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第二章
第10話 七夕祭実行委員会(2)『絵』
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2.
委員の仕事が終われば後は自由な時間である。会議のさなか、頭の片隅で思い描いた『自分に出来ること』を行動に移すために充てたい。
そそくさと資料とノートを重ねて片付けを始める透哉の斜め前。
三席ほど離れたところに座っていた女子生徒が勢いよく席を立つと、振り向きざまに飛ぶ勢いで駆け寄ってきた。
栗色のポニーテイルをぴょこぴょこと揺らせ、目をギラつかせながら。
「うふ、うふふふっ、お兄様! 終わりましたわ!」
「見覚えのある後頭部があると思ったら、やっぱり野々乃か。おめぇなんでいるんだよ」
「それはあたしの愛がなせる技ですわ! ここからがあたしたちの本当の放課後ですわ!」
また変なこと言っている、程度にしか受け取っていない透哉の非歓迎オーラを無視して、野々乃はずんずん迫ってくる。
こうしている間にも朝顔の蔓みたいに絡みつこうと両腕をくねくねしている。
もちろん透哉には野々乃に付き合う余裕はない。
ちなみに透哉は裏でホタルと野々乃の間に結ばれていた密約など知らないので、七夕祭実行委員になって会議に参加したらたまたま一緒になった程度の認識しかない。
野々乃は野々乃で、ホタルの尽力あって透哉が実行委員になったと思っているので、頼んだ甲斐があったと歪んだ努力に少なからず手応えを感じていた。
「まーた訳の分からんことを……」
「またまたお兄様ったら! あたしのために委員会に立候補してくれたくせに!」
照れ隠しと勘違いした野々乃は一人嬉し恥ずかしと言った様子で、透哉の言葉も聞かずに感極まって悶え始める。
やっぱり透哉は何を言っているか分からない。
そして、会議が終わったとは言え、そこはまだ実行委員のメンバーで席が埋まった教室内。
当然大っぴらに声を上げれば意図せず周囲の耳に入ってしまう程度の広さしかない。けれど野々乃に他の生徒から注がれる奇異の視線を気にとめる気配はない。
透哉と違って動機が不純な野々乃からすれば会議の終了こそが始まりの合図であり、抑圧されていた変態ストーカーとしての資質を遺憾なく発揮している。
野々乃は近くの椅子を引き寄せると座ったままの透哉の隣に並び、透哉の太ももの上に人差し指這わせてもじもじし始める。
「えへへっ、うへへぇっ! お兄様っ……ぽ」
「――っ!?(ナニコレ気持ち悪い!?)」
野々乃としては、今この場で透哉に出会えることが最上の結果なのである。逆に透哉としては、大きな誤算な上に激しく気持ち悪いが、目的への直接的な障害にはならないだろうと考える。
ひとまず、レコードの針みたいに太ももの上で周回する野々乃の指を握って、曲がらない方にグキリと変な音がするまで曲げて撃退しておく。
「滅ぶがよい!」
「つぉおおお!? お兄様ぁ!? 愛情表現がなかなかハードですわぁ!?」
野々乃は痛みに悶えながらも、透哉の太ももを撫でていた指を咥えると上目で見てくる。
続けて透哉は野々乃の腕を掴んで引き寄せると、小さく丸めて担ぎ直して掃除用具のロッカーの中に容赦なく蹴り込む。
ドンドンと中で暴れる野々乃が隙間から漏れ出さないように、机を十個ほど前に並べて封印完了である。
「(きゃあ!? ここはどこですの!?)」
揺れたり跳ねたりする掃除用具入れを尻目に透哉は帰る準備を再開。
野々乃が飛び込んで来る前の平和な時間を取り戻す。
目下、直接的な障害となり、説得して突破しなければならないのは実行委員長。
あの雪だるまを説得して味方に付けられなければ松風の七夕祭参加は絶望的である。
「(狭いですわ! 暗いですわ!?)」
他クラスの委員がパラパラと離席して教室を出て行く中、壇上で資料を片付けている雪だるまの顔をした三年生。
