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5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?
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しおりを挟むF月27日 惑星日6
恐れていたことが起こった。
その日は大学が休みで午前中からバイトだった。
本当は夕方には終わるはずだったのだが、僕と交代で入る予定の人が高熱を出して来られないという連絡が入り、運悪く他に変わりが出来る人間がいなかったので、結局僕が最後まで残らなければならなくなった。
バイトが終わるのが11時。
それまで真子を一人にしておくのが不安だった。
休憩時間、真子に電話した。
「大丈夫だよ! 私ずっと蒼のマンションから出ないから。バイト頑張ってね!」
「終わったらすぐ帰って来るから! 誰か来てもドア開けちゃだめだよ!」
「ありがとう、蒼。 でも…前に一緒に警察行ってからメッセージも来なくなったし、最近は倉田君見かけないじゃん。きっと諦めてくれたんだよ。何かあったらすぐ連絡するから!」
…確かにそうなんだけど。
でも何か嫌な予感は付きまとっているんだ…。
夕方からバイト先の店は忙しくなった。
こんな日に限って!
もしかしたら今晩は少し遅くなるかもしれない。
真子に連絡を入れておこうと思い、スマホを出した。
すると真子からメッセージが入っていた。
「パパからさっきメッセージが来て、家のパソコンに入っているデータが急にいることになったから転送してほしいって! かなりの緊急らしくて、パパ困ってるらしいから、ちょっと実家に行ってくるね! 終わったらすぐ帰るから! 帰ったら蒼に連絡するからね。バイト頑張ってね! 大好き♡」
…これ…いつだ? 18時02分に送信されていた。
1時間くらい前か…。
その時、店に置いてあるテレビから知っている名前が連呼されているのに気付いた。
「…速報です。スイス在住の設楽智明〇〇大学教授夫妻が何者かにより殺害されていた事が判明しました。鑑定によると、殺害されたのは昨夜未明。現地では………」
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