転生して最強魔王になった俺は再び転生して英雄を目指します。

SKYbook

文字の大きさ
7 / 9
第1章 英雄の始まり

第6話 剣の英雄

しおりを挟む
    妹の悲痛な叫び声が響き渡った直後、爆煙の中から強烈な光が放たれていた。そして煙が晴れ、中にいる兄の姿を見たメイは驚いた。

 「お、お兄ちゃん!」

    レイは光のバリアのようなものに守られており、魔法によるダメージは無かった。
    妹の声で目を開けた俺は、目の前の光景に驚いた。

 「こ、これは?何なんだ、この光は?」

    すると目の前に自分のステータスが表示され、EXスキルの欄に新たに『英雄投影』というスキルがあった。もちろん俺が見るのは、初めてのスキルだ。しかも今、発動状態になっている。
    ステータスの数値を見てみると、


ステータス
【名前】レイ
【レベル】20
【職業】剣の英雄(英雄投影中)
【HP】5600
【MP】2400
【物理攻撃】240
【魔法攻撃】210
【防御】120
【魔法防御】120
【スキル】
                  高速詠唱
                 能力上昇
                 付与効果上昇
                 希少
【EXスキル】
                 付与魔法(エンチャント)
                 英雄投影
【魔法】
               ファイヤーボール
              アイスバレット
              サンダーアロー
【タイプ】複合型


    俺自身の各ステータスが2倍以上に跳ね上がっていた。これは『英雄投影』のスキルの恩恵なのだろう。空欄だった職業も『剣の英雄』となっており、体内の魔力の感じもかなり変化している。

 「な、何だ?一体何が起こった?お前の魔力が格段と上がっている!!」

    セーレはかなり動揺していた。あのさっきまで俺を圧倒していた魔人がだ。何が起こったのか、自分でも分からない。だがこれは逆転のチャンスだと確信した。
    俺は立ち上がって剣を強く握ると、剣の刃が輝きを放っていた。俺は試しに剣を振り下ろすと、そこから斬撃が放たれた。

    シャキーン!!!

    剣から放たれた斬撃は魔人セーレの右腕を切り落としていた。セーレ自身も全く反応出来なかったようだ。

 「バ、バカな!?この俺が防ぐどころか、回避すら出来なかった!!」

    恐らくこれほどの大ダメージを受けた事が無かったんだろう、セーレは激痛に顔を歪め、叫んだ。周りにいたメイや他の生徒達も驚きのあまり、声も出ない。そこにいた教師達も自分達が今見てる光景に、目を疑った。たかが剣を持った少年が、魔人の腕を切り落としていたのだから。

 「この俺の片腕を切り落とすとは正直、驚いたぞ。たかが人間のガキと侮っていた俺が間違っていた。だからこそお前は、俺自身の手で葬らなければならない。我ら魔人に対抗出来るその力、このまま野放しにしておけば、我々の脅威となるのは明らかだ。」

    そう言ってセーレは残った左手を上空にかざし、魔法詠唱を始めた。

 「我が魔力の全てをこの魔法に結集させる。我が魔力をもって我らの敵を絶滅せよ!いにしえの魔法よ我に力を貸せ!召喚されし隕石(サモンズメテオ)!!」

    その直後、上空に巨大な魔法陣が生成され、魔法陣の中から巨大な隕石が降ってきた。これだけの巨大な隕石が地上に落下すれば学園はもちろん、この街一帯が消滅してしまうだろう。そうなれば、多くの人々が犠牲になる。
    今から逃げようにもこの街にいる全ての人々が避難できるハズもない。ならば方法は1つ。俺が手にしているこの力で隕石を消滅させるしかない。
    俺は決意を固めた。この魔法から人々を守れるのは俺しかいない。やれる人間がやらないでどうする?それに英雄になろうしている人間が、これくらいの試練を突破出来なければ、この先の苦難を乗り越えることなど出来ない。

 「よし行くぞ!剣に魔力を集中させて、さっきのように斬撃であの隕石を叩き斬る!」

    俺は剣に体内の魔力をつぎ込み、あの巨大な隕石を叩き斬る事が出来るように、剣の英雄に魔力をチャージしていく。
    だが剣の刃は魔力をチャージしていくごとにヒビが入り、今にも折れそうになっていた。

 「この剣じゃ、恐らく1回しか攻撃出来ないだろうな。たがどの道チャンスは1度きり、だからこそこの一撃に全てを賭ける!!」

    隕石はすぐそこまで迫っていた。もうここしか無い。

 「いくぞ!セーレ!これが英雄の斬撃だ!!」

    そう叫び俺は、白く輝く剣を振り下ろした。剣の刃からは魔力を帯びた巨大な斬撃が放たれた。
    その瞬間、隕石と斬撃が衝突し合い、とてつもない衝撃波があたり一帯を襲った。俺の放った斬撃は衝撃波を放ちながらも、隕石を真っ二つに叩き割った。
    真っ二つに割れた隕石は、魔法陣と共に消滅していった。どうやら俺の勝ちのようだ。

 「そんなバカな?!我ら魔人が使いし、いにしえの魔法を打ち破っただと?!こんな事が…。」

    魔力の全てを使い果たしたセーレは、その場に倒れ込んでしまった。だが同時に俺自身も、魔力を使い果たしてしまっため倒れた。
    
 「ハァ、ハァ、ハァ、これは想像以上にしんどいなぁ。」

    俺はそう言つつ、空を見上げていた。バウンティウルフを含む複数の魔獣に加え、魔人との激闘を繰り広げた事もあり、疲労は相当なものだった。魔力もほぼ底を尽きていた。
    だが俺はすごく満足していた。こうして俺の妹やこの学園の生徒や教師、更にはこの街の住人を救う事が出来たのだから。
    耳をすませると生徒や住人の歓喜の声が聞こえてきた。メイも他の生徒達と手を取り、喜んでいた。今すぐにでもメイの元へ行ってやりたいが、疲労とダメージで身体はまだ動かない。仕方ないので、

 「みんなの歓声を聞きながら、少し休憩でもするか。」

    そう思い俺は、晴れ渡った空を見上げながら休憩する事にした。この戦いの奇跡の勝利の報酬として…。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

追放された万能聖魔導師、辺境で無自覚に神を超える ~俺を無能と言った奴ら、まだ息してる?~

たまごころ
ファンタジー
王国一の聖魔導師アレンは、嫉妬した王子の策略で「無能」と断じられ、国を追放された。 辿り着いた辺境の村で、アレンは「ただの治癒師」として静かに暮らそうとするが――。 壊れた街を再生し、疫病を一晩で根絶し、魔王の眷属まで癒しながら、本人はただの村医者のつもり。 その結果、「あの無能が神を超えた」と噂が広がり、王と勇者は頭を抱えることに。 ざまぁとスカッとが止まらない、無自覚最強転生ファンタジー開幕!

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

処理中です...