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2:憂鬱の本当の始まり
オウジにお願い
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「城下町に? それはかまいませんよ」
「本当に? ありがとうございます!」
ということで早速、その日のうちにヒースさんのところに。
ミアさんに会えるかなーと言うと少々お待ちを、確認してきますので。からの、どうぞだった。
すぐに会えてちょっと嬉しい。
そして、学校の友人――シェラの事を話し、案内してもらうんだと説明した。
ヒースさんはシェラを知っているらしく、彼なら大丈夫でしょうと頷いてくれたのだ。
「特に今、不穏な話もないですし……お好きにしてもらえば。ただ、立場だけはばれぬように」
それはもちろんわかっていると俺は頷く。
城下町へ抜け出すのは、よくやってることだった。だから心得ている。こう、服装とかをまぎれる感じで。
それはシェラにお願いしようかな。
俺をみて、ヒースさんはふと笑み零す。楽しそうですねと笑われてしまった。
お、俺はそんなに楽しげにしていただろうか。
「……城下に行かれるならお小遣いが必要ですね。これをお持ちください」
そう言って、差し出されたのは皮の財布。
いや、さすがにそれはと思って断るが構いませんと手の中におさめられた。
「小銭しか入ってませんのでお使いください。城下にはおいしいものもたくさんありますから。そういう、城下見学でしょう?」
「そりゃそうですけど……でもここまでしてもらうわけには」
「いえ、貴方のおかげで王が仕事をしておられるのでその礼です」
「え?」
何のことだ、と俺は間抜けな声を出す。
するとヒースさんは苦笑して、すみませんがご褒美になっていただいているのですと紡いだ。
ご褒美?
「このノルマを達したら、貴方に会いに行って良いと。王はそれはもう一生懸命、仕事をなさっていますので」
今まで遊んでいた分、しっかりとと紡いでにこりとヒースさんは微笑む。
なるほど、オウサマの手綱を握っているのはこの人なのだ。
「……あ、それで朝食の誘いが時々……」
別段、朝食の誘いを断る理由はない。一人で食べるのも味気ないし、オウサマとの事は俺もわかってる。
そう、最初から無理! って突っぱねるのは失礼だよなぁと思っていたのだ。
だから、まずはオトモダチからということになっているし。関わる時間は必要かなって。
オウサマはにこにこと笑って、俺を眺めていることも多くてちょっと居心地悪い時もあるけど。
「そうです。それくらいは、お許しいただけますよね?」
「あ、はい。食事くらいは……」
「でしたら!」
私を助けるためと思って、とヒースさんは俺とずずいと距離つめた。
おおう、なんだこの押し。
「今度夕食などの場を設けてもよろしいですか? 朝よりゆっくりしたいとわがま……だだをこね……望んでいるようなので。二人きりが嫌なら、私も同席します」
今わがままとか、だだをこねるって言おうとしてた。
ヒースさんは隠す気がない。オウサマは王様なのだから、本当はもっとしゃっきりしたカッコイイ部分だけを見せたいだろうけど。
でも俺はだらだらしてるとこもあるって知れたのは良い事だと思う。
完全な人なんて、いないし。人間味があるってことだろう。
でも、それが好きというか。恋愛感情になる、繋がるとは俺は思わないわけだ。
「あー……深い意味がないなら、いいですけど……」
「王もバカではないので、あなたに無理強いなどはしませんがよくよく言い含めておきます」
それなら、と俺は了承した。
変なことにはならないだろうと思ったからだ。
オウサマは、そう多分あれは、紳士的というのだろう。俺の気持ちが傾くまで、余計なことはしない。嫌な思いはさせないようにする。
これはあちらの弱みに付け込んで、俺はずるいではないのかと思ったんだけど。
オウサマが本当に、俺に惚れているなら、まぁいいかなって。
だって、俺は信じられないのだ。一目見ただけで、恋なんて。そんなことあるのだろうが。
もし、あの時のものが求婚ではなく、嫁げという命令だったなら――俺はそれを受け入れていたと、思う。
国のために。俺は皇子なのだから。
でも、オウサマはそうではなくて、俺の心を傾かせると言っている。
傾かないと、思うんだけど。
命令せず、待っていてくれる。その優しさ、ではないと思うけれど。その在り様に俺は敬意を払うべきなのだろう。
ただ、好きといいながらも何か、変な距離がある。それは居心地が悪いし、俺がオウサマを警戒してしまう理由だろう。
