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第十話 脳みそ覚醒シ○ブキメセ○クス
しおりを挟む俺たちはベッドの脇に並んで立っている。
「なんでもするって言ったよね?」
「いや、言ったけど……常識の範囲内でね? ね?」
「ゆう君、私のこと好き?」
「うん! 好き好き大好き! 俺に酷いことしない優しいレイラが大好き!」
「嬉しい! 私も、私に対してなんでもしてくれるゆう君が大好き!」
彼女は俺に前から抱きついてきた。胸が押しつけられ、いい気持ちだが、喜んでいる場合じゃない。これから始まるのは命のやり取り、つまり闇のゲームだ。
(次回 ゆうくん死す! デュエルスタンバイ!)
「ちょっと! ちょっとまって! 落ち着こう! ちょっと落ち着こう!」
だが、興奮した彼女は、
「かっこいい顔で、私の耳元でなんでもするってはっきり言ったわよね?」
「言った! 言ったけど、言ったことを今もう後悔してる!」
「今からゆうくんになんでも好きなことしていいのよね? 普段している遠慮も、配慮も、我慢もしなくていいのよね? なんでもしていいってことはそういうことよね?」
「いや、違う! そこまでは言ってない! そこまではさせてあげられない!」
だが、
「いい? 今いいって言ったの? 嬉しい!」
「おい! 脳内で都合よく俺のセリフ改ざんするな! だめだって言ったんだよ!」
「え? 全部俺に任せとけって? 嬉しい!」
「ちょっと! まって!」
お前の脳内のグーグ○翻訳バグりすぎだろ! と突っ込みたい。
「じゃあ私のサキュバスの性欲とエルフの魔術を解放するわね? ちょうど女の子の日だったから助かるわ!」
レイラはサキュバスとエルフの血が混じっている。
混血だと人間のように生理が来ない。
その代わりに、非常に性欲が強くなる一週間が来るのだ。
この前その話をしたら羨ましがられた。エロ漫画のエロ設定だ! って。
確かにエロ漫画みたいな設定だが、正直たまったもんじゃない。
前その時にベッドを付き合わされたが死ぬかと思った。
正真正銘人間のセ○クスと次元が違う。
魔法と秘術を使った人知を超える未体験の感覚。
人間の脳にはリミッターがいくつもあり、体が壊れないようにパワーを制限しているのは有名な話だ。
力を制御したり、筋肉の稼働を抑制したりする。だが同じように快感も制限しているのだ。
覚○剤は通常のセ○クスの一千倍の気持ちよさがある。医者によると覚○剤を使った人間は、三日三晩ぶっ続けで性行為を行うらしい。
誇張でもなんでもなく脳のリミッターが本当に壊れるらしい。
制限も制約もなくなり、理性が崩壊し、止められなくなる。
ここだけ聞くと楽しそうだが、実際は本当に廃人になってしまう。
レイラのエルフの魔法を使えば、人間の脳を治癒できる。
そして、サキュバスのフェロモンを摂取すれば覚○剤以上に脳はトリップしてしまう。
つまり、理論上は壊れることなく珠玉の快感を堪能できるのだ。そう……理論上はだ……。
「ゆう君っ! 食べさせてっ!」
「まって! 無理! 今度こそ死んじゃう!」
「大丈夫! 身体中からエネルギーがなくなってぐったりするだけだから!」
「ちょまっ! ちょまあーーーっ!」
そして俺は彼女に強引にベッドに押し倒された。
ベッドでうつ伏せになるレイラは優しく
「じゃあ私の肌触ってみて?」
「こ、ここ?」
「ばかっ! えっち! なんですぐ胸元に手を突っ込もうとするのよ! 二の腕よ!」
「あ、そか。ごめん」
俺は彼女の二の腕を撫でた。すると俺の手のひらにチリチリとやけつくような感覚が生じた。
エルフの魔力を感じる。まるで彼女が僅かな電流を肌の上に着ているようだ。
指先に電気が焦付き、手のひらを舐める。
ピリピリした感覚は、俺の肌の中に食い込み、体内に放出されていく。
俺はレイラに、
「どう? 気持ちいい?」
「あああ~~極楽……ほぐれる……!」
彼女は、体内に溜まった魔力を放出している。
サキュバスとエルフの混血だと、人間の男性と性行為をするか、こうしてほぐしてもらわないと体が重くなるらしい。
