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第一章 理想
第15話 ショッピング
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「寝藁とシーツの値段ですか?」
予想外の質問に少し困惑した様子の受付嬢さすがはプロ
「寝藁は量にもよりますが一人分で大体、動画10枚くらいでシーツは銅貨30枚から40枚くらいだと思います。」
僕の場違いな質問にも笑顔で答えてくれた
『ありがとうございます』
と軽く頭を下げた。
「いえ!お役に立てたならよかったです!何かあればお気軽にお尋ねくださいね!」
僕は軽く会釈をしギルドを後にした。
さっそく寝具を見に行くことにする。ブロン神父に教えてもらった道具屋へ向かう道すがら村を見て回る。小さい村だが人々に活気があり市場に近づくにつれ人々の賑わいに活気があふれてくる。
色々な出店などもあり見て回りたいところだが、まずは寝藁とシーツを確保しなくては。
道具屋にたどり着き扉を開ける。
「いらっしゃい!何をご入用で?」
店に入るや否や“ひげだるま”という形容詞がピッタリの店主が話しかけてきた。
『寝藁を二人分とシーツを一枚買いたいんですが…』
「はいよ!寝藁2つで銅貨20枚、シーツは一般的なものなら銅貨30枚だ」
ギルドの受付嬢に聞いていた値段と同じで安堵する。
『それじゃ寝藁2つとシーツ1枚下さい』
「毎度あり!準備するから少し待っててくれ!」
僕は待っている間に店内を見て回ることにした。店内には料理道具や薬草や何かの薬のようなものからナイフまで陳列されている。さながら何でも屋みたいな感じだ。
「ところで兄さんは冒険者かい?」
『はい、今日冒険者登録をしたばかりですが…』
「ほう!そいつはめでてーな!寝藁とシーツを買うってことはこの村に住むのかい?」
『はい、ブロン神父の家をお借りしてそこにしばらく定住するつもりです。』
「ブロン神父ってえとおの森の中にある木こり小屋かい?」
『そうです』
「そうか。ブロン神父があそこを貸すって事は兄さん相当気に入られたみたいだな!」
確かに息子が住んでいた場所を貸すんだ。少しはブロン神父にいい印象を持たれているんだろう。
『よし!新しい村人が増える祝いだ!寝藁を一人分サービスしといてやろう!』
「いいんですか!?」
「おうよ!その代わりうちの店を贔屓にしてくれよ!」
『もちろんです!』
“ひげだるま”は豪快に笑うと
「俺の名前はジムだよろしくな兄さん!」
『僕はソラと言います。ジムさんありがとうございます!』
「よし!寝藁3人分とシーツ1枚で銅貨50枚だ!」
僕はひげだるま改めジムに銅貨を50枚渡し品物を受け取る。
『ジムさんありがとうございました!』
「おう!また来いよソラ!」
僕は頭を下げ店を出た。この村に来て僕は本当に人に恵まれていると感じていた。前の世界では人も無機質で冷たくてかかわりあう事なんてほとんどなかった。だが、この世界に転移してからは人とのつながりが温かく感じる。本当にこの世界に来てよかった。
店を出て市場を見て回る。おいしそうな串焼きを購入し食べながら他に必要なものを考える。少し主食になる食材を買っておいた方がいいかもしれない。呼び込みをしていた豪快なおばさんに聞いてみることにした。
「いらっしゃい!うちの商品はどれも新鮮でおいしいよ!」
どうやら果物や野菜を売っているようだ!話を聞くだけだと申し訳ないので果物をいくつか購入することにした。
「全部で銅貨4まいだよ!1個サービスしといたからね!」
『ありがとうございます!』
『ちょっとお聞きしたいんですけどこの村に昨日ついたばかりでして…この村の主食ってなんですか?』
「主食かい?主食は黒パンが普通じゃないかい?白パンは領主様や貴族様しか主食にはできないだろうねー。」
『そうなんですね。ありがとうございます。』
「ちなみに黒パンを買うならそこの角を曲がった先にあるパン屋がおすすめだよ!あそこは美人の店員さんもいて男衆にも人気だからね!」
そういって僕の背中をバシバシたたいてくる。豪快なおばさまだ。
『ありがとうございます。そこのパン屋に行ってみる事にします。』