名を貫雪砕地と言うらしい。
恐らく魔力を氷結させる類いのエンチャンター。
「(――まさか、これがお兄様流新奥義監禁プレイですの!?)」
しかし、彼に関する情報はそこまでである。と言うか、透哉は今日初めて貫雪砕地を知ったのである。
手近な人間に尋ねて情報を得ようかと考えたが、周囲にはもう誰も残っていなかった。
「(――エンチャント!)」
そうこうする間に、掃除用具入れの側面にオレンジ色の線が走り、膨張して内側から弾けた。
音の方を振り返ると、焼き切られた掃除用具入れから野々乃がぬるりと姿を現した。その姿は棺桶から這い出てきたミイラみたいである。
悔しいことにこの場における情報源は、この変態一人。他を当たろうにも、野々乃の奇行を目撃した常識人たちはそそくさと去ってしまった後だ。
透哉は荷物をまとめ、席を立つと生還して間もない野々乃に声量を絞って聞いた。
「(なんなんだ。あの顔面雪だるまは?)」
「(誰ってお兄様、ご存じないのですか? 三年の貫雪砕地先輩ですわ。魔力を氷結させるエンチャンターですわ)」
「(そりゃ見たら分かるだろ。なんで雪だるまなんだ)」
「(……聞いた話によると事故の傷を隠すために、らしいですわ)」
透哉のダメ元の問いに野々乃が小声で返事する。普段は気持ちを抑えない猪突猛進変態ストーカーな野々乃も、ちゃんと質問すれば正しい返答をするところを見るとしっかり自分を抑制できるようだ。
それどころか細かな補足までしてくれる辺りはとても優秀な後輩と言える。
今後はそっちに路線変更してくれないだろうか、と淡い期待をする透哉だったが、既に息を荒げてにじり寄ってくる野々乃に願いは届きそうにない。
横目で改めて雪だるまフェイスを見つつ、妙な寒気を覚えた。
氷で作られた頭に、目鼻を模して取り付けられている黒いパーツ。
あれを果たして目と呼んでいいか、疑問は尽きない。仮に模造品だったとして、本当の彼の視線はどこに向いているのだろう。
考えると途端に不気味に思えてきた。
透哉は野々乃に目配せをして逃げるように教室を出た。
委員の仕事が終われば後は自由な時間である。会議のさなか、頭の片隅で思い描いた『自分に出来ること』を行動に移すために充てたい。
そそくさと資料とノートを重ねて片付けを始める透哉の斜め前。
三席ほど離れたところに座っていた女子生徒が勢いよく席を立つと、振り向きざまに飛ぶ勢いで駆け寄ってきた。
栗色のポニーテイルをぴょこぴょこと揺らせ、目をギラつかせながら。
「うふ、うふふふっ、お兄様! 終わりましたわ!」
「見覚えのある後頭部があると思ったら、やっぱり野々乃か。おめぇなんでいるんだよ」
「それはあたしの愛がなせる技ですわ! ここからがあたしたちの本当の放課後ですわ!」
また変なこと言っている、程度にしか受け取っていない透哉の非歓迎オーラを無視して、野々乃はずんずん迫ってくる。
こうしている間にも朝顔の蔓みたいに絡みつこうと両腕をくねくねしている。
もちろん透哉には野々乃に付き合う余裕はない。
ちなみに透哉は裏でホタルと野々乃の間に結ばれていた密約など知らないので、七夕祭実行委員になって会議に参加したらたまたま一緒になった程度の認識しかない。
野々乃は野々乃で、ホタルの尽力あって透哉が実行委員になったと思っているので、頼んだ甲斐があったと歪んだ努力に少なからず手応えを感じていた。
「まーた訳の分からんことを……」
「またまたお兄様ったら! あたしのために委員会に立候補してくれたくせに!」
照れ隠しと勘違いした野々乃は一人嬉し恥ずかしと言った様子で、透哉の言葉も聞かずに感極まって悶え始める。
やっぱり透哉は何を言っているか分からない。
そして、会議が終わったとは言え、そこはまだ実行委員のメンバーで席が埋まった教室内。
当然大っぴらに声を上げれば意図せず周囲の耳に入ってしまう程度の広さしかない。けれど野々乃に他の生徒から注がれる奇異の視線を気にとめる気配はない。
