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国王の決断
国王はオルターナ公爵が王家を欺いた事に気が付いていても、直ぐに真実を詳らかにするのを躊躇ったのは、ルーカスがいたからだった。
誰の目から見ても、アルフレッドにとって、かけがえの無い唯一無二の存在なのである。
公爵家を取り潰してしまっては、ルーカスは温情を与えたとしても良くて平民落ちだ。
他家の養子に出して貴族のままでいる事が出来たとしても、一度王家を欺いてしまった家門の令息を、未来の国王の側近として戻す事は不可能なのである。
一国を統べる国王とて、人の子の親なのだ。
我が子を愛し可愛いと思う気持ちは同じであり、息子の為に優秀な側近を手放したくない気持ちもあったのである。
帝国から贈られて来た手紙はルーカスだけではなく、王家にとってもアルフレッドにとっても、実のあるものであった。
キャサリンは美しいだけではなく聡明な女性でもあり、全てを見越して一通の手紙に纏める事が出来る。
そんな女性を自ら手放し、アマンダと縒りを戻してしまったオルターナ公爵の事を、誰もが全く理解出来ずにいた。
国王の執務室に、学園から戻ったアルフレッドから、面会要請が来ているとの報告が入った。
息子を呼び出そうと思っていた国王は、丁度良いと思い、直ぐ来る様にと告げる。
「総裁。アルフレッドは、何を言いに来ると思う」
「憶測ですが、マルゲリーター・オルターナ公女の事ではないかと、思います」
「アルフレッドは、マルゲリーターと添い遂げるつもりなのだと思っていたのだがな…やはり、エレイン・フルールに心を奪われ伴侶にしたいと考えているのは、真なのだな」
「報告では、ルーカス・オルターナ公子の妹として親しくしている様ですし、彼女を婚約者の様な扱いをしているのではないとありますが…やはり将来の事を真剣に考えた結果、お心に変化が生じたのかもしれませぬ」
「十年近く他の令嬢に現を抜かす事も無く、マルゲリーターだけを婚約者として大切に扱って来たアルフレッドの心を惹き付けた、エレイン・フルールとやらに会ってみたいものだな」
「時が来ましたら、お会い出来るのではないかと、存じます」
程無くして国王の執務室にアルフレッドがやって来て、先ずは息子の言い分から聞いてみようと促した。
「学園で、何か報告しなくてはいけない事でも生じたのか、アルフレッド。くだらない事では無いだろうな」
国王が息子に対して威圧する態度で接しているのは、人前では身分を弁える様にと教えているからである。
アルフレッドも忙しい父の時間を奪うつもりは無く、何時も必要最低限で簡潔な報告を心掛けていた。
「単刀直入に申し上げます。私と、マルゲリーターとの婚約を破棄して下さい。もう我慢の限界です。彼女と、この国を支えて行く未来が想像出来ません」
真っ直ぐに見つめて進言して来るアルフレッドの目は真剣そのもので、例え国王が相手だとしても、一歩も引く気は無い事が伺えた。
息子の言いたい事は予想出来るが、取り合えず明確な理由は聞く事にする。
「何故解消や白紙ではなく、破棄なのかね。マルゲリーターの今後を考えての発言だと言うのならば、随分と乱暴な物言いに聞こえるぞ」
「あの令嬢は、何処の貴族家へ嫁いだとしても、問題しか起こしません。私には、さかりの付いた雌猿にしか見えないのです。どうか、不詳の息子の願いを、寛大なお心でもってお聞き届け下さい」
真剣な眼差しでキャサリンからの手紙を読んだ訳でもないのに、皇弟妃と同じく寛大な心を要求して来る息子を可笑しく感じ、思わず大きな口を開けて笑ってしまうのだった。
「私は真剣なのですが、何か可笑しな事を申したのでしょうか」
困惑するアルフレッドに、国王は更なる質問を投げかけてみた。
「公爵令嬢に対して、雌猿と申すのか。彼女は、お前の婚約者である前に、ルーカスの妹であろう。親友の為にと、マルゲリーターとの親睦を深めようとしていたお前の努力が、全て無駄になってしまうぞ」
「私の努力と仰いますが、婚約者として当然の責務を果たしていただけです。マルゲリーターは、とてもルーカスと同じ血を分けた兄妹とは思えません。彼女の脳内は、不謹慎な妄想で溢れ返っており、王妃どころか貴族家の夫人としての執務をこなす事すら無理だと判断いたしました。私のこの考えは、ルーカスも納得してくれます。マルゲリーターは、アマンダ公爵夫人と共に、オルターナ公爵家の財政も圧迫しているのです。今はルーカスが押さえ込んでおりますが、以前の調子で贅沢三昧に振舞われては、王家の財政も圧迫されるのは目に見えております。何よりも教養の無さが、恥ずかしいと言うレベルを超えているのです。一般教養科に補欠入学をした王妃に、他国の要人をもてなす事等出来ません。国内だけならば、私が尻拭いをする事で何とかなりますが、外交は無理です。問題を起こされてからでは、遅いのです」
