転生して最強魔王になった俺は再び転生して英雄を目指します。

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プロローグ

第0話 魔王の終わり

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    俺の名前は零斗。前世ではごく普通の大学生だった。
    前世で事故に遭い死んでしまったのだが気が付いたら、全く知らない世界にいた。

 「ここは一体どこなんだ?俺は天国にでも飛ばされてしまったのか?」

    頭の中で混乱しつつ俺はとりあえず立ち上がり草原の中を歩きつつ、周りを見渡してみた。
    すると突然目の前にモンスターが現れたのだ。
    今の俺は戦う力なんてあるはずがないのでここは逃げるしかないと思った。すると目の前のモンスターの上にそのモンスターの名前が浮かび上がったのだ。

 「この狼みたいなモンスターはコボルトと呼ぶのか」

    よく見てみると名前だけでは無くモンスターのHPやステータスも表示されていた。まるでRPGみたいだった。

 「これって自分のステータスとかも見れるのかな」

    そう思い試しに

 「ステータスオープン」

    と言ってみたところ自分のステータスが見えるようになった。


ステータス
【名前】零斗
【レベル】1
【職業】なし
【HP】100
【MP】20
【物理攻撃】5
【魔法攻撃】15
【防御】5
【魔法防御】20
【スキル】無形剣
             (MPを消費して剣を発生)
                     魔力消費減少
              (MP消費量を減少)
【EXスキル】レベリングマジック
【魔法】ファイアーボール
                 アイスバレット
                 サンダーアロー


    見た感じ明らかに魔法寄りのステータスのような気がしたが今は目の前のモンスターを倒さなくてはならない。
    するとコボルトは俺に向かって突進してきた。
    俺は何となく右手をコボルトに向けて

 「ファイアーボール」

    と叫んだ。すると手のひらに火の玉が出現してそのまま発射、コボルトに当たり見事コボルトを倒した。
    その直後にレベルが1から28に上がっていた。同時にステータスの数値も急激に上昇していた。


ステータス
【名前】零斗
【レベル】28
【職業】魔法使い見習い
【HP】2800
【MP】560
【物理攻撃】140
【魔法攻撃】420
【防御】140
【魔法防御】560
【スキル】無形剣
             (MPを消費して剣を発生)
                     魔力消費減少
              (MP消費量を減少)
                     魔法攻撃力上昇
              (魔法の威力を上げる)
【EXスキル】レベリングマジック
【魔法】ファイアーボール
                 アイスバレット
                 サンダーアロー
                 ファイアーショット


    ステータスをもう一度確認してみると各ステータスの値が上がっただけではなく、新しいスキルや魔法を覚えていた。
    素人の俺でもたった1回の戦いでこんなにレベルアップするわけがないと思った。原因を考えているとEXスキルの部分に目がいった。
    EXスキルのレベリングマジックという謎スキルが気になりこのスキルの詳細を見てみると


【EXスキル】レベリングマジック
魔法を使用して戦闘をした際に得られる経験値を上げる。
上昇値は1回魔法を使用につき取得経験値を10倍にする。


    というものだった。正直かなりチートなスキルだと思った。
    モンスター討伐を終えた俺はとりあえず急いで人がいるような街や村を探し回った。そのおかげで日が暮れる前になんとか小さめの街に到着した。
    その街でこの世界の歴史やモンスターとの戦いなどの知識を一通り勉強した。
    その夜、街の宿屋の一室を借りてそこで休息をとりながら零斗は

 「まさかゲームのような世界に来れるなんて凄くワクワクする!まだ見た事のない世界を冒険しながらモンスターを倒したり、頼もしい仲間を集めて最高のパーティを作ったりしてこの世界に住んでるであろう魔王を倒してこの世界で英雄なんて呼ばれるのかな!」

    零斗は明日からの大冒険にワクワクしながら、寝床に着いた。
    翌日から零斗は世界中を旅しながらモンスターを討伐したりしていた。昔から憧れていた英雄を目指して…


    それから数年後…

    零斗はとある古城にいた。その城の玉座の間で零斗はある冒険者パーティと相対していた。もちろん、仲間ではなくパーティへの勧誘でもない。
    そしてそのパーティのリーダーであろう剣士は言った。

 「ようやく見つけたぞ!漆黒の翼魔王ゼロ!かつてお前の手によって葬られた勇士達の弔いの為にも、ここでお前を倒す!!」

    そう今の俺は世界の頂点に立っていた。たがそれは人々に勇気と希望を与える英雄としてではなく、人々を恐怖と力で支配する魔王としてだった。
    俺は英雄目指して、モンスターを倒したり困っている人がいれば依頼を受けたりしていた。周りの人達は最初の方こそ俺のことを頼もしく思い、頼りになると言ってくれていた。俺自身もそういう風に言われて嬉しかった。
   だがモンスターと戦うたびにどんどん強くなっていき、いつしか人々から恐れられる存在になっていたのだ。
    いつの頃からか世界中から命を狙われるようになり、ほぼ毎日世界各国の軍や騎士、さらには冒険者から襲われるようになっていた。その度に零斗はその強大な力で全ての者たちを次々と倒していった。
    そして零斗は世界中から、漆黒の魔王ゼロと呼ばれるようになった。 

 「いくぞ!みんな!」

    相手の剣士はパーティメンバー全員に号令をかけ、こちらに向かってきた。

 「みんな、レベルや能力値はかなり高いな。俺を倒す為にみんな頑張って強くなったんだな…」

    零斗は目の前の相手のステータスを見ながら、これから自分の手で倒すことになる相手を褒めた。
   そして零斗は右手を相手に向けて

「焼き払え、深淵の炎(ダークネスフレア)」

    零斗が魔法を唱えた瞬間、彼の右手に黒い炎が集まり次の瞬間、黒い炎は向かってくる全員を襲った。そして相手のパーティは次々と倒れていった。
    最後に相手の剣士は、

 「バ、バケモノ…」

    そう呟き剣士は力尽きた。
    戦いが終わり零斗は近くの玉座に座り、死んでいった相手パーティの静かに眺めていた。

 「いつまでこんなことをしなければならないんだ」

    英雄を目指した結果、強大な力を得る引き換えに零斗は孤独になってしまった。

「こんな世界、もういたくない。せっかく転生してもこの有様では転生した意味はないようなものだろう。行けるならどこか別の世界に行きたいな。」

    そう呟いた彼はふと、自分が覚えている魔法を確認してみた。そこには転生の魔法があった。

    「そうだ、この魔法でもう1度だけ転生してみよう。そしてもう1回、英雄を目指してみるか。」

    そう決心した零斗は玉座から立ち上がり、天に向かって転生の魔法を唱えた。

 「我、転生せよ、生命の再始動(リバース)」

    零斗の周りをまばゆい光が包んだ。光の中で零斗は

 「今度の世界はいったいどんな世界だろうか。」

    少しの期待を胸に零斗の身体は光の中へ消え去っていった。次の世界で英雄になる為に。


    これは魔王の終わりの話…
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