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第1章 英雄の始まり
第6話 剣の英雄
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妹の悲痛な叫び声が響き渡った直後、爆煙の中から強烈な光が放たれていた。そして煙が晴れ、中にいる兄の姿を見たメイは驚いた。
「お、お兄ちゃん!」
レイは光のバリアのようなものに守られており、魔法によるダメージは無かった。
妹の声で目を開けた俺は、目の前の光景に驚いた。
「こ、これは?何なんだ、この光は?」
すると目の前に自分のステータスが表示され、EXスキルの欄に新たに『英雄投影』というスキルがあった。もちろん俺が見るのは、初めてのスキルだ。しかも今、発動状態になっている。
ステータスの数値を見てみると、
ステータス
【名前】レイ
【レベル】20
【職業】剣の英雄(英雄投影中)
【HP】5600
【MP】2400
【物理攻撃】240
【魔法攻撃】210
【防御】120
【魔法防御】120
【スキル】
高速詠唱
能力上昇
付与効果上昇
希少
【EXスキル】
付与魔法(エンチャント)
英雄投影
【魔法】
ファイヤーボール
アイスバレット
サンダーアロー
【タイプ】複合型
俺自身の各ステータスが2倍以上に跳ね上がっていた。これは『英雄投影』のスキルの恩恵なのだろう。空欄だった職業も『剣の英雄』となっており、体内の魔力の感じもかなり変化している。
「な、何だ?一体何が起こった?お前の魔力が格段と上がっている!!」
セーレはかなり動揺していた。あのさっきまで俺を圧倒していた魔人がだ。何が起こったのか、自分でも分からない。だがこれは逆転のチャンスだと確信した。
俺は立ち上がって剣を強く握ると、剣の刃が輝きを放っていた。俺は試しに剣を振り下ろすと、そこから斬撃が放たれた。
シャキーン!!!
剣から放たれた斬撃は魔人セーレの右腕を切り落としていた。セーレ自身も全く反応出来なかったようだ。
「バ、バカな!?この俺が防ぐどころか、回避すら出来なかった!!」
恐らくこれほどの大ダメージを受けた事が無かったんだろう、セーレは激痛に顔を歪め、叫んだ。周りにいたメイや他の生徒達も驚きのあまり、声も出ない。そこにいた教師達も自分達が今見てる光景に、目を疑った。たかが剣を持った少年が、魔人の腕を切り落としていたのだから。
「この俺の片腕を切り落とすとは正直、驚いたぞ。たかが人間のガキと侮っていた俺が間違っていた。だからこそお前は、俺自身の手で葬らなければならない。我ら魔人に対抗出来るその力、このまま野放しにしておけば、我々の脅威となるのは明らかだ。」
そう言ってセーレは残った左手を上空にかざし、魔法詠唱を始めた。
「我が魔力の全てをこの魔法に結集させる。我が魔力をもって我らの敵を絶滅せよ!いにしえの魔法よ我に力を貸せ!召喚されし隕石(サモンズメテオ)!!」
その直後、上空に巨大な魔法陣が生成され、魔法陣の中から巨大な隕石が降ってきた。これだけの巨大な隕石が地上に落下すれば学園はもちろん、この街一帯が消滅してしまうだろう。そうなれば、多くの人々が犠牲になる。
今から逃げようにもこの街にいる全ての人々が避難できるハズもない。ならば方法は1つ。俺が手にしているこの力で隕石を消滅させるしかない。
俺は決意を固めた。この魔法から人々を守れるのは俺しかいない。やれる人間がやらないでどうする?それに英雄になろうしている人間が、これくらいの試練を突破出来なければ、この先の苦難を乗り越えることなど出来ない。
「よし行くぞ!剣に魔力を集中させて、さっきのように斬撃であの隕石を叩き斬る!」
俺は剣に体内の魔力をつぎ込み、あの巨大な隕石を叩き斬る事が出来るように、剣の英雄に魔力をチャージしていく。
だが剣の刃は魔力をチャージしていくごとにヒビが入り、今にも折れそうになっていた。
「この剣じゃ、恐らく1回しか攻撃出来ないだろうな。たがどの道チャンスは1度きり、だからこそこの一撃に全てを賭ける!!」
隕石はすぐそこまで迫っていた。もうここしか無い。
「いくぞ!セーレ!これが英雄の斬撃だ!!」
そう叫び俺は、白く輝く剣を振り下ろした。剣の刃からは魔力を帯びた巨大な斬撃が放たれた。
その瞬間、隕石と斬撃が衝突し合い、とてつもない衝撃波があたり一帯を襲った。俺の放った斬撃は衝撃波を放ちながらも、隕石を真っ二つに叩き割った。
真っ二つに割れた隕石は、魔法陣と共に消滅していった。どうやら俺の勝ちのようだ。
「そんなバカな?!我ら魔人が使いし、いにしえの魔法を打ち破っただと?!こんな事が…。」
魔力の全てを使い果たしたセーレは、その場に倒れ込んでしまった。だが同時に俺自身も、魔力を使い果たしてしまっため倒れた。
「ハァ、ハァ、ハァ、これは想像以上にしんどいなぁ。」
俺はそう言つつ、空を見上げていた。バウンティウルフを含む複数の魔獣に加え、魔人との激闘を繰り広げた事もあり、疲労は相当なものだった。魔力もほぼ底を尽きていた。
だが俺はすごく満足していた。こうして俺の妹やこの学園の生徒や教師、更にはこの街の住人を救う事が出来たのだから。
耳をすませると生徒や住人の歓喜の声が聞こえてきた。メイも他の生徒達と手を取り、喜んでいた。今すぐにでもメイの元へ行ってやりたいが、疲労とダメージで身体はまだ動かない。仕方ないので、
