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全部、媚薬のせい
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レオンは、寝台の腕でぐったりと倒れ込むシャーロットに駆け寄ると、その身体を抱き起した。
「一体……」
彼女の手には、小瓶が握られている。
中はほとんど空だったが、わずかにピンク色の液体が見て取れた。
「避妊薬……?」
見た目はマリアンヌから受け取った避妊薬とほぼ同じだ。中身はもうないので、同一のものかはわからないが、薬なのは間違いない。
『なぁ、レオン。僕は、女性を泣かせる男というのは至極嫌いでね……』
先ほど、この学園の学園長に言われた言葉が、脳裏を過る。
シャーロットが部屋から駆けて行ったあと、レオンは我を取り戻した後、マリアンヌを部屋に置き捨てて後を追っていたのだ。だが、風魔法の使い手であるシャーロットの足は速い。
魔力を使われれば追いつけない。
レオンは四属性の内、唯一風魔法が使えないのだ。属性の相性というものがあり、古くから土属性の人間は風属性を習得できないものとされ、実際、何度も習得を試みたが駄目だった。
さらに彼女は、レオンの座学により、風魔法の最大の特権である、痕跡を消す方法まで習得している。
それでも謹慎塔の周辺をくまなく探していたとき、あの青年がフッと現れたのだ。
レオンは、昔からあの青年が苦手である。
彼は、この学園の学園長であり、学園医でもあるのだが、元は騎士団の衛生騎士団の団長をしており、レオンは戦地で何度も世話になったのだ。衛生兵になれる者というのは無属性の魔力保持者に限られ、その数も少ない。さらに無属性はすべての属性を習得できる稀な力の持ち主たちだ。
衛生兵にしておくのは勿体ないくらい、その魔力も多彩であり、能力も高く、レオンが魔道騎士になる前、あの男に地獄のような訓練をさせられたものである。
あの男、見た目は若いけれど、レオンより二十も年上だ。今は騎士団を辞めて今の任に就いているが、当時の記憶があるレオンは、彼――アラステアのことが今でも苦手なのだ。
『主が主なら、従者も従者か? 今回ばかりは彼女が気の毒だ。主従共に、同じ女性を裏切るとは――。この国も先が見えないということかな』
『師団長……、いえ、アラステア殿。一体何の話でしょうか』
『とりあえず、歯を食いしばれ』
有無を言わさずアラステアの強烈な一発を食らい、レオンはそのとき、本当にわけがわからなかった。
その後、アラステアからすべてを聞かされ、レオンは慌てて謹慎塔に引き返してきたのだ。
そして彼女の元に戻ったら、この有様である。
「吐き出させなければ……」
魔法薬は、服用方法によっては、命の危険がある。
彼女が飲んだものが避妊薬だとすれば、ひと瓶を原液で飲めば、彼女は一生妊娠できなくなる。魔法薬の効能は確かだが、その代わり服用方法を間違えれば強烈な副作用があるのだ。そうならないよう、原液はかなり苦く作られている。
レオンはシャーロットの口に指を押し込み、こじ開けさせる。彼女の服には濡れた後があり、恐らくはそれほど呑み込めてはいないだろうが、万が一ということもある。
喉の奥へと指を押し込むと、無意識なのかシャーロットが暴れ始めた。
「ロティー。吐き出せるものは、すべて吐き出しなさい!」
苦しそうにする彼女に指を噛まれたが、レオンはそれには動じず己の指が傷つくのも構わず喉の奥を刺激する。
「うっ! ぁ……」
しばらくそうしていると、シャーロットがわずかに目を開けた。その瞳は生理的な涙で濡れている。
こんな状況なのに、レオンは腕の中で苦しむ彼女に、扇情的なものを感じていた。
