間...
「ヒャッハアアアア!」
突然そんな奇声が屋内に響き渡った。
「!」
当然サトウにも聞こえた。だがあまりに突然のことで対応しきれなかった。
分厚い刃の重い一撃は、彼の背中へ叩き込まれた。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
無痛だが衝撃で倒れ込むゴトウ。相手が誰かは知らないが、まるでこちらの転移を知っていたような...
「ふっふっふ...」
背後のみならず、四方から何人もぞろぞろと姿を現し始める。
「な、なんだ...お前ら...」
無論PKKである。一人を多数で嬲り殺しにするのはクルド人の文化なのだ。
チカンがPKKにゴトウがここに来ると伝え、待機させた。
準備は万全にしておいた。当然例のラクだって。
(まずい...チカンが来る!)
こんな時だって自分より仲間の心配。人間の鑑である。
実際にはそのようなことは起きないが、自分より実力の低いチカンをどう逃すかこの時点で既に考え始めていた。
「大した準備もせずにノコノコと...まんまと騙されて馬鹿な奴だ」
アブドゥルはチカンとグルだったことを隠すつもりはなかった。
バレたとしてもどうせここで死ぬのだから別にいいだろうと思っていた。
「どういう... ...!」
そして話す予定もない。さっさと殺してアイテムを奪う、それだけだ。
「くっ...!」
既に一撃受けHPは低下している。更にこの狭所で四方八方から敵が攻撃を仕掛けてくる。
ゴトウは圧倒的不利な状況で槍を振るい抵抗した。
何人か倒して突破口を作り、脱出する。それしか生き残る道はない。
「うわあ!」「イキソイクッ!❤︎」
PKKの雑魚どもを突きまくるゴトウ。彼のレベルはそこまで高くないが、技術には優れていた。
「ちっ」
予想外の抵抗にアブドゥルは舌打ちするが、すぐにゴトウを止める効果的な方法を思いついた。
そう、いつも持ち歩いているあれだ。
「動くな!」
アブドゥルが叫ぶ。ゴトウが視線をそちらに移すと、彼はハッとした。
日本人が人質戦法に弱いのはよく知っている。たとえそれが赤の他人でも、チカンを仲間にするぐらいお人よしの奴ならなおさらだ。
「このまんこどもがどうなってもいいのか!これ以上暴れるならこいつらをぶっ殺してやるぞ!」
クルドザーメンを中出しされたジャパニーズまんこたちはぶるぶると震えていた。
「ひ、卑怯だぞ...!」
その瞬間、ゴトウは躊躇した。赤の他人ではあるが自分のせいで殺されるのはかわいそうだと。
だが抵抗をやめれば自分も殺されてしまう。彼女たちもいずれは...
その一瞬の迷いが命取りとなった。
グサッ!
「う"っ"!」
うなじに何かが刺さる。ダメージ自体は大したものではないが、身体によくないものが注入されたのは確かだった。
ゴトウはガクリと膝をつき、次の瞬間表情を激しく歪めた。
(な、なぜ...ありえない...!)
ここはSBO。ゲームの世界だ。現実とは違う、異なるシステムを持つ世界。
なのに...
「どうだ?PKK特製注射器型ナイフは?ラクの味を楽しんでもらえたかな?」
アブドゥルは勝ち誇りながらニンマリ笑った。
ゴトウのうなじには、対象に刺さると自動的に液体を注入する特殊な投擲武器が深々と刺さっていた。
中身は無論、ラク。
「ぐ...ぐうう...!」
鋭い痛みがゴトウを襲う。ペインアブソーバーが効かない恐怖、彼は自分の決断の遅さを深く後悔した。
「じわじわと嬲り殺しにしてやろう。楽しませてくれよ?」
さすがは羊を強姦しながら屠殺するクルド人。狂気の次元が違う。
PKKのキチガイクルド人たちは下品に笑い叫ぶ。プレイヤーを殺せば殺すほどクリアの希望が薄れていくというのに。
だが仕方がない。だってクルド人だもの。
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とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
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