アルフレッドは、今までの我慢もあってか、捲し立てる様に思いの丈をぶつけたのだった。
そんな息子の様子を伺いながら、国王は更に追い打ちをかける様な言葉を投げかけた。
「その言動に、私情は入っていないと言えるのか」
心の内を見透かされたアルフレッドは、一瞬躊躇ったが、嘘は言っていない。
ここで本心を吐露し、エレインと添い遂げたいと喉元まで出かけた言葉を、ゴクリと音を鳴らしながら何とか飲み込んだ。
将来国を導いて行く身でありながら、我儘を通す事は出来なかったのである。
「………議会で決められた者が、王妃としての資質を持っている令嬢であるならば…私は王族としての責務を果たすべく、陛下が決められた令嬢と添い遂げる所存にございます」
国王は、ここでエレインの名を出したならば、アフルレッドに次期国王としての資質無しとして見限るつもりでいた。
エレインがどんなに優秀な人物であったとしても、現段階では男爵家の養子でしかないのである。
孤児院から引き取られた素性の分からない娘を王妃にと望むのは、国を揺るがす事になるかもしれない火種を望むのと同じ事なのだ。
それをきちんと理解出来るまでに成長したアルフレッどを誇りに思い、総裁に視線を向けたのであった。
「素晴らしい息子だろう」と、自慢気に見つめて来る国王に、総裁は戸惑いながらも微笑みかえしていた。
「アルフレッド、お前の考えは理解した。マルゲリーターに王妃としての資質が無い事は、誰もが認める事実である。今この時を以って、一切の婚約者としての義務を、放棄する事を許可する。しかし、正式な手続きをするまでは、マルゲリーターが婚約者だ。自身の行動には責任を持ちなさい」
「ありがとうございます、陛下」
笑顔で執務室を出て行くアルフレッドを見送り、姿が見えなくなったところで総裁は国王に問いかけた。
「皇弟妃からの手紙の内容を、アルフレッド殿下にお伝えしなくても、宜しかったのですか」
「態々伝えずとも、知っておるだろう。ルーカスが、アルフレッドに断りも無く、母に泣き付くとは思えん」
「左様でございますね」
アルフレッドは知らぬ事だったが、議会では既にマルゲリーターは王妃としての資質が無いと、満場一致だったのである。
ただ帝国の皇族の血を引く娘に、将来に大きな傷を付けてしまうと、友好関係にヒビが入るのではないかと懸念していたのだ。
しかし、マルゲリーターが皇族として認められなかった事で、迷う意味がなくなったのである。
国王は、早速オルターナ公爵に宛てる密書を、用意するのだった。
誰の目から見ても、アルフレッドにとって、かけがえの無い唯一無二の存在なのである。
公爵家を取り潰してしまっては、ルーカスは温情を与えたとしても良くて平民落ちだ。
他家の養子に出して貴族のままでいる事が出来たとしても、一度王家を欺いてしまった家門の令息を、未来の国王の側近として戻す事は不可能なのである。
一国を統べる国王とて、人の子の親なのだ。
我が子を愛し可愛いと思う気持ちは同じであり、息子の為に優秀な側近を手放したくない気持ちもあったのである。
帝国から贈られて来た手紙はルーカスだけではなく、王家にとってもアルフレッドにとっても、実のあるものであった。
キャサリンは美しいだけではなく聡明な女性でもあり、全てを見越して一通の手紙に纏める事が出来る。
そんな女性を自ら手放し、アマンダと縒りを戻してしまったオルターナ公爵の事を、誰もが全く理解出来ずにいた。
国王の執務室に、学園から戻ったアルフレッドから、面会要請が来ているとの報告が入った。
息子を呼び出そうと思っていた国王は、丁度良いと思い、直ぐ来る様にと告げる。
「総裁。アルフレッドは、何を言いに来ると思う」
「憶測ですが、マルゲリーター・オルターナ公女の事ではないかと、思います」
「アルフレッドは、マルゲリーターと添い遂げるつもりなのだと思っていたのだがな…やはり、エレイン・フルールに心を奪われ伴侶にしたいと考えているのは、真なのだな」
「報告では、ルーカス・オルターナ公子の妹として親しくしている様ですし、彼女を婚約者の様な扱いをしているのではないとありますが…やはり将来の事を真剣に考えた結果、お心に変化が生じたのかもしれませぬ」
「十年近く他の令嬢に現を抜かす事も無く、マルゲリーターだけを婚約者として大切に扱って来たアルフレッドの心を惹き付けた、エレイン・フルールとやらに会ってみたいものだな」
「時が来ましたら、お会い出来るのではないかと、存じます」
程無くして国王の執務室にアルフレッドがやって来て、先ずは息子の言い分から聞いてみようと促した。
「学園で、何か報告しなくてはいけない事でも生じたのか、アルフレッド。くだらない事では無いだろうな」
国王が息子に対して威圧する態度で接しているのは、人前では身分を弁える様にと教えているからである。
