2 / 7
初めての出会い…?
しおりを挟む
数時間前…。
『今日、会えるの楽しみにしてます。』
簡素な文面ながらも、僕は期待でスマホを抱きしめる。
ずっと出会い系アプリでやり取りしていた『ラビットさん』とようやく日程が合い、会えることとなった。
『僕もです!』と、返信を返す。
今日はお祭りで、街中にはカップルが溢れている。
僕のいるカフェも例に漏れずで、一人でいるのが僕くらい。
でも、僕《笹田かなめ》は相方がいない訳では無い。
左手の薬指のリングを遊ぶ…。
会う前に取らないと…。
そそくさと外して、財布に入れる。
そう、僕は既婚者だ。でも、別に相手を裏切っている訳では無い。
僕の妻の玲美は、大財閥・笹田家の一人娘。
だが、彼女の恋人は女性で、僕の幼なじみでもある。
そのため、父親を説得するまでの間、隠れ蓑として夫役を買って出たのだ。
何故かというと、僕も恋愛対象が男性なのだ。だから、辛さも分かる。幼なじみの恋を、終わらせたくない。
そして、今日は玲美が『恋人』とお祭りデートに行くとのことで
父親には『僕と行く』と話していて…。
普段なら厳しいお義父さんも、僕と行くと言うと監視の目が緩くなるらしい。
ピコンッ…
ゲイ専用出会い系アプリの通知音。
『ホテルでお待ちしている形でいいですか?』
数週間前からやり取りしている『ラビットさん』
プロフィールに載っている写真は目線こそ隠してはいるが美形の金髪、白肌の筋肉質…。
やり取りしていく中で金髪は地毛で、外国の血が入っているらしい。
20歳も年上で外人、筋肉質はめっちゃ僕のストライク…♡
このアプリが、いわゆる『ワンナイト』を求めるもので…♡
期待で身体が震える…。
『はい。ホテル名と部屋番号を教えてもらえれば伺います!』
不安と期待がない交ぜになる。
何度かこのアプリで出会ったが僕が平凡すぎてドタキャンされたり、乱暴に抱かれたり、一人と聞いていたら数人に囲まれたり…。
散々な目にあってきたのだ。
それでもやめられない理由は、僕の性欲の強さ…。
自慰ではイけずに、後ろで抱かれないと発散できない…♡
そのせいで、数える程しかいない(ワンナイト以外の)恋人も辟易して別れを告げられてしまうのだ…。
嫌な記憶が蘇ってきて、ため息をつきそうになるが…。
『La Saiホテル 305で待ってます。そのまま部屋に来て、ノックすればいいから。』
そそくさと急ぎ足でカフェをでる。
La Saiホテル…。
ラブホの中でも高級で、普通のホテルと遜色ないどころか下手したら安ホテルよりも綺麗なところらしい。
らしいというのは、僕が初めて入るからで…。
メールの通り、エレベーターで3階へ向かう。
トントン…
扉をノックする…。
ドキドキと脈打つ胸…。
ガチャ…。扉が開く…。
「あ、あの『かめ』です!」
相手の顔を見ずに頭を下げる。
「『ラビット』で、すっ…!」
相手の声が詰まる…。
『今日、会えるの楽しみにしてます。』
簡素な文面ながらも、僕は期待でスマホを抱きしめる。
ずっと出会い系アプリでやり取りしていた『ラビットさん』とようやく日程が合い、会えることとなった。
『僕もです!』と、返信を返す。
今日はお祭りで、街中にはカップルが溢れている。
僕のいるカフェも例に漏れずで、一人でいるのが僕くらい。
でも、僕《笹田かなめ》は相方がいない訳では無い。
左手の薬指のリングを遊ぶ…。
会う前に取らないと…。
そそくさと外して、財布に入れる。
そう、僕は既婚者だ。でも、別に相手を裏切っている訳では無い。
僕の妻の玲美は、大財閥・笹田家の一人娘。
だが、彼女の恋人は女性で、僕の幼なじみでもある。
そのため、父親を説得するまでの間、隠れ蓑として夫役を買って出たのだ。
何故かというと、僕も恋愛対象が男性なのだ。だから、辛さも分かる。幼なじみの恋を、終わらせたくない。
そして、今日は玲美が『恋人』とお祭りデートに行くとのことで