そんな自分を心の中で叱責し、レオンは己を持ち直す。
「ロティー! 意識をしっかり持ってください。全部吐いて!」
「う、ぇ……ッ!」
シャーロットはレオンの手首を掴み、涙ながらに嫌だと訴えてくる。
「これは原液で飲むものではありません! 避妊薬なら、私も持っています。だから、今は吐き出してください!」
こんなことなら、魔法薬の服用法を先に教えておけばよかった。こんなもの、そう滅多に手に入るものでもないので、学園でも飲み方など教えないものであり、レオンの座学でも説明していなかったのだ。
シャーロットはレオンの指を咥えたまま、まだ抵抗しようとする。がっちりと押さえつけているが、全身で暴れるため、背後から抱きしめるようにして固定する。
「ふぅ、ぁ! ぃ、あ……!」
苦しいのか、シャーロットは頬を紅潮させて、レオンの腕から逃れようともがく。それをさらに強い力で押さえつけると、彼女の身体がびくびくと痙攣した。
「……ロティー?」
何かがおかしい。
レオンの腕の中でもがいていたはずの彼女が、しきりに太ももをこすり合わせている。この仕草は――。
「まさか……」
口の中を突かれて、達したというのだろうか。
レオンはそっと彼女の口の中から指を引き抜くと、小さな顎に手をかけて上向かせた。
「ぁぁあ!」
ただ触れただけなのに、彼女は甘く啼いた。
「一体、何を飲んだのですか」
これは、避妊薬ではない。
こんな風になる薬といえば、一つしか思いつかなかった。彼女の口腔からは、甘い香りも漂っている。これはもう間違いなかった。
「媚薬など、どうして……」
避妊薬以上に一般的には手に入りにくい代物であり、原液で飲んでしまったのなら、その催淫効果で彼女は欲望をすべて吐き出すまで解放されないだろう。これは自白剤の役割もある代物だ。ほとんどの場合拷問に使用され、欲を禁じ続けていればその内、廃人のようになってしまう危険なモノだった。
「ぁ、ぅ……」
ひとりではどうにもできないのか、シャーロットは足をこすり合わせながら小さく喘いでいる。唇の隙間からは、愛らしい舌が覗いていた。
彼女を抱くのは、その心が完全に自分に向いてから、と決めていた。だがこの状況ではそうも言っていられない。
「――……ロティー。今から、あなたを抱きます。この薬は、他人の精を受ければ治まりますから……」
そっと、彼女の足の間に手を入れ、いつも以上に濡れている場所を指でなぞった。
それが気持ちいいのか、閉じられていた足が開いていく。
「まず、中をほぐします。もっと足を開いて」
下着の上から蜜壺の入り口を突くと、そこからとぷっ、と蜜が溢れ出す。下着の薄い布だけでは受け止めきれないのか、とろとろとした透明なものがシーツに零れ出している。
「ぁ……、れ、お……さまぁ……」
「はい。ここに居ます。怖くありません。いつも、しているでしょう?」
彼女のこの蜜壺には、治療という名目で毎日触れている。ここはレオンの指を咥え慣れているはずだ。現に、身体は覚えているのか、足が大きく開いた。
「イイ子ですね」
ちゅっ、と彼女の額に唇を落とし、下着の隙間から中指を根元まで突き挿れた。
「ぁぁああ!」
内壁は普段以上に濡れており、一本目の指は簡単に根元まで挿ってしまった。中を何度か指の腹で擦り、指を一本ずつ増やしていく。
「あ、あぁああ! んぁ! あんっ!」
内壁を広げるようにして指で掻き混ぜると、しなやかな痩躯がびくびくと震えた。
制服の上から胸も揉みしだくと、シャーロットは背中を仰け反らせ、胸を押し付けてくる。
直接触れてやろうと彼女のシャツのボタンを外そうとしたが、何故かそこにはボタンがなく、すんなりと手が入った。
服の中で胸の粒を摘まみ、キュッと摘まみ上げると、蜜壺が嬉しそうに収縮を繰り返し、十分なほどほぐれていく。
