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第四章
7 審議は続く
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「真犯人?」
水を打ったように訪れた静寂が一段落すると、一転してざわざわと室内が騒がしくなる。羊裁判官が「静粛に!」と木槌……かと思いきや黒い蹄を打てば、波が引くように静かになった。
羊さんはこほん、とわざとらしい咳払いをして、控えめながら心底迷惑そうな顔をデュヘルに向けた。
「デュヘル様。いかに魔王と言えども許可のない発言を容認する訳には」
「それでは発言を希望する」
「はい、許可します」
デュヘルの強い眼光に射抜かれた羊さんは、メエェと呻きながら即座に許可を出す。何だこの茶番は。
デュヘルは、怒りを抑えられなくなるといつもそうなるように、全身から黒い靄状の静電気をバチバチいわせながら、羊さんに向けていた視線をずらした。その瞳が見据えるのはやはりウィオラだ。彼の口から、鋭い声が放たれた。
「ウィオラはただの被害者ではない」
再び、法廷中に騒めきが走る。好奇と動揺で満たされた空間の中、デュヘルとウィオラは静かに視線を合わせている。デュヘルは再び言った。
「ウィオラは少なくとも、二つの罪を犯している。したがって、ただの哀れな女ではない」
「二つの罪? もちろん一つは混沌術の件でしょうが、抒情酌量の余地はある」
困惑気味に言ったのはリーチ侯爵で、それに続いてあちらこちらから声が漏れる。
「抒情酌量?」「ほら、息子さんが只人で」「え……あの名家のウィオラお嬢様が産んだ子が」
「混沌術の件だけではない」
声の波を切り裂いて、デュヘルは言う。
「私、魔王デュヘルは、メイドエナの殺害犯として、ウィオラ・エルールを告発する」
一瞬、しんと静まり返った後、悲鳴じみた興奮の声が辺りを満たした。
「殺害?」
私は驚きに目を見開いて、ウィオラを凝視する。相変わらず、乳母は温厚かつ落ち着いた表情を崩さない。
デュヘルとウィオラは証言台を挟んで睨み合う。やがて、デュヘルは追い打ちをかけた。
「エナを殺害できたのは、あの地下室への鍵を持っていた者か、混沌術士しかあり得ない」
「鍵はまだしも、混沌術に何の関係があるのですか?」
「ウィオラ、君も薄々気づいていたのでは?」
ウィオラは一瞬だけ、ぴくりと頬を動かした。
「隠しても無駄だ。あの扉を開ける鍵は、混沌術。ナーリスの部屋の鍵と同じ」
デュヘルの背後に影のように付き従っていた黒猫フェールスが、鍵束をじゃらじゃらと取り出した。じっくり見つめると、そのうちの一本から黒い靄と白い光がゆらゆらと立ち昇っているのがわかった。
「鍵は当時、私が持っておりました」
「それではフェールス様が犯人である可能性は?」
フェールスの言葉にウィオラが反論する。フェールスは、生まれつきガラが悪く見える鋭い目をいっそう細くした。彼が口を開く前に、デュヘルが口を挟む。
「深夜からずっと、私と共に城下にいた。神樹の力の密売所を探して」
最近のデュヘルはいかにも寝不足な様子だったが、やつれていたのはこのせいか。こんな時だというのに、私は心の奥で少し安堵した。不義ではなかったのだ。
「証拠はありますか? 畏れながら陛下は、側近を庇うために虚偽をおっしゃっているのでは。それに、もし本当に混沌術でしか開錠できない鍵がかかっていたのだとしたら、みすみす尻尾を出すような真似はいたしません。つまり、混沌術を使って開けることはない。力づくで叩き壊せばこうして疑われることもなかったのですから」
「ああ、そうだろうね。君は意図せず、それこそ気づかずに混沌術で開錠してしまったのだ。魔族でありながら微弱な聖力を常に纏っていたために」
私は話が読めず、眉根を寄せる。
「いったいどういうこと」
「香水だ」
デュヘルに言われ、まさかと絶句する。確かにウィオラはいつも、爽やかな草花の香りを纏っていた。けれど香水と混沌術にどんな関係が……。
――魔力や聖力は、人体に溶け込むものでしょう。だから液体と親和性が高いんですよ。特に、体液と似た成分を持つ草花をブレンドして煎じたものは、最高級。
