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第1話「プロローグ」
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魔王アカジャの出現により、世界は暗闇に覆われた。
魔王を討伐するべく聖都リングレベットの聖王ココロンによって選び抜かれた勇者たちは次々に旅立った。しかし、誰一人として魔王討伐の任を果たすことはなかった。
次から次へと向かって来ては手こずらされる日々を送っていた魔王は、自身の力を確固たるモノとするべく、禁忌とされるとある魔法の発動を決めた。
魔王の放った『レベリング』と呼ばれる禁忌魔法の効果により、生きとし生けるモノたちはレベルという制度によって能力に制限を設けられてしまう。
レベルの低いモノは高いモノに淘汰され、高いモノは更なる力を得て高みへと至るが、弱者は永遠に弱いままの弱肉強食の世界構造が成り立ってしまった。
ヒエラルキーの頂点に座する魔王はそれでも慢心することはなく、聖都の周辺に高レベル帯の魔物を配置することによって人間側の反抗を完封する構えをとった。これにより、聖王が選出した勇者たちは王都を出発してすぐに強力なモンスターと対峙することを余儀なくされてしまった。
以来、聖王は静観を貫いた。下手に優秀な人材を旅立たせて無駄死にさせてを繰り返そうもうのであれば、今度こそ魔王討伐が不可能となってしまうからである。
しかし、静観を続ける聖王の姿に都民からは反発の声が上がり始めてしまう。そこで聖王の執った施策とは、貧困層の若者を勇者として旅立たせ、時間を稼ぐ作戦だった。
貧困地区出身のカイルは、聖王直々の呼び出しに怪訝さを感じながら王城を目指していた。
聖都の外れに位置する貧困地区は常に危険と隣り合わせにあった。聖都全域を覆うようにして展開される聖域魔法により強力な魔物の浸入こそ防げてはいても、低級の魔物が結界の隙間を通って貧困地区に入り込んでしまう事があるからだ。
貧困層に住む大半の人間は低級の魔物に対してであっても勝てはしない。逃げ惑うのが関の山である。が、事カイルに限っては違った。彼には自衛の策が備わっていたのである。
「だ、誰かっ!」
貧困地区を出ようとした時、カイルの耳に女性の悲鳴が飛び込んできた。
反射的に悲鳴の方へ視線を向けると、地面にへたり込んでいる女性の向こうにコボルトと思しき小型の魔物の姿を捉えた。手に持った太い芯の木造こん棒が振りかぶられようとしている。
ギリギリか。カイルはありったけの力を込めて地面を蹴る。足先で土を掴むようにして走る。多少だが、こうすることで速度が増す。
あと数メートル。しかし、このままでは間に合わない。
悟ったカイルは腰に携えた短刀を手に取り、軌道誘導のスキルを発動させて短刀を投げた。放たれた短刀は一定の速度を保ったまま、カイルが思い描いた軌道でコボルトの額へと突き刺さる。
一連を確認する間も惜しんで走り続けたカイルは、コボルトが痛みに怯んでいる隙に女性の元へと辿り着いていた。
「立てるか?」
「は、はいっ」
強引に抱き起すような形で女性を立たせると、カイルは女性に離れるように促しつつ身体の向きをコボルトの方へ正す。
頭を振り続けていたコボルトの眉間に突き刺さった短刀は、いつの間にかその勢いで抜け落ちてしまったようだ。痕から流れ出す黒い血がコボルトの小麦色の体毛をどす黒く染め上げる。しかして、コボルトの戦意は失われてはいなかった。
低級とは言え、相手はコボルト。カイルは一瞬の油断すらも己に許しはしない。レベルの開きは確実にある。それも、こちらが下回っているのは明白。短刀による一撃で戦意を削げるだけのダメージを与えられなかったのが何よりの証拠。
とは言え。カイルは瞬きの間すらも嫌い、コボルトの周囲の地面へ視点を配らせる。短刀はコボルトの足元にあった。取りに向かうのは容易いが、相応のリスクを負う。が、悪条件を理由に諦めるという選択肢こそ、在り得ない。
「不条理に歪ませられたまま、理不尽を嘆いて死んでいく人生なんてクソ喰らえだ」