そこから一度指を引き抜き、レオンは己の下肢を寛げた。そこはすでに張りつめており、大きく膨らんでいる。
ずっと、彼女の中に挿りたかった。
この熱棒で突きあげ、喘がせて、孕むまで子種を注ぎ、彼女を繋ぎとめたくて仕方がなかった。
「――申し訳ありません」
何に対する謝罪なのか、もう自分でもわからない。
レオンはシャーロットの身体を一度持ち上げ、熱棒を跨ぐ形で腰に座らせる。性器同士が擦れると、また一段と熱棒が大きくなった。
「ぁ、も、挿れ、てぇ……!」
媚薬の催淫効果が苦しいのか、シャーロットは自ら腰を振り、レオンを呑み込もうとしてくる。
「大丈夫。ちゃんと、挿れて差し上げますから……」
レオンも既に限界に近い。
己の熱棒を手に掴み、シャーロットの蜜壺に押し当てると、彼女の腰を掴み、一気に串刺しにする。
「ぁ! あぁあああああ!」
悲鳴のような嬌声を上げて、シャーロットが仰け反る。それを胸板で受け止め、レオンは激しく腰を振り、抽挿を繰り返す。
「あ! あんっ! は、あ! あぁあ!!」
奥を貫く度、シャーロットが嬌声を上げる。
柔らかい粘膜がその度にレオンを締め付け、その刺激に耐えられず、一番奥で精を吐き出した。
「ぁ、あ……! もっ、と……」
一度だけではこの媚薬の効果は薄れない。
(あぁ、こんな形で、私の欲を晴らすことになるとは……)
彼女の中に何度も子種を注いでしまいたいと、ずっと醜い欲を抱えていた。心が通じても、この欲を受け止めてもらえるか、少し不安だったが、今ならそれも許される。
レオンは息を整えてから、再び腰を振った。
彼女が喜ぶところを、何度も突いて突いて……。長い時間、それを繰り返していた。
◇
「ふ、あぁ!?」
ある瞬間、シャーロットはハッと目が覚めた。
パンパンパンッ、と肌同士がぶつかり合う音と、蜜壺の奥を抉られる感覚に、目覚めて数秒で絶頂へと導かれた。
「ぁ!? ぁんんんんっ!!」
確かに達したはずだが、いつもは感じる何かが吹き出す感覚がない。
寝台でうつぶせにされ尻だけを高く上げさせられた恥ずかしい恰好で、誰かに中出しされている。
それに気づき、シャーロットはすぐに背後振り返り、月明かりに照らされたその人に見惚れてしまった。
「レオン、さま……?」
汗だくになって、シャーロットの腰に子種を注いでいたのは、レオンだったのだ。その表情は官能的で、赤く染まった頬が妙にセクシーだった。
ぐりぐりと腰を押し付けられ、内壁の中に彼が確かにいることを実感する。
すべて注ぎ終わったのか、一度内壁から熱棒がずるりと引き抜かれ、うつぶせだった身体を仰向けにされ、まだ熱を持って雄々しく仰け反っているそれをドロドロになった蜜壺に容赦なく突き挿れられる。
「ぁんっ……!」
膝の裏に手を入れられ、胸につくほど折り曲げられると、身体を彼の太ももで挟まれ、また激しく揺さぶられる。
「れ、お……! ま、って……ぇ!」
乱れる息を整えたいのに、彼は容赦なく奥を抉ってくる。何度か子種を注がれたのか、結合部からは白濁の蜜が溢れ出していた。
「やっ! あっ! だめぇ! あかちゃ……! できちゃうぅ!!」
こんなに注がれたら、絶対に孕んでしまう。そうなったらレオンはその責任を取らなくてはならなくなってしまう。
「孕めばいい。そうすれば、あなたは私のものだ!」
いつもの丁寧な口調ではない、荒々しい言葉遣いだった。
「ロティー、愛している。だから、孕め!」
ごりっ、と、蜜壺の奥、子宮口を抉られた。その乱暴な言葉遣いに、全身が歓喜に震えてゾクッとする。
彼の熱棒をギュッと締め付けてしまうと、腰を押し付けられ根本まで咥えさせられる。
「ァ……!?」