「まいどあり!また来ておくれよ!」
僕は軽く会釈をして店を離れた。
予想外の質問に少し困惑した様子の受付嬢さすがはプロ
「寝藁は量にもよりますが一人分で大体、動画10枚くらいでシーツは銅貨30枚から40枚くらいだと思います。」
僕の場違いな質問にも笑顔で答えてくれた
『ありがとうございます』
と軽く頭を下げた。
「いえ!お役に立てたならよかったです!何かあればお気軽にお尋ねくださいね!」
僕は軽く会釈をしギルドを後にした。
さっそく寝具を見に行くことにする。ブロン神父に教えてもらった道具屋へ向かう道すがら村を見て回る。小さい村だが人々に活気があり市場に近づくにつれ人々の賑わいに活気があふれてくる。
色々な出店などもあり見て回りたいところだが、まずは寝藁とシーツを確保しなくては。
道具屋にたどり着き扉を開ける。
「いらっしゃい!何をご入用で?」
店に入るや否や“ひげだるま”という形容詞がピッタリの店主が話しかけてきた。
『寝藁を二人分とシーツを一枚買いたいんですが…』
「はいよ!寝藁2つで銅貨20枚、シーツは一般的なものなら銅貨30枚だ」
ギルドの受付嬢に聞いていた値段と同じで安堵する。
『それじゃ寝藁2つとシーツ1枚下さい』
「毎度あり!準備するから少し待っててくれ!」
僕は待っている間に店内を見て回ることにした。店内には料理道具や薬草や何かの薬のようなものからナイフまで陳列されている。さながら何でも屋みたいな感じだ。
「ところで兄さんは冒険者かい?」
『はい、今日冒険者登録をしたばかりですが…』
「ほう!そいつはめでてーな!寝藁とシーツを買うってことはこの村に住むのかい?」
『はい、ブロン神父の家をお借りしてそこにしばらく定住するつもりです。』
「ブロン神父ってえとおの森の中にある木こり小屋かい?」
『そうです』
「そうか。ブロン神父があそこを貸すって事は兄さん相当気に入られたみたいだな!」
確かに息子が住んでいた場所を貸すんだ。少しはブロン神父にいい印象を持たれているんだろう。
『よし!新しい村人が増える祝いだ!寝藁を一人分サービスしといてやろう!』
「いいんですか!?」
「おうよ!その代わりうちの店を贔屓にしてくれよ!」
『もちろんです!』
“ひげだるま”は豪快に笑うと
「俺の名前はジムだよろしくな兄さん!」
『僕はソラと言います。ジムさんありがとうございます!』
「よし!寝藁3人分とシーツ1枚で銅貨50枚だ!」
僕はひげだるま改めジムに銅貨を50枚渡し品物を受け取る。
『ジムさんありがとうございました!』
「おう!また来いよソラ!」
僕は頭を下げ店を出た。この村に来て僕は本当に人に恵まれていると感じていた。前の世界では人も無機質で冷たくてかかわりあう事なんてほとんどなかった。だが、この世界に転移してからは人とのつながりが温かく感じる。本当にこの世界に来てよかった。
店を出て市場を見て回る。おいしそうな串焼きを購入し食べながら他に必要なものを考える。少し主食になる食材を買っておいた方がいいかもしれない。呼び込みをしていた豪快なおばさんに聞いてみることにした。
「いらっしゃい!うちの商品はどれも新鮮でおいしいよ!」
どうやら果物や野菜を売っているようだ!話を聞くだけだと申し訳ないので果物をいくつか購入することにした。
「全部で銅貨4まいだよ!1個サービスしといたからね!」
『ありがとうございます!』
『ちょっとお聞きしたいんですけどこの村に昨日ついたばかりでして…この村の主食ってなんですか?』
「主食かい?主食は黒パンが普通じゃないかい?白パンは領主様や貴族様しか主食にはできないだろうねー。」
『そうなんですね。ありがとうございます。』
「ちなみに黒パンを買うならそこの角を曲がった先にあるパン屋がおすすめだよ!あそこは美人の店員さんもいて男衆にも人気だからね!」
そういって僕の背中をバシバシたたいてくる。豪快なおばさまだ。
『ありがとうございます。そこのパン屋に行ってみる事にします。』
「まいどあり!また来ておくれよ!」
僕は軽く会釈をして店を離れた。
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