「みんなの歓声を聞きながら、少し休憩でもするか。」
そう思い俺は、晴れ渡った空を見上げながら休憩する事にした。この戦いの奇跡の勝利の報酬として…。
「お、お兄ちゃん!」
レイは光のバリアのようなものに守られており、魔法によるダメージは無かった。
妹の声で目を開けた俺は、目の前の光景に驚いた。
「こ、これは?何なんだ、この光は?」
すると目の前に自分のステータスが表示され、EXスキルの欄に新たに『英雄投影』というスキルがあった。もちろん俺が見るのは、初めてのスキルだ。しかも今、発動状態になっている。
ステータスの数値を見てみると、
ステータス
【名前】レイ
【レベル】20
【職業】剣の英雄(英雄投影中)
【HP】5600
【MP】2400
【物理攻撃】240
【魔法攻撃】210
【防御】120
【魔法防御】120
【スキル】
高速詠唱
能力上昇
付与効果上昇
希少
【EXスキル】
付与魔法(エンチャント)
英雄投影
【魔法】
ファイヤーボール
アイスバレット
サンダーアロー
【タイプ】複合型
俺自身の各ステータスが2倍以上に跳ね上がっていた。これは『英雄投影』のスキルの恩恵なのだろう。空欄だった職業も『剣の英雄』となっており、体内の魔力の感じもかなり変化している。
「な、何だ?一体何が起こった?お前の魔力が格段と上がっている!!」
セーレはかなり動揺していた。あのさっきまで俺を圧倒していた魔人がだ。何が起こったのか、自分でも分からない。だがこれは逆転のチャンスだと確信した。
俺は立ち上がって剣を強く握ると、剣の刃が輝きを放っていた。俺は試しに剣を振り下ろすと、そこから斬撃が放たれた。
シャキーン!!!
剣から放たれた斬撃は魔人セーレの右腕を切り落としていた。セーレ自身も全く反応出来なかったようだ。
「バ、バカな!?この俺が防ぐどころか、回避すら出来なかった!!」
恐らくこれほどの大ダメージを受けた事が無かったんだろう、セーレは激痛に顔を歪め、叫んだ。周りにいたメイや他の生徒達も驚きのあまり、声も出ない。そこにいた教師達も自分達が今見てる光景に、目を疑った。たかが剣を持った少年が、魔人の腕を切り落としていたのだから。
「この俺の片腕を切り落とすとは正直、驚いたぞ。たかが人間のガキと侮っていた俺が間違っていた。だからこそお前は、俺自身の手で葬らなければならない。我ら魔人に対抗出来るその力、このまま野放しにしておけば、我々の脅威となるのは明らかだ。」
そう言ってセーレは残った左手を上空にかざし、魔法詠唱を始めた。
「我が魔力の全てをこの魔法に結集させる。我が魔力をもって我らの敵を絶滅せよ!いにしえの魔法よ我に力を貸せ!召喚されし隕石(サモンズメテオ)!!」
その直後、上空に巨大な魔法陣が生成され、魔法陣の中から巨大な隕石が降ってきた。これだけの巨大な隕石が地上に落下すれば学園はもちろん、この街一帯が消滅してしまうだろう。そうなれば、多くの人々が犠牲になる。
今から逃げようにもこの街にいる全ての人々が避難できるハズもない。ならば方法は1つ。俺が手にしているこの力で隕石を消滅させるしかない。
俺は決意を固めた。この魔法から人々を守れるのは俺しかいない。やれる人間がやらないでどうする?それに英雄になろうしている人間が、これくらいの試練を突破出来なければ、この先の苦難を乗り越えることなど出来ない。
「よし行くぞ!剣に魔力を集中させて、さっきのように斬撃であの隕石を叩き斬る!」
俺は剣に体内の魔力をつぎ込み、あの巨大な隕石を叩き斬る事が出来るように、剣の英雄に魔力をチャージしていく。
だが剣の刃は魔力をチャージしていくごとにヒビが入り、今にも折れそうになっていた。
「この剣じゃ、恐らく1回しか攻撃出来ないだろうな。たがどの道チャンスは1度きり、だからこそこの一撃に全てを賭ける!!」
隕石はすぐそこまで迫っていた。もうここしか無い。
「いくぞ!セーレ!これが英雄の斬撃だ!!」
そう叫び俺は、白く輝く剣を振り下ろした。剣の刃からは魔力を帯びた巨大な斬撃が放たれた。
その瞬間、隕石と斬撃が衝突し合い、とてつもない衝撃波があたり一帯を襲った。俺の放った斬撃は衝撃波を放ちながらも、隕石を真っ二つに叩き割った。
真っ二つに割れた隕石は、魔法陣と共に消滅していった。どうやら俺の勝ちのようだ。
「そんなバカな?!我ら魔人が使いし、いにしえの魔法を打ち破っただと?!こんな事が…。」
魔力の全てを使い果たしたセーレは、その場に倒れ込んでしまった。だが同時に俺自身も、魔力を使い果たしてしまっため倒れた。
「ハァ、ハァ、ハァ、これは想像以上にしんどいなぁ。」
俺はそう言つつ、空を見上げていた。バウンティウルフを含む複数の魔獣に加え、魔人との激闘を繰り広げた事もあり、疲労は相当なものだった。魔力もほぼ底を尽きていた。
だが俺はすごく満足していた。こうして俺の妹やこの学園の生徒や教師、更にはこの街の住人を救う事が出来たのだから。
耳をすませると生徒や住人の歓喜の声が聞こえてきた。メイも他の生徒達と手を取り、喜んでいた。今すぐにでもメイの元へ行ってやりたいが、疲労とダメージで身体はまだ動かない。仕方ないので、
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