土竜さんの言葉が蘇り、心臓がどくりと跳ねた。ああ、そうか。ウィオラの香水は、リザエラがチェストに隠していた小瓶と同じようなもの。つまり、ウィオラは、香水にほんの少し、誰からも気づかれないくらいの聖力を混ぜ、自分の体内を巡る魔力と掛け合わせ、混沌術を使っていたのだ。
ポーカーフェイスが崩れ始めたウィオラに、デュヘルは淡々と追い打ちをかける。
「常に、少しずつ術を使っていたがゆえ、無意識に混沌術を用いて開錠してしまったのだろう。自身は、針金か何かを使い、きちんと原始的な方法で鍵穴を回したと思っているのだろうがね。その印に、あの鍵穴には、無理やり開錠されたような傷が残っていた」
「ですが、なぜ私がエナを?」
「さあ。もしかすると、ナーリスを守るためだろうか」
ウィオラは肩を揺らす。あからさまな動揺に、それが真実と近しいことなのだと察せられた。デュヘルは推論を続ける。
「調査の結果、現時点では、エナの背後で糸を引く者の存在は見つからなかった。彼女が本当に何者かの命を受けてナーリスを害そうとしたのか、さらなる調査は必要だが、皇の乳母であるウィオラにとっては、エナに悪意があるかどうかなど些末な問題でしかない。実の息子と過ごすことができない彼女は、自分と同じ犬系の皇に格別の愛情を注いでいる。実の息子のために、禁断の混沌術に手を出すような女だ。危険とあらば格下のメイドなど一突きにしても妙だということもない」
「証拠は」
掠れた声でウィオラが言う。しかしデュヘルは肩を竦め、全く悪びれずに堂々と言った。
「ない。しかし、ここにいる乳母はただの被害者ではないようだと、皆が思い始めたのではないか?」
先ほどから辺りはもう、厳粛とはほど遠い混乱に満ちている。羊裁判官は、静粛を促すために蹄を打つことも忘れ、茫然とこちらを見下ろしていた。
つまりデュヘルの意図は、ウィオラの罪を白日の下に晒すことではなく、この場の心証を左右することか。おそらく、リザエラへ不利に傾いた法廷の空気を一変させるために。
デュヘルはまだ、私を見捨てていない。そのことに気づき、身体の奥に温かなものが込み上げた。同時に、罪悪感が胸を締め付ける。リザエラは、彼を愛せずに混沌へ下ったのかもしれないのだ。
……とはいえ、そもそもそれもただの想像だ。確かに油ギトギトお砂糖塗れ揚げパンは胃もたれしそうになるけれど、同じ空気を吸いたくないから息を止めるだとか、してないとは思うけれど万が一にでも洗濯物を一緒にしないで欲しいだとか、とにかく強烈な嫌悪の情を抱いたことはない。
むしろ、時々ちらりと垣間見える頼りがいや家族愛に、不本意ながらときめきを覚えることもあった。
リサがイケメン好きだからだろうか。いや、もしかするとリザエラは。
「でも」
控えめに発せられた声により、私の思考はぷつりと途切れる。傍聴席の前例に座っていた小柄な猫耳少女がおずおずと片手を上げていた。
「どうして常に混沌術を? あ、ほら。使いたい時にだけ使う方が、見つかる危険が少ないですし、経済的です。香水も安いものではないでしょう」
「そういえば、微弱過ぎて誰にも気づかれなかったんですよね。そんな弱々しい混沌術で何ができるんでしょう。そもそも、いったい何のために」
次々と上る声に、私は唸る。確かにそのとおりだ。ウィオラの行動にはまだたくさんの不審点がある。
追及されたウィオラは目を閉じ考えを纏めるように深呼吸をして、青ざめた唇を開いた。
「リザエラ様を混沌に留めるためです」
「え?」
ウィオラは小さく溜息を吐く。
「本当はこの法廷で、リザエラ様をお守りしようと考えておりました。ですが、ここまで明らかにされてしまえば、全てをお答えするしかありませんね」
その声に、不穏な響きを感じる。デュヘルのおかげで心証が私の方へ傾いたと思ったのだが、デュヘルは結局、身内の首を絞めていただけなのでは。その証に、ウィオラの口から飛び出したのは、驚くべき言葉だ。
「リザエラ様はご自身の意思で混沌の世界に向かい、別の人格として人生を送っていたのです。ですが先日、とある問題が起きてから、リザエラ様の向こう側の身体が瀕死状態に陥っています。肉体は本来一つであるべきです。しかし今は、あちらとこちら両方に、リザエラ様が存在しています」
「ど、どういうこと」
「最初から、包み隠さずお話しましょう」
