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しおりを挟む「津田君、私を危機から助けてくれたからよ! 覚えて無いの?」
「え?」
「ほら、私が変な男たちに絡まれていたの、覚えて無い? 危うく車に連れ込まれそうになったの! あの時助けてくれたじゃない!」
僕は遠い記憶を辿った。
そう言えば…確かあの時ハマっていたパトカーのサイレンのモノマネだ!
女の子が絡まれていたから、陰に隠れてサイレンの真似をしたんだった!
「思い出した?」
「うんうん! あれ、浜辺さんだったの?」
「もう、ほんとに信じられない! 私だったって知らなかったの?」
「何と言うか…僕も怖かったから無我夢中で…」
浜辺は僕に呆れて笑った。
「でもね、津田君が覚えていようといまいと、私の初恋だったの。」
「そうだったんだ…。」
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