これは一体何なんだろうなと思う。
「本当に? ありがとうございます!」
ということで早速、その日のうちにヒースさんのところに。
ミアさんに会えるかなーと言うと少々お待ちを、確認してきますので。からの、どうぞだった。
すぐに会えてちょっと嬉しい。
そして、学校の友人――シェラの事を話し、案内してもらうんだと説明した。
ヒースさんはシェラを知っているらしく、彼なら大丈夫でしょうと頷いてくれたのだ。
「特に今、不穏な話もないですし……お好きにしてもらえば。ただ、立場だけはばれぬように」
それはもちろんわかっていると俺は頷く。
城下町へ抜け出すのは、よくやってることだった。だから心得ている。こう、服装とかをまぎれる感じで。
それはシェラにお願いしようかな。
俺をみて、ヒースさんはふと笑み零す。楽しそうですねと笑われてしまった。
お、俺はそんなに楽しげにしていただろうか。
「……城下に行かれるならお小遣いが必要ですね。これをお持ちください」
そう言って、差し出されたのは皮の財布。
いや、さすがにそれはと思って断るが構いませんと手の中におさめられた。
「小銭しか入ってませんのでお使いください。城下にはおいしいものもたくさんありますから。そういう、城下見学でしょう?」
「そりゃそうですけど……でもここまでしてもらうわけには」
「いえ、貴方のおかげで王が仕事をしておられるのでその礼です」
「え?」
何のことだ、と俺は間抜けな声を出す。
するとヒースさんは苦笑して、すみませんがご褒美になっていただいているのですと紡いだ。
ご褒美?
「このノルマを達したら、貴方に会いに行って良いと。王はそれはもう一生懸命、仕事をなさっていますので」
今まで遊んでいた分、しっかりとと紡いでにこりとヒースさんは微笑む。
なるほど、オウサマの手綱を握っているのはこの人なのだ。
「……あ、それで朝食の誘いが時々……」
別段、朝食の誘いを断る理由はない。一人で食べるのも味気ないし、オウサマとの事は俺もわかってる。
そう、最初から無理! って突っぱねるのは失礼だよなぁと思っていたのだ。
だから、まずはオトモダチからということになっているし。関わる時間は必要かなって。
オウサマはにこにこと笑って、俺を眺めていることも多くてちょっと居心地悪い時もあるけど。
「そうです。それくらいは、お許しいただけますよね?」
「あ、はい。食事くらいは……」
「でしたら!」
私を助けるためと思って、とヒースさんは俺とずずいと距離つめた。
おおう、なんだこの押し。
「今度夕食などの場を設けてもよろしいですか? 朝よりゆっくりしたいとわがま……だだをこね……望んでいるようなので。二人きりが嫌なら、私も同席します」
今わがままとか、だだをこねるって言おうとしてた。
ヒースさんは隠す気がない。オウサマは王様なのだから、本当はもっとしゃっきりしたカッコイイ部分だけを見せたいだろうけど。
でも俺はだらだらしてるとこもあるって知れたのは良い事だと思う。
完全な人なんて、いないし。人間味があるってことだろう。
でも、それが好きというか。恋愛感情になる、繋がるとは俺は思わないわけだ。
「あー……深い意味がないなら、いいですけど……」
「王もバカではないので、あなたに無理強いなどはしませんがよくよく言い含めておきます」
それなら、と俺は了承した。
変なことにはならないだろうと思ったからだ。
オウサマは、そう多分あれは、紳士的というのだろう。俺の気持ちが傾くまで、余計なことはしない。嫌な思いはさせないようにする。
これはあちらの弱みに付け込んで、俺はずるいではないのかと思ったんだけど。
オウサマが本当に、俺に惚れているなら、まぁいいかなって。
だって、俺は信じられないのだ。一目見ただけで、恋なんて。そんなことあるのだろうが。
もし、あの時のものが求婚ではなく、嫁げという命令だったなら――俺はそれを受け入れていたと、思う。
国のために。俺は皇子なのだから。
でも、オウサマはそうではなくて、俺の心を傾かせると言っている。
傾かないと、思うんだけど。
命令せず、待っていてくれる。その優しさ、ではないと思うけれど。その在り様に俺は敬意を払うべきなのだろう。
ただ、好きといいながらも何か、変な距離がある。それは居心地が悪いし、俺がオウサマを警戒してしまう理由だろう。
これは一体何なんだろうなと思う。
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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