ウィオラは決意に満ちた表情で、部屋中の視線を受け止めた。
水を打ったように訪れた静寂が一段落すると、一転してざわざわと室内が騒がしくなる。羊裁判官が「静粛に!」と木槌……かと思いきや黒い蹄を打てば、波が引くように静かになった。
羊さんはこほん、とわざとらしい咳払いをして、控えめながら心底迷惑そうな顔をデュヘルに向けた。
「デュヘル様。いかに魔王と言えども許可のない発言を容認する訳には」
「それでは発言を希望する」
「はい、許可します」
デュヘルの強い眼光に射抜かれた羊さんは、メエェと呻きながら即座に許可を出す。何だこの茶番は。
デュヘルは、怒りを抑えられなくなるといつもそうなるように、全身から黒い靄状の静電気をバチバチいわせながら、羊さんに向けていた視線をずらした。その瞳が見据えるのはやはりウィオラだ。彼の口から、鋭い声が放たれた。
「ウィオラはただの被害者ではない」
再び、法廷中に騒めきが走る。好奇と動揺で満たされた空間の中、デュヘルとウィオラは静かに視線を合わせている。デュヘルは再び言った。
「ウィオラは少なくとも、二つの罪を犯している。したがって、ただの哀れな女ではない」
「二つの罪? もちろん一つは混沌術の件でしょうが、抒情酌量の余地はある」
困惑気味に言ったのはリーチ侯爵で、それに続いてあちらこちらから声が漏れる。
「抒情酌量?」「ほら、息子さんが只人で」「え……あの名家のウィオラお嬢様が産んだ子が」
「混沌術の件だけではない」
声の波を切り裂いて、デュヘルは言う。
「私、魔王デュヘルは、メイドエナの殺害犯として、ウィオラ・エルールを告発する」
一瞬、しんと静まり返った後、悲鳴じみた興奮の声が辺りを満たした。
「殺害?」
私は驚きに目を見開いて、ウィオラを凝視する。相変わらず、乳母は温厚かつ落ち着いた表情を崩さない。
デュヘルとウィオラは証言台を挟んで睨み合う。やがて、デュヘルは追い打ちをかけた。
「エナを殺害できたのは、あの地下室への鍵を持っていた者か、混沌術士しかあり得ない」
「鍵はまだしも、混沌術に何の関係があるのですか?」
「ウィオラ、君も薄々気づいていたのでは?」
ウィオラは一瞬だけ、ぴくりと頬を動かした。
「隠しても無駄だ。あの扉を開ける鍵は、混沌術。ナーリスの部屋の鍵と同じ」
デュヘルの背後に影のように付き従っていた黒猫フェールスが、鍵束をじゃらじゃらと取り出した。じっくり見つめると、そのうちの一本から黒い靄と白い光がゆらゆらと立ち昇っているのがわかった。
「鍵は当時、私が持っておりました」
「それではフェールス様が犯人である可能性は?」
フェールスの言葉にウィオラが反論する。フェールスは、生まれつきガラが悪く見える鋭い目をいっそう細くした。彼が口を開く前に、デュヘルが口を挟む。
「深夜からずっと、私と共に城下にいた。神樹の力の密売所を探して」
最近のデュヘルはいかにも寝不足な様子だったが、やつれていたのはこのせいか。こんな時だというのに、私は心の奥で少し安堵した。不義ではなかったのだ。
「証拠はありますか? 畏れながら陛下は、側近を庇うために虚偽をおっしゃっているのでは。それに、もし本当に混沌術でしか開錠できない鍵がかかっていたのだとしたら、みすみす尻尾を出すような真似はいたしません。つまり、混沌術を使って開けることはない。力づくで叩き壊せばこうして疑われることもなかったのですから」
「ああ、そうだろうね。君は意図せず、それこそ気づかずに混沌術で開錠してしまったのだ。魔族でありながら微弱な聖力を常に纏っていたために」
私は話が読めず、眉根を寄せる。
「いったいどういうこと」
「香水だ」
デュヘルに言われ、まさかと絶句する。確かにウィオラはいつも、爽やかな草花の香りを纏っていた。けれど香水と混沌術にどんな関係が……。
――魔力や聖力は、人体に溶け込むものでしょう。だから液体と親和性が高いんですよ。特に、体液と似た成分を持つ草花をブレンドして煎じたものは、最高級。
土竜さんの言葉が蘇り、心臓がどくりと跳ねた。ああ、そうか。ウィオラの香水は、リザエラがチェストに隠していた小瓶と同じようなもの。つまり、ウィオラは、香水にほんの少し、誰からも気づかれないくらいの聖力を混ぜ、自分の体内を巡る魔力と掛け合わせ、混沌術を使っていたのだ。
