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2:憂鬱の本当の始まり
オウジの戸惑い
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夜。
俺はひとりで過ごしていた。借りてきた本を、窓辺で灯りをともして。
何故窓辺かと言えば明るいからだ。星の光が、ほんのりと。
ヒースさんの所にいってから、俺は部屋にこもっていた。
というのも、城があわただしくなったからだ。
きっとオウサマが次の王を連れて戻ってきたのだろう。ヒースさんもそちらにいかなきゃならなくなったみたいだし。
俺は迷惑かけるのもなーと思って、落ち着くまで部屋にいることにしたのだ。
次の王様っていうのがどんな人なのかはちょっと気になるけど、それは俺が口をだすことじゃない。
他国の事情だしな。
「ララトア」
……ん? 今、呼ばれた?
「ララトア」
気のせいかと思ったけど、そうじゃなかった。
じゃあ、どこからだ。
「ララトア、こっちだよ。外」
しかもこの声は、オウサマだ。
外、と言われて窓から顔をだす。
すると、上、上と聞こえて見上げれば。
やぁ、と満面の笑みを浮かべたオウサマが、部屋の窓から同じように顔を覗かせていた。
「……えーと、この部屋の上にいるってことです?」
「そう。ここは客間なんだけど……まぁちょっと面倒な相手を撒いて逃げてきたんだ。そっちにいっても?」
「え?」
「いっていいかな?」
「…………え、どうやってくるんです?」
「この窓から、そっちへ」
止めても、無駄だろうなぁと俺は思った。
ちょっと待っていてほしいと言って窓辺においていたものを片付ける。
本とか、本とか、本とか!
それを窓辺から離れたところに片付けて、俺はどうぞとオウサマを招いた。俺は窓から離れたけど。
ありがとうと言ったオウサマは、そりゃもう華麗に身を翻して、上の窓からこっちの窓へ移動してきた。
「ララトア、ただいま」
「……お帰りなさい」
「この前はごめん。何も言わずに城を出ざるをえなくて……話は聞いていると思うけど」
「次の王様、ですね」
「そう。迎えに行って、戻るのに5日もかかってしまったよ」
あっけらかんと笑う。
オウサマは、王でなくなるというのにとても軽い。
それはすぐではないから、なんだろうけども。
「次の王様はどんな人なんですか?」
「……次の王のことなんて、どうでもよくないかな?」
「んー、興味があるにはあるので」
「ララトアはひどいなぁ。帰ってきた僕より、ぽっとでの相手のことを言って」
なんだ、なんかめんどくさいな。
オウサマ、いつもと違う? 余裕がない、のか?
帰ってきて、自分のこと以外を言われるのが気に入らない?
そのことに気付いて、ちょっと心擽られるものがあった。
「俺が、他の人の事ばっかりきくから拗ねてる?」
「え?」
「そういう顔してる」
そう言って笑うと、オウサマは自分の顔に手を当てて、してる? と問い返してくる。
しまったな、と零すけれど、それは何がなんだろうか。
「……オウサマがいない間に、俺もちゃんと考えてたんですよ」
「ええと……それは返事?」
「はい。俺はオウサマの事、何も知らないなぁとまず思ったんです。で、シェラやヒースさんから話をちょっと聞いて」
「待って、それはどんな話なのか聞いても?」
「どんなことをした王様かってことと、あとヒースさんから、昔は目つきが悪くて」
「ああ……うん。もうなんとなくわかったからいいよ……」
そうですか、と俺は改めてオウサマを見る。
オウサマは星の光を背中に背負ってて。ちょっと表情が見辛い。だから一歩、近づいて。それでもよく見えなくて。
もう少しと近づいていくと手を伸ばせばすぐ、届く距離だ。
「ララトア?」
「……ベスティア――って、まず呼び捨てにすることからやってみようとは思うけど、やっぱりむず痒い」
年上を呼び捨てにする抵抗感がある。
なんか喉にひっかかったような、変な感じだ。
だから二人でいるときだけ、だなぁ、これは。
「それから、ベスティアの話を聞かせてほしい。あなたが良い王なのはわかったけど、人となりは本当にそうなのかなぁって思うし。それに、俺はやっぱり、その、一目惚れというやつが信じられない」
「それは、本当だよ」