自らを鼓舞する呪文を唱えると、カイルは一直線に短刀へと駆け出す。コボルトの些細な動きさえ見逃さない。目を背ける事はしない。全てを、最後の瞬間まで全てを見据え続ける。
こん棒による迎撃は大振り。両手でしっかりと柄を掴んでいる。爪による最速最短の攻撃は来ない。飛び込む要領で短刀を掴み、そのまま前転しながら横へ抜ければ当たることはない。
カイルの足が地面を蹴り、身体が前のめりにコボルトの足元へと突っ込む。想像通りの動きを再現することができた。転がるようにして脇を抜けていったカイルは、すぐさま片膝を着いて身体を起こし、コボルトの方へ視線を向ける。
大仰に空ぶったコボルトは姿勢を崩している。渾身の一撃だったが故に、この隙は大きい。
コボルトがこちらを視認するよりも早く、カイルは短刀を両手で構え、全体重を掛けるようにしてコボルトの背中に短刀を突き刺した。手応えは十分。今度こそ、命に届く一撃だ。
ビクッ、と短い痙攣を伴ったコボルトは絶命したようで、もう動く気配はない。短刀を引き抜くと同時にコボルトの身体が崩れるように地面へと倒れ込む。
「あ、ありがとうございました」
興奮状態が解けた後に襲ってきた虚脱感に苛まれるカイルの元へ女性が駆け寄ってくる。言葉を発するのでさえ億劫に思い、軽く手を挙げて応える。命の駆け引きを行う際は常に生きた心地がなくなる。そうして戦いが終わると確かな生を実感できる。カイルは今確かにある生の実感に心が奪われてしまっていた。
自分には特別な力が宿っている。その事にカイルが気付いたのは、もうずいぶんと前になる。誰に習ったでもなく、カイルは魔法が使えた。先の軌道誘導もそのひとつ。全世界が魔王によるレベリング制と化して以来の出来事でもある。
魔法職でない人間が魔法を扱うことは本来在り得ない。他の人間に魔法の扱いを習う、もしくは固有能力として習得する必要性がある。しかし、カイルはその双方のどちらにも当たらない。気付いたら使えていたのである。
王城に辿り着くと、白色眩い正門の前で数人の番兵が怪訝な面持ちでカイルを歓迎した。中流以上の人間が貧困層の人間を見る目である。
「貧困層のボウズがこんな場所になんの用だ?」
「聖王様に呼ばれたんだよ」
仕方がない。カイルは分を弁えている方である。決して自身が犯していなかろうが、他の貧困層の人間の素行が良くないことを認知している。故に、こうした先入観を持たれてしまっているのを真摯に受け止めている。
「そんな訳――ああ、勇者か」
酷くつまらなそうに吐き捨てると、番兵の筆頭であろう男はカイルに道を開けた。
「律義に招集に応じるとはお前、とんだ変わり者だな」
意外にも、男の見せた表情は同情だった。先までの蔑むような雰囲気は一切ない。この一瞬でどんな心境の変化をしたというのだろうか。不信に思いつつも、カイルは番兵たちが脇を固めて作り出した道を歩み出す。
どの番兵の顔にも同じように同情の色が浮かんでいる。まるで自分のことを憐れんでいるようだった。
王城の内部に通されると、謁見の間へはすぐだった。
いかにも高級そうな赤い絨毯の先で華美な装飾の椅子に座る小太りな男。人の好さそうな顔つきだが、それがどうにも胡散臭さを感じさせる。
「おお、参ったか」
こちらの顔を見るや満面の笑みを浮かべ出す。
聖王ココロンその人は、歴代の聖王の中で最も聖人であると謂われていた。就任直後は貧富の差に関する政策を積極的に行い、解決の方向性を模索していたと聞く。が、その結果が現在である。
「貧困層の人間をこんな場所に呼び出しておいて、いったいどういうおつもりですか?」
「単刀直入に言おう、勇者となってこの世界を救ってくれ!」
少しも笑えない冗談だった。カイルは辟易とした気分を吐き出した。
「貧困層の人間をからかって遊ぼうって訳か……性根が腐ってやがるな」
「いやあ、待てっ! そうじゃないんだ!」
本気で慌てた様子を見せる。演技にも思えない。故に、困惑が深まる。
「本気で自分を勇者に?」
「そうだとも。君こそが次なる勇者だ」