腹の奥で、熱いモノが弾けたのがわかる。ぐっと体重をかけられ、彼の根元まで咥えた場所が、何度も収縮を繰り返してレオンからすべてを搾り取ろうと蠢いている。
「ぁ、奥……!」
彼の一番太いところが、子宮口をこじ開け、引き抜くと同時に亀頭のくぼみが弓矢の返しのように内側から子宮口をこじ開け、無理やり出て行こうとする。
今まで感じたことのない、強烈な快楽だった。
「ひぁ! だめ……! だめぇ! 抜いちゃ……!」
彼が腰を引くと無理やり子宮口を開かされ、稲妻に打たれたような強烈な刺激が脳髄に直撃する。
二度目の絶頂を迎えると、レオンが前のめりになりシャーロットの胸の粒を口に含み、強く吸い上げた。気を失っている間に何度もこうして吸われたのだろう。胸の粒は真っ赤に腫れ上がり、舌で転がされるとビリビリと甘く痺れた。
「ふぁ! あ!」
たっぷりと唾液を絡められ、彼がそこから口を離すと、銀色の糸が引く。
「ロティー……。あなたは、私のものだ……。絶対に、離さない……」
「レオン……さま……?」
彼はマリアンヌが好きだったのではないのか。その疑問が沸いたが、それを考える余裕はすぐになくなった。
下肢に顔を埋めた彼が、その茂みの中に隠れる、皮が剥けてツンと立ち上がる角を口に含んで、子種を注がれた蜜壺に三本の指を挿入して中を掻きだすように弄り始めたからだ。
「ひぁぁあ! あぁああ!!」
敏感な場所を一度に責められ、シャーロットは彼の頭を両手で掴んで引き離そうとしたが、与えられる快楽に身体の方は逆らえず、腰が浮いてしまう。
まるでそこをもっと弄ってほしいと言わんばかりの恰好になってしまった。
「あなたのここは、甘い……」
じゅるじゅると角を吸われ、腰がガクガクと震える。
外と中を同時に攻められ、シャーロットはまた呆気なく絶頂を迎えてしまった。
「は、あ……、あ……」
何度も間を置かず攻め立てられ、もう体力が限界だ。これ以上達せないし、三度も空イキしてしまっている。
だがレオンはまだ満足できないのか、熱くて大きくて長くて太いモノをまた、蜜壺に埋めてきた。
「もぉ、ゆるし、てぇ……!」
何がどうしてこうなったのだろう。
いつになったら終わるかもわからないこの快楽に、また溺れそうになる。
「私から離れるなど、許さない。今、ここで孕め。そして私の子を――……ッ!」
バチュッ、と彼を根元まで一気に咥えさせられ、シャーロットがその衝撃に弓なりに背を仰け反らせると、そこに腕を差し込まれ、グッと起き上がらされた。
レオンの膝の上に座る形で繋がってしまい、自分の体重でさらに深く彼を呑み込んでしまう。
「ぁ! あ……」
ごりっ、とまた子宮口を抉られる感覚がする。尻を掴まれて軽く揺すぶられると、子宮の壁を突かれているような感覚に襲われ、シャーロットは怖くなりレオンに抱き着いていた。
「やぁ! こわ、ぃ、こわい、のぉ! あぁ! んぁ! ぁんんっ!!」
「もっと啼け。ロティー、あなたは私だけのものだ! もっと、私を感じて、啼け!」
ごっごっ、と内臓を熱棒で押し上げられる感覚と、彼の声による責め苦に身体がゾクゾク震え、透明な水しぶきを吹き出してしまった。
「ひぁぁああああああああっ!!」
(あ……潮吹いちゃってる……)
自分では止めることができないその水しぶきは、容赦なくレオンの下肢をも濡らしていく。
ぐったりと身体をレオンの胸板に預けて、陶然と余韻に浸っていたいのに、下からの容赦ない突き上げは止まらない。
それから部屋の窓からは朝陽が射し込み、レオンがもう何度目なのか定かではない精を吐き出すまで、シャーロットはレオンに犯され続けたのだった。
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