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しおりを挟む「行かなきゃ!」
「いいよ。ほんとかどうかもわかんないし。」
「でも病院から連絡あったんでしょ?」
「私たちの気を引きたくて大したことないのに救急車呼んだだけかもしれないよ。
前にもあったもん、借金作った時同情をかおうとして入院したこと。
全然大したことなかったのに。
それに私が行かなくても愛人がそばに付いてるよ。」
「でも今回はわかんないでしょ? 冷たいんだよ、加奈は。」
加奈はソファにドカっと座ったまま、まるで動こうとしない。
父親が倒れたと聞いてもまるで他人事だ。
いくら酷い人だったとしても親だろ?
僕は加奈の冷たさにものすごく距離を感じ始めていた。
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