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第1章~落ちこぼれと芋虫~
落ちこぼれとイケメン
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「ねえねえ、瀬芹君はどこから来たの?」
「私今日暇だから案内しよっか?」
「私お菓子つくるのが趣味なんだけど、瀬芹君は甘いもの大丈夫?」
「彼女とかっている?」
チャイムが鳴ってから私の隣が女子の質問攻めでうるさいし、何より人口密度が高くて吐きそうになる。
何よりセキが困った顔でこっちを見てくるのが一番めんどくさい。
「あの、俺ちょっとアリスさんに用事あるから後でも大丈夫?」
その一言でさっきまでのうるささが嘘かのように静かになる。
そして、私へ一斉に向けられる目。私はこの目が大嫌いだ。
それに、今日でイケメンがトラウマになるかもしれないなと多分現在死にかけてるだろう笑顔で
「じゃあ、瀬芹君。ちょっと席離そっか。」
________________________________
「ごめんなさい、アリスさん。なんか逃げるために使って……。」
「別に大丈夫です。」
誰もいない中庭でイケメンが私に頭下げて、謝罪してきた。
はたから見たらきっと私は振られた可哀想な女子に見えるんだろう。
「なんかほんとに、ごめん。でも、一応用事があるっていうのは本当。」
「じゃあ手短にお願いします。」
「君が、時計兎の言っていたアリスの能力保持者?」
切れ長の瞳は今、私だけを映す。
私はこれから言わなければいけないその一言は、彼を失望させるものだということに、言う事をためらった。
「私は……、アリスの能力なんて大層な能力もってない、です。むしろ……私は能力がない、落ちこぼれだから。」
「アリスなんて大層な名前してるけどね」
膝上のスカートの裾を少しだけ握って自分に対して嘲笑うように言った。
「そっか。でも、能力がないってどういうこと?」
「そのままの意味ですよ。ただ、能力がないだけです。お陰様で昔から呼び名が落ちこぼれなんですけどね。」
「だからクラスメイトの君に向ける目が変だったんだ。」
「別に慣れてるので。それよりあなた、なんでアリスと聞いたんですか?」
私の疑問をぶつける。
「ああ、それは俺がアリスの芋虫の能力だから。俺は時計兎とアリスを探してるんだ。」
翡翠の瞳はいまだに私を映したままだ。
どうやらイケメンは芋虫らしい。
「私今日暇だから案内しよっか?」
「私お菓子つくるのが趣味なんだけど、瀬芹君は甘いもの大丈夫?」
「彼女とかっている?」
チャイムが鳴ってから私の隣が女子の質問攻めでうるさいし、何より人口密度が高くて吐きそうになる。
何よりセキが困った顔でこっちを見てくるのが一番めんどくさい。
「あの、俺ちょっとアリスさんに用事あるから後でも大丈夫?」
その一言でさっきまでのうるささが嘘かのように静かになる。
そして、私へ一斉に向けられる目。私はこの目が大嫌いだ。
それに、今日でイケメンがトラウマになるかもしれないなと多分現在死にかけてるだろう笑顔で
「じゃあ、瀬芹君。ちょっと席離そっか。」
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「ごめんなさい、アリスさん。なんか逃げるために使って……。」
「別に大丈夫です。」
誰もいない中庭でイケメンが私に頭下げて、謝罪してきた。
はたから見たらきっと私は振られた可哀想な女子に見えるんだろう。
「なんかほんとに、ごめん。でも、一応用事があるっていうのは本当。」
「じゃあ手短にお願いします。」
「君が、時計兎の言っていたアリスの能力保持者?」
切れ長の瞳は今、私だけを映す。
私はこれから言わなければいけないその一言は、彼を失望させるものだということに、言う事をためらった。
「私は……、アリスの能力なんて大層な能力もってない、です。むしろ……私は能力がない、落ちこぼれだから。」
「アリスなんて大層な名前してるけどね」
膝上のスカートの裾を少しだけ握って自分に対して嘲笑うように言った。
「そっか。でも、能力がないってどういうこと?」
「そのままの意味ですよ。ただ、能力がないだけです。お陰様で昔から呼び名が落ちこぼれなんですけどね。」
「だからクラスメイトの君に向ける目が変だったんだ。」
「別に慣れてるので。それよりあなた、なんでアリスと聞いたんですか?」
私の疑問をぶつける。
「ああ、それは俺がアリスの芋虫の能力だから。俺は時計兎とアリスを探してるんだ。」
翡翠の瞳はいまだに私を映したままだ。
どうやらイケメンは芋虫らしい。
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