俺はすべすべした二の腕を腕で舐めながら、
「俺、レイラに無理やりセ○クスされちゃうかと思った……」
「そ、そんなことするわけないでしょ! 加減間違ったら廃人になるのよ?」
「ですよね……」
彼女は着ている服をペロンとめくり、肩を露出させた。
セクシーな彼女の姿に頭がくらくらする。
「じゃあ次はここお願い……ゆう君にしか頼めないの……やって?」
「うん……でもどうやって……」
「私の背中に馬乗りになって?」
「え? いいの?」
「うん……」
俺は彼女の背中に馬乗りになった。乗った瞬間彼女は俺の体重を感じて、
「はふ……」
と息を吐き出した。なんだかイケナイことをしているような感覚になる。
だがこれは治療。健全極まりない行為だ。決してやましいことをしているわけでない。断じて健全だ。異論は認めない。
俺は体を折り、口を彼女の耳元に近づけ囁くように、
「じゃあ……今から体触るよ?」
「な、なんでえっちく言うのよ! 健全に肩をマッサージするだけでしょ……でもありがと、お願いします……!」
俺は、両肩に生で手をあてがう。彼女の肩は微熱を帯びていて汗ばんでいる。魔力ってやつが溜まっているのだろう。
俺は両肩から俺の体内に、何かが流れ込んでくるのを感じた。
人間界にはない物質だ。素肌と素肌を通して、微粒なパワーが流し込まれる。
そのまま俺は彼女の全身を隈なくマッサージした。隅々まで念入りに手で触れてあげたのだ。
そして、レイラの女の子の日の処理が全て終わった。小一時間はかかった。
「ふぅ……あんまり健全じゃなかったかもな……あんまりっていうか全く健全じゃなかったような……ま、いいか……」
レイラは服を着ると、ベッドの上で俺と向かい合う。
「ゆうくん……本当にありがとう……付き合わせちゃってごめんね……!」
「いや、全然いいよ。女の子のあんなとこ、こんなとこ直にまさぐれて楽しかったし!」
「もー! すぐそうやってチャカす!」
レイラはスッキリしたらしい興奮も収まり、いつもの彼女に戻った。だが俺には、彼女の瞳の奥にまだ情欲の炎が微かに見えた。
「それでレイラはこのままセ○クスもしたい? すごくしたさそうに見えるけど?」
「う……」
レイラは言葉に詰まった。言いにくいことがあるのだろうか?
「いや、答えにくいならいいけど……」
「ち、違うの……あの……本当はね……? サキュバスの女の子の日の処理が終わったら、男性にお礼をするのがしきたりなの……」
「お礼?」
彼女は体をもじもじさせながら、恥ずかしそうに、
「うん……結構大変だったでしょ? だからそのお礼に……男性に……」
「男性に?」
「男性つまりゆう君に……なんっっっっっでも好きなことヤラせてあげるのが慣わしなの……」
「本当に? ひゃっほうううううううう!」
俺はその言葉を聞いた途端、疲れが吹き飛び男の子の日(?)が来た。
「だから今からどんなことされても絶対に抵抗しないし、絶対に嫌だって言わないから、どんなことでも……本当になんでも好きなことを好きなだけやらせてあげる……!」
【以下別小説の宣伝】
読書中失礼します。ここでちょっと別小説の宣伝をさせてくだっさい!
タイトル:『赤ちゃんの作り方講座(赤ちゃんはどこからくるの?)』
あらすじ:目を覚ますとそこは四方を壁に囲まれた密室。中には五人の男女。
鳴り響くアナウンス『やあ諸君。ゲームを始めようか』。
そして始まる残酷な殺人ゲーム。
ゲームの内容は人狼不参加型の人狼ゲーム。いないはずの人狼に次々と人が食い殺されていく? クリア条件は、存在しない殺人鬼を見つけて殺人をやめさせること。
『時間の裏側に隠れた狼』を殺せ! 自分が食われる前に! 果たして主人公は、『もう一人の自分』と協力することができるのでしょうか?
興味がある方は作者ページの方から飛んでください! 読書中お邪魔いたしました!(今後もこんな感じで別小説の宣伝を入れます。興味なかったら飛ばしてください)
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