夢でも見ているのか。誰にも悟られないように足の皮を摘まんでみるが、しっかり痛む。どうやら夢である可能性も潰えてしまった。
魔王を討伐するべく聖都リングレベットの聖王ココロンによって選び抜かれた勇者たちは次々に旅立った。しかし、誰一人として魔王討伐の任を果たすことはなかった。
次から次へと向かって来ては手こずらされる日々を送っていた魔王は、自身の力を確固たるモノとするべく、禁忌とされるとある魔法の発動を決めた。
魔王の放った『レベリング』と呼ばれる禁忌魔法の効果により、生きとし生けるモノたちはレベルという制度によって能力に制限を設けられてしまう。
レベルの低いモノは高いモノに淘汰され、高いモノは更なる力を得て高みへと至るが、弱者は永遠に弱いままの弱肉強食の世界構造が成り立ってしまった。
ヒエラルキーの頂点に座する魔王はそれでも慢心することはなく、聖都の周辺に高レベル帯の魔物を配置することによって人間側の反抗を完封する構えをとった。これにより、聖王が選出した勇者たちは王都を出発してすぐに強力なモンスターと対峙することを余儀なくされてしまった。
以来、聖王は静観を貫いた。下手に優秀な人材を旅立たせて無駄死にさせてを繰り返そうもうのであれば、今度こそ魔王討伐が不可能となってしまうからである。
しかし、静観を続ける聖王の姿に都民からは反発の声が上がり始めてしまう。そこで聖王の執った施策とは、貧困層の若者を勇者として旅立たせ、時間を稼ぐ作戦だった。
貧困地区出身のカイルは、聖王直々の呼び出しに怪訝さを感じながら王城を目指していた。
聖都の外れに位置する貧困地区は常に危険と隣り合わせにあった。聖都全域を覆うようにして展開される聖域魔法により強力な魔物の浸入こそ防げてはいても、低級の魔物が結界の隙間を通って貧困地区に入り込んでしまう事があるからだ。
貧困層に住む大半の人間は低級の魔物に対してであっても勝てはしない。逃げ惑うのが関の山である。が、事カイルに限っては違った。彼には自衛の策が備わっていたのである。
「だ、誰かっ!」
貧困地区を出ようとした時、カイルの耳に女性の悲鳴が飛び込んできた。
反射的に悲鳴の方へ視線を向けると、地面にへたり込んでいる女性の向こうにコボルトと思しき小型の魔物の姿を捉えた。手に持った太い芯の木造こん棒が振りかぶられようとしている。
ギリギリか。カイルはありったけの力を込めて地面を蹴る。足先で土を掴むようにして走る。多少だが、こうすることで速度が増す。
あと数メートル。しかし、このままでは間に合わない。
悟ったカイルは腰に携えた短刀を手に取り、軌道誘導のスキルを発動させて短刀を投げた。放たれた短刀は一定の速度を保ったまま、カイルが思い描いた軌道でコボルトの額へと突き刺さる。
一連を確認する間も惜しんで走り続けたカイルは、コボルトが痛みに怯んでいる隙に女性の元へと辿り着いていた。
「立てるか?」
「は、はいっ」
強引に抱き起すような形で女性を立たせると、カイルは女性に離れるように促しつつ身体の向きをコボルトの方へ正す。
頭を振り続けていたコボルトの眉間に突き刺さった短刀は、いつの間にかその勢いで抜け落ちてしまったようだ。痕から流れ出す黒い血がコボルトの小麦色の体毛をどす黒く染め上げる。しかして、コボルトの戦意は失われてはいなかった。
低級とは言え、相手はコボルト。カイルは一瞬の油断すらも己に許しはしない。レベルの開きは確実にある。それも、こちらが下回っているのは明白。短刀による一撃で戦意を削げるだけのダメージを与えられなかったのが何よりの証拠。
とは言え。カイルは瞬きの間すらも嫌い、コボルトの周囲の地面へ視点を配らせる。短刀はコボルトの足元にあった。取りに向かうのは容易いが、相応のリスクを負う。が、悪条件を理由に諦めるという選択肢こそ、在り得ない。
「不条理に歪ませられたまま、理不尽を嘆いて死んでいく人生なんてクソ喰らえだ」
自らを鼓舞する呪文を唱えると、カイルは一直線に短刀へと駆け出す。コボルトの些細な動きさえ見逃さない。目を背ける事はしない。全てを、最後の瞬間まで全てを見据え続ける。