「うん、そうだと思うけど。いや、オウサマの、ベスティアのいう事が信じられないんじゃなくて、一目惚れなんてものが本当にあるのかって、見ただけでそんな、ありえるのかなってことなんだ」
うまく説明できない。
けど、オウサマは、ベスティアはうんと頷いてくれた。
なんとなく理解はしてくれたんだと思う。
「だから、お試しお付き合いはしない」
「……それはするって流れじゃないの?」
「しない。お試しは、俺がベスティアの事を知って、それからってことで……」
「知りながらじゃ、だめ?」
「だめ」
ガードが堅いと言って、わかったと頷く。それでいいよと。
これは俺の我儘だとは、思う。明確な答えをださずに先延ばしにしたような。
けど、俺もいきなりお付き合いだなんだと。そもそも! 恋人いなかった俺にそんな、ハードルを上げるようなことをしないでほしい。
好きってなんだよ、と思う。
ベスティアが欲しいのは家族の好きじゃないものだってことはわかる。
でも俺は、家族とか友人とかに向ける親愛しか、まだわからない。恋愛ってなんだよ、って思う。
「……ベスティアは、俺に恋してるってこと?」
「そうだね。今もね、一緒にいるとどきどきしているんだよ」
「う、うそだー」
「本当だよ。ほら」
ベスティアは俺の手をとって、自分の心臓の上に置いた。
突然の事にびっくりして手をひっこめそうになるけど、逃げる事は許してもらえなくて。
その掌で、感じる心臓の音、リズム。
鼓動は確かに早くて、俺のそれも早くなっていくような。
え、な、なんだこれ?
「ね? 一緒にいるときはいつもどきどきする。ララトアも――ララトア?」
「えっ!? な、なに!?」
「……ララトアも、こうしてどきどきしてくれるようになったら嬉しい」
綺麗に、ベスティアは笑った。
な、なんだ、その笑顔は。
俺の鼓動が少し早くなったような、そんな気が、する。
なんだこれ。なんだこれ。
今まで感じた事がない。そんなものに、俺は戸惑っていた。
俺はひとりで過ごしていた。借りてきた本を、窓辺で灯りをともして。
何故窓辺かと言えば明るいからだ。星の光が、ほんのりと。
ヒースさんの所にいってから、俺は部屋にこもっていた。
というのも、城があわただしくなったからだ。
きっとオウサマが次の王を連れて戻ってきたのだろう。ヒースさんもそちらにいかなきゃならなくなったみたいだし。
俺は迷惑かけるのもなーと思って、落ち着くまで部屋にいることにしたのだ。
次の王様っていうのがどんな人なのかはちょっと気になるけど、それは俺が口をだすことじゃない。
他国の事情だしな。
「ララトア」
……ん? 今、呼ばれた?
「ララトア」
気のせいかと思ったけど、そうじゃなかった。
じゃあ、どこからだ。
「ララトア、こっちだよ。外」
しかもこの声は、オウサマだ。
外、と言われて窓から顔をだす。
すると、上、上と聞こえて見上げれば。
やぁ、と満面の笑みを浮かべたオウサマが、部屋の窓から同じように顔を覗かせていた。
「……えーと、この部屋の上にいるってことです?」
「そう。ここは客間なんだけど……まぁちょっと面倒な相手を撒いて逃げてきたんだ。そっちにいっても?」
「え?」
「いっていいかな?」
「…………え、どうやってくるんです?」
「この窓から、そっちへ」
止めても、無駄だろうなぁと俺は思った。
ちょっと待っていてほしいと言って窓辺においていたものを片付ける。
本とか、本とか、本とか!
それを窓辺から離れたところに片付けて、俺はどうぞとオウサマを招いた。俺は窓から離れたけど。
ありがとうと言ったオウサマは、そりゃもう華麗に身を翻して、上の窓からこっちの窓へ移動してきた。
「ララトア、ただいま」
「……お帰りなさい」
「この前はごめん。何も言わずに城を出ざるをえなくて……話は聞いていると思うけど」
「次の王様、ですね」
「そう。迎えに行って、戻るのに5日もかかってしまったよ」
あっけらかんと笑う。
オウサマは、王でなくなるというのにとても軽い。
それはすぐではないから、なんだろうけども。
「次の王様はどんな人なんですか?」
「……次の王のことなんて、どうでもよくないかな?」
「んー、興味があるにはあるので」
「ララトアはひどいなぁ。帰ってきた僕より、ぽっとでの相手のことを言って」
なんだ、なんかめんどくさいな。
オウサマ、いつもと違う? 余裕がない、のか?
