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しおりを挟む子供は息吹と名付けた…加奈が…。
僕は自分の名前から一文字取って、雅紀としたかったのだが、加奈がそれだけはしたくないと言い張ったので(どういう意味だ?)、僕たちの名前とは全く関係が無い名前になった。
でもいい名前だと思った。
加奈によると、姓名判断でもいい画数らしい。
僕の両親も加奈の母親も息吹が可愛くて堪らないようで、奪い合うように抱っこしている。
加奈は楽できていいわ~とベッドにふんぞり返っている。
ある日、加奈の父親がやって来た。
バトルにならないかと少し心配ではあったが、それは杞憂に過ぎなかった。
お義父さんは、息吹を見るなり号泣した。加奈は言った。
「抱いてみる?」
「いいのか?」
加奈は息吹を父親の腕の中に乗せた。
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