ポーカーフェイスが崩れ始めたウィオラに、デュヘルは淡々と追い打ちをかける。
「常に、少しずつ術を使っていたがゆえ、無意識に混沌術を用いて開錠してしまったのだろう。自身は、針金か何かを使い、きちんと原始的な方法で鍵穴を回したと思っているのだろうがね。その印に、あの鍵穴には、無理やり開錠されたような傷が残っていた」
「ですが、なぜ私がエナを?」
「さあ。もしかすると、ナーリスを守るためだろうか」
ウィオラは肩を揺らす。あからさまな動揺に、それが真実と近しいことなのだと察せられた。デュヘルは推論を続ける。
「調査の結果、現時点では、エナの背後で糸を引く者の存在は見つからなかった。彼女が本当に何者かの命を受けてナーリスを害そうとしたのか、さらなる調査は必要だが、皇の乳母であるウィオラにとっては、エナに悪意があるかどうかなど些末な問題でしかない。実の息子と過ごすことができない彼女は、自分と同じ犬系の皇に格別の愛情を注いでいる。実の息子のために、禁断の混沌術に手を出すような女だ。危険とあらば格下のメイドなど一突きにしても妙だということもない」
「証拠は」
掠れた声でウィオラが言う。しかしデュヘルは肩を竦め、全く悪びれずに堂々と言った。
「ない。しかし、ここにいる乳母はただの被害者ではないようだと、皆が思い始めたのではないか?」
先ほどから辺りはもう、厳粛とはほど遠い混乱に満ちている。羊裁判官は、静粛を促すために蹄を打つことも忘れ、茫然とこちらを見下ろしていた。
つまりデュヘルの意図は、ウィオラの罪を白日の下に晒すことではなく、この場の心証を左右することか。おそらく、リザエラへ不利に傾いた法廷の空気を一変させるために。
デュヘルはまだ、私を見捨てていない。そのことに気づき、身体の奥に温かなものが込み上げた。同時に、罪悪感が胸を締め付ける。リザエラは、彼を愛せずに混沌へ下ったのかもしれないのだ。
……とはいえ、そもそもそれもただの想像だ。確かに油ギトギトお砂糖塗れ揚げパンは胃もたれしそうになるけれど、同じ空気を吸いたくないから息を止めるだとか、してないとは思うけれど万が一にでも洗濯物を一緒にしないで欲しいだとか、とにかく強烈な嫌悪の情を抱いたことはない。
むしろ、時々ちらりと垣間見える頼りがいや家族愛に、不本意ながらときめきを覚えることもあった。
リサがイケメン好きだからだろうか。いや、もしかするとリザエラは。
「でも」
控えめに発せられた声により、私の思考はぷつりと途切れる。傍聴席の前例に座っていた小柄な猫耳少女がおずおずと片手を上げていた。
「どうして常に混沌術を? あ、ほら。使いたい時にだけ使う方が、見つかる危険が少ないですし、経済的です。香水も安いものではないでしょう」
「そういえば、微弱過ぎて誰にも気づかれなかったんですよね。そんな弱々しい混沌術で何ができるんでしょう。そもそも、いったい何のために」
次々と上る声に、私は唸る。確かにそのとおりだ。ウィオラの行動にはまだたくさんの不審点がある。
追及されたウィオラは目を閉じ考えを纏めるように深呼吸をして、青ざめた唇を開いた。
「リザエラ様を混沌に留めるためです」
「え?」
ウィオラは小さく溜息を吐く。
「本当はこの法廷で、リザエラ様をお守りしようと考えておりました。ですが、ここまで明らかにされてしまえば、全てをお答えするしかありませんね」
その声に、不穏な響きを感じる。デュヘルのおかげで心証が私の方へ傾いたと思ったのだが、デュヘルは結局、身内の首を絞めていただけなのでは。その証に、ウィオラの口から飛び出したのは、驚くべき言葉だ。
「リザエラ様はご自身の意思で混沌の世界に向かい、別の人格として人生を送っていたのです。ですが先日、とある問題が起きてから、リザエラ様の向こう側の身体が瀕死状態に陥っています。肉体は本来一つであるべきです。しかし今は、あちらとこちら両方に、リザエラ様が存在しています」
「ど、どういうこと」
「最初から、包み隠さずお話しましょう」
ウィオラは決意に満ちた表情で、部屋中の視線を受け止めた。
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