帰ってきて、自分のこと以外を言われるのが気に入らない?
そのことに気付いて、ちょっと心擽られるものがあった。
「俺が、他の人の事ばっかりきくから拗ねてる?」
「え?」
「そういう顔してる」
そう言って笑うと、オウサマは自分の顔に手を当てて、してる? と問い返してくる。
しまったな、と零すけれど、それは何がなんだろうか。
「……オウサマがいない間に、俺もちゃんと考えてたんですよ」
「ええと……それは返事?」
「はい。俺はオウサマの事、何も知らないなぁとまず思ったんです。で、シェラやヒースさんから話をちょっと聞いて」
「待って、それはどんな話なのか聞いても?」
「どんなことをした王様かってことと、あとヒースさんから、昔は目つきが悪くて」
「ああ……うん。もうなんとなくわかったからいいよ……」
そうですか、と俺は改めてオウサマを見る。
オウサマは星の光を背中に背負ってて。ちょっと表情が見辛い。だから一歩、近づいて。それでもよく見えなくて。
もう少しと近づいていくと手を伸ばせばすぐ、届く距離だ。
「ララトア?」
「……ベスティア――って、まず呼び捨てにすることからやってみようとは思うけど、やっぱりむず痒い」
年上を呼び捨てにする抵抗感がある。
なんか喉にひっかかったような、変な感じだ。
だから二人でいるときだけ、だなぁ、これは。
「それから、ベスティアの話を聞かせてほしい。あなたが良い王なのはわかったけど、人となりは本当にそうなのかなぁって思うし。それに、俺はやっぱり、その、一目惚れというやつが信じられない」
「それは、本当だよ」
「うん、そうだと思うけど。いや、オウサマの、ベスティアのいう事が信じられないんじゃなくて、一目惚れなんてものが本当にあるのかって、見ただけでそんな、ありえるのかなってことなんだ」
うまく説明できない。
けど、オウサマは、ベスティアはうんと頷いてくれた。
なんとなく理解はしてくれたんだと思う。
「だから、お試しお付き合いはしない」
「……それはするって流れじゃないの?」
「しない。お試しは、俺がベスティアの事を知って、それからってことで……」
「知りながらじゃ、だめ?」
「だめ」
ガードが堅いと言って、わかったと頷く。それでいいよと。
これは俺の我儘だとは、思う。明確な答えをださずに先延ばしにしたような。
けど、俺もいきなりお付き合いだなんだと。そもそも! 恋人いなかった俺にそんな、ハードルを上げるようなことをしないでほしい。
好きってなんだよ、と思う。
ベスティアが欲しいのは家族の好きじゃないものだってことはわかる。
でも俺は、家族とか友人とかに向ける親愛しか、まだわからない。恋愛ってなんだよ、って思う。
「……ベスティアは、俺に恋してるってこと?」
「そうだね。今もね、一緒にいるとどきどきしているんだよ」
「う、うそだー」
「本当だよ。ほら」
ベスティアは俺の手をとって、自分の心臓の上に置いた。
突然の事にびっくりして手をひっこめそうになるけど、逃げる事は許してもらえなくて。
その掌で、感じる心臓の音、リズム。
鼓動は確かに早くて、俺のそれも早くなっていくような。
え、な、なんだこれ?
「ね? 一緒にいるときはいつもどきどきする。ララトアも――ララトア?」
「えっ!? な、なに!?」
「……ララトアも、こうしてどきどきしてくれるようになったら嬉しい」
綺麗に、ベスティアは笑った。
な、なんだ、その笑顔は。
俺の鼓動が少し早くなったような、そんな気が、する。
なんだこれ。なんだこれ。
今まで感じた事がない。そんなものに、俺は戸惑っていた。
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
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もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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