アルフレッドも忙しい父の時間を奪うつもりは無く、何時も必要最低限で簡潔な報告を心掛けていた。
「単刀直入に申し上げます。私と、マルゲリーターとの婚約を破棄して下さい。もう我慢の限界です。彼女と、この国を支えて行く未来が想像出来ません」
真っ直ぐに見つめて進言して来るアルフレッドの目は真剣そのもので、例え国王が相手だとしても、一歩も引く気は無い事が伺えた。
息子の言いたい事は予想出来るが、取り合えず明確な理由は聞く事にする。
「何故解消や白紙ではなく、破棄なのかね。マルゲリーターの今後を考えての発言だと言うのならば、随分と乱暴な物言いに聞こえるぞ」
「あの令嬢は、何処の貴族家へ嫁いだとしても、問題しか起こしません。私には、さかりの付いた雌猿にしか見えないのです。どうか、不詳の息子の願いを、寛大なお心でもってお聞き届け下さい」
真剣な眼差しでキャサリンからの手紙を読んだ訳でもないのに、皇弟妃と同じく寛大な心を要求して来る息子を可笑しく感じ、思わず大きな口を開けて笑ってしまうのだった。
「私は真剣なのですが、何か可笑しな事を申したのでしょうか」
困惑するアルフレッドに、国王は更なる質問を投げかけてみた。
「公爵令嬢に対して、雌猿と申すのか。彼女は、お前の婚約者である前に、ルーカスの妹であろう。親友の為にと、マルゲリーターとの親睦を深めようとしていたお前の努力が、全て無駄になってしまうぞ」
「私の努力と仰いますが、婚約者として当然の責務を果たしていただけです。マルゲリーターは、とてもルーカスと同じ血を分けた兄妹とは思えません。彼女の脳内は、不謹慎な妄想で溢れ返っており、王妃どころか貴族家の夫人としての執務をこなす事すら無理だと判断いたしました。私のこの考えは、ルーカスも納得してくれます。マルゲリーターは、アマンダ公爵夫人と共に、オルターナ公爵家の財政も圧迫しているのです。今はルーカスが押さえ込んでおりますが、以前の調子で贅沢三昧に振舞われては、王家の財政も圧迫されるのは目に見えております。何よりも教養の無さが、恥ずかしいと言うレベルを超えているのです。一般教養科に補欠入学をした王妃に、他国の要人をもてなす事等出来ません。国内だけならば、私が尻拭いをする事で何とかなりますが、外交は無理です。問題を起こされてからでは、遅いのです」
アルフレッドは、今までの我慢もあってか、捲し立てる様に思いの丈をぶつけたのだった。
そんな息子の様子を伺いながら、国王は更に追い打ちをかける様な言葉を投げかけた。
「その言動に、私情は入っていないと言えるのか」
心の内を見透かされたアルフレッドは、一瞬躊躇ったが、嘘は言っていない。
ここで本心を吐露し、エレインと添い遂げたいと喉元まで出かけた言葉を、ゴクリと音を鳴らしながら何とか飲み込んだ。
将来国を導いて行く身でありながら、我儘を通す事は出来なかったのである。
「………議会で決められた者が、王妃としての資質を持っている令嬢であるならば…私は王族としての責務を果たすべく、陛下が決められた令嬢と添い遂げる所存にございます」
国王は、ここでエレインの名を出したならば、アフルレッドに次期国王としての資質無しとして見限るつもりでいた。
エレインがどんなに優秀な人物であったとしても、現段階では男爵家の養子でしかないのである。
孤児院から引き取られた素性の分からない娘を王妃にと望むのは、国を揺るがす事になるかもしれない火種を望むのと同じ事なのだ。
それをきちんと理解出来るまでに成長したアルフレッどを誇りに思い、総裁に視線を向けたのであった。
「素晴らしい息子だろう」と、自慢気に見つめて来る国王に、総裁は戸惑いながらも微笑みかえしていた。
「アルフレッド、お前の考えは理解した。マルゲリーターに王妃としての資質が無い事は、誰もが認める事実である。今この時を以って、一切の婚約者としての義務を、放棄する事を許可する。しかし、正式な手続きをするまでは、マルゲリーターが婚約者だ。自身の行動には責任を持ちなさい」
「ありがとうございます、陛下」
笑顔で執務室を出て行くアルフレッドを見送り、姿が見えなくなったところで総裁は国王に問いかけた。
「皇弟妃からの手紙の内容を、アルフレッド殿下にお伝えしなくても、宜しかったのですか」
「態々伝えずとも、知っておるだろう。ルーカスが、アルフレッドに断りも無く、母に泣き付くとは思えん」
「左様でございますね」
アルフレッドは知らぬ事だったが、議会では既にマルゲリーターは王妃としての資質が無いと、満場一致だったのである。
ただ帝国の皇族の血を引く娘に、将来に大きな傷を付けてしまうと、友好関係にヒビが入るのではないかと懸念していたのだ。
しかし、マルゲリーターが皇族として認められなかった事で、迷う意味がなくなったのである。
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