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しおりを挟む最初からそんな態度をとるつもりは無かった。
実家のトラウマがあったから、私はそんな家庭には絶対にしない、良い家庭を作ろう、温厚な雅彦とならそれが成し遂げられる、そして彼の良い妻になろう、そう思っていた。
そして私はそれを実行し、最初の頃は本当に上手くいっていたと思う。
いつからそれが機能しなくなったのか…。
ああ、そうだ…、あの時からだ…。
それは、結婚して最初の彼の実家への帰省だった。
年末、仕事納めの27日の夜、私と雅彦は新幹線で彼の実家へ向かった。
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