透哉と違って動機が不純な野々乃からすれば会議の終了こそが始まりの合図であり、抑圧されていた変態ストーカーとしての資質を遺憾なく発揮している。
野々乃は近くの椅子を引き寄せると座ったままの透哉の隣に並び、透哉の太ももの上に人差し指這わせてもじもじし始める。
「えへへっ、うへへぇっ! お兄様っ……ぽ」
「――っ!?(ナニコレ気持ち悪い!?)」
野々乃としては、今この場で透哉に出会えることが最上の結果なのである。逆に透哉としては、大きな誤算な上に激しく気持ち悪いが、目的への直接的な障害にはならないだろうと考える。
ひとまず、レコードの針みたいに太ももの上で周回する野々乃の指を握って、曲がらない方にグキリと変な音がするまで曲げて撃退しておく。
「滅ぶがよい!」
「つぉおおお!? お兄様ぁ!? 愛情表現がなかなかハードですわぁ!?」
野々乃は痛みに悶えながらも、透哉の太ももを撫でていた指を咥えると上目で見てくる。
続けて透哉は野々乃の腕を掴んで引き寄せると、小さく丸めて担ぎ直して掃除用具のロッカーの中に容赦なく蹴り込む。
ドンドンと中で暴れる野々乃が隙間から漏れ出さないように、机を十個ほど前に並べて封印完了である。
「(きゃあ!? ここはどこですの!?)」
揺れたり跳ねたりする掃除用具入れを尻目に透哉は帰る準備を再開。
野々乃が飛び込んで来る前の平和な時間を取り戻す。
目下、直接的な障害となり、説得して突破しなければならないのは実行委員長。
あの雪だるまを説得して味方に付けられなければ松風の七夕祭参加は絶望的である。
「(狭いですわ! 暗いですわ!?)」
他クラスの委員がパラパラと離席して教室を出て行く中、壇上で資料を片付けている雪だるまの顔をした三年生。
名を貫雪砕地と言うらしい。
恐らく魔力を氷結させる類いのエンチャンター。
「(――まさか、これがお兄様流新奥義監禁プレイですの!?)」
しかし、彼に関する情報はそこまでである。と言うか、透哉は今日初めて貫雪砕地を知ったのである。
手近な人間に尋ねて情報を得ようかと考えたが、周囲にはもう誰も残っていなかった。
「(――エンチャント!)」
そうこうする間に、掃除用具入れの側面にオレンジ色の線が走り、膨張して内側から弾けた。
音の方を振り返ると、焼き切られた掃除用具入れから野々乃がぬるりと姿を現した。その姿は棺桶から這い出てきたミイラみたいである。
悔しいことにこの場における情報源は、この変態一人。他を当たろうにも、野々乃の奇行を目撃した常識人たちはそそくさと去ってしまった後だ。
透哉は荷物をまとめ、席を立つと生還して間もない野々乃に声量を絞って聞いた。
「(なんなんだ。あの顔面雪だるまは?)」
「(誰ってお兄様、ご存じないのですか? 三年の貫雪砕地先輩ですわ。魔力を氷結させるエンチャンターですわ)」
「(そりゃ見たら分かるだろ。なんで雪だるまなんだ)」
「(……聞いた話によると事故の傷を隠すために、らしいですわ)」
透哉のダメ元の問いに野々乃が小声で返事する。普段は気持ちを抑えない猪突猛進変態ストーカーな野々乃も、ちゃんと質問すれば正しい返答をするところを見るとしっかり自分を抑制できるようだ。
それどころか細かな補足までしてくれる辺りはとても優秀な後輩と言える。
今後はそっちに路線変更してくれないだろうか、と淡い期待をする透哉だったが、既に息を荒げてにじり寄ってくる野々乃に願いは届きそうにない。
横目で改めて雪だるまフェイスを見つつ、妙な寒気を覚えた。
氷で作られた頭に、目鼻を模して取り付けられている黒いパーツ。
あれを果たして目と呼んでいいか、疑問は尽きない。仮に模造品だったとして、本当の彼の視線はどこに向いているのだろう。
考えると途端に不気味に思えてきた。
透哉は野々乃に目配せをして逃げるように教室を出た。
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