こん棒による迎撃は大振り。両手でしっかりと柄を掴んでいる。爪による最速最短の攻撃は来ない。飛び込む要領で短刀を掴み、そのまま前転しながら横へ抜ければ当たることはない。
カイルの足が地面を蹴り、身体が前のめりにコボルトの足元へと突っ込む。想像通りの動きを再現することができた。転がるようにして脇を抜けていったカイルは、すぐさま片膝を着いて身体を起こし、コボルトの方へ視線を向ける。
大仰に空ぶったコボルトは姿勢を崩している。渾身の一撃だったが故に、この隙は大きい。
コボルトがこちらを視認するよりも早く、カイルは短刀を両手で構え、全体重を掛けるようにしてコボルトの背中に短刀を突き刺した。手応えは十分。今度こそ、命に届く一撃だ。
ビクッ、と短い痙攣を伴ったコボルトは絶命したようで、もう動く気配はない。短刀を引き抜くと同時にコボルトの身体が崩れるように地面へと倒れ込む。
「あ、ありがとうございました」
興奮状態が解けた後に襲ってきた虚脱感に苛まれるカイルの元へ女性が駆け寄ってくる。言葉を発するのでさえ億劫に思い、軽く手を挙げて応える。命の駆け引きを行う際は常に生きた心地がなくなる。そうして戦いが終わると確かな生を実感できる。カイルは今確かにある生の実感に心が奪われてしまっていた。
自分には特別な力が宿っている。その事にカイルが気付いたのは、もうずいぶんと前になる。誰に習ったでもなく、カイルは魔法が使えた。先の軌道誘導もそのひとつ。全世界が魔王によるレベリング制と化して以来の出来事でもある。
魔法職でない人間が魔法を扱うことは本来在り得ない。他の人間に魔法の扱いを習う、もしくは固有能力として習得する必要性がある。しかし、カイルはその双方のどちらにも当たらない。気付いたら使えていたのである。
王城に辿り着くと、白色眩い正門の前で数人の番兵が怪訝な面持ちでカイルを歓迎した。中流以上の人間が貧困層の人間を見る目である。
「貧困層のボウズがこんな場所になんの用だ?」
「聖王様に呼ばれたんだよ」
仕方がない。カイルは分を弁えている方である。決して自身が犯していなかろうが、他の貧困層の人間の素行が良くないことを認知している。故に、こうした先入観を持たれてしまっているのを真摯に受け止めている。
「そんな訳――ああ、勇者か」
酷くつまらなそうに吐き捨てると、番兵の筆頭であろう男はカイルに道を開けた。
「律義に招集に応じるとはお前、とんだ変わり者だな」
意外にも、男の見せた表情は同情だった。先までの蔑むような雰囲気は一切ない。この一瞬でどんな心境の変化をしたというのだろうか。不信に思いつつも、カイルは番兵たちが脇を固めて作り出した道を歩み出す。
どの番兵の顔にも同じように同情の色が浮かんでいる。まるで自分のことを憐れんでいるようだった。
王城の内部に通されると、謁見の間へはすぐだった。
いかにも高級そうな赤い絨毯の先で華美な装飾の椅子に座る小太りな男。人の好さそうな顔つきだが、それがどうにも胡散臭さを感じさせる。
「おお、参ったか」
こちらの顔を見るや満面の笑みを浮かべ出す。
聖王ココロンその人は、歴代の聖王の中で最も聖人であると謂われていた。就任直後は貧富の差に関する政策を積極的に行い、解決の方向性を模索していたと聞く。が、その結果が現在である。
「貧困層の人間をこんな場所に呼び出しておいて、いったいどういうおつもりですか?」
「単刀直入に言おう、勇者となってこの世界を救ってくれ!」
少しも笑えない冗談だった。カイルは辟易とした気分を吐き出した。
「貧困層の人間をからかって遊ぼうって訳か……性根が腐ってやがるな」
「いやあ、待てっ! そうじゃないんだ!」
本気で慌てた様子を見せる。演技にも思えない。故に、困惑が深まる。
「本気で自分を勇者に?」
「そうだとも。君こそが次なる勇者だ」
夢でも見ているのか。誰にも悟られないように足の皮を摘まんでみるが、しっかり痛む。どうやら夢である可能性も潰えてしまった。
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