父親には『僕と行く』と話していて…。
普段なら厳しいお義父さんも、僕と行くと言うと監視の目が緩くなるらしい。
ピコンッ…
ゲイ専用出会い系アプリの通知音。
『ホテルでお待ちしている形でいいですか?』
数週間前からやり取りしている『ラビットさん』
プロフィールに載っている写真は目線こそ隠してはいるが美形の金髪、白肌の筋肉質…。
やり取りしていく中で金髪は地毛で、外国の血が入っているらしい。
20歳も年上で外人、筋肉質はめっちゃ僕のストライク…♡
このアプリが、いわゆる『ワンナイト』を求めるもので…♡
期待で身体が震える…。
『はい。ホテル名と部屋番号を教えてもらえれば伺います!』
不安と期待がない交ぜになる。
何度かこのアプリで出会ったが僕が平凡すぎてドタキャンされたり、乱暴に抱かれたり、一人と聞いていたら数人に囲まれたり…。
散々な目にあってきたのだ。
それでもやめられない理由は、僕の性欲の強さ…。
自慰ではイけずに、後ろで抱かれないと発散できない…♡
そのせいで、数える程しかいない(ワンナイト以外の)恋人も辟易して別れを告げられてしまうのだ…。
嫌な記憶が蘇ってきて、ため息をつきそうになるが…。
『La Saiホテル 305で待ってます。そのまま部屋に来て、ノックすればいいから。』
そそくさと急ぎ足でカフェをでる。
La Saiホテル…。
ラブホの中でも高級で、普通のホテルと遜色ないどころか下手したら安ホテルよりも綺麗なところらしい。
らしいというのは、僕が初めて入るからで…。
メールの通り、エレベーターで3階へ向かう。
トントン…
扉をノックする…。
ドキドキと脈打つ胸…。
ガチャ…。扉が開く…。
「あ、あの『かめ』です!」
相手の顔を見ずに頭を下げる。
「『ラビット』で、すっ…!」
相手の声が詰まる…。
3
あなたにおすすめの小説
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
何故か男の俺が王子の閨係に選ばれてしまった
まんまる
BL
貧乏男爵家の次男アルザスは、ある日父親から呼ばれ、王太子の閨係に選ばれたと言われる。
なぜ男の自分が?と戸惑いながらも、覚悟を決めて殿下の元へ行く。
しかし、殿下はただベッドに横たわり何もしてこない。
殿下には何か思いがあるようで。
《何故か男の僕が王子の閨係に選ばれました》の攻×受が立場的に逆転したお話です。
登場人物、設定は全く違います。
※ショートショート集におまけ話を上げています。そちらも是非ご一読ください。
※画像は男の子メーカーPicrewさんよりお借りしています。
「レジ袋はご利用になりますか?」
すずかけあおい
BL
仕事帰りに寄る、いつものコンビニで五十嵐 歩(いがらし あゆむ)はイヤホンをつけたまま会計をしてしまい、「――――?」なにかを聞かれたけれどきちんと聞き取れず。
「レジ袋はご利用になりますか?」だと思い、「はい」と答えたら、実際はそれは可愛い女性店員からの告白。
でも、ネームプレートを見たら『横山 天志(よこやま たかし)』…店員は男性でした。
天志は歩に「俺だけのネコになってください」と言って…。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
兄に魔界から追い出されたら祓魔師に食われた
紫鶴
BL
俺は悪魔!優秀な兄2人に寄生していたニート悪魔さ!
この度さすがに本業をサボりすぎた俺に1番目の兄が強制的に人間界に俺を送り込んで人間と契約を結べと無茶振りをかましてきた。
まあ、人間界にいれば召喚されるでしょうとたかをくくっていたら天敵の祓魔師が俺の職場の常連になって俺を監視するようになったよ。しかもその祓魔師、国屈指の最強祓魔師なんだって。悪魔だってバレたら確実に殺される。
なんで、なんでこんなことに。早くおうち帰りたいと嘆いていたらある日、とうとう俺の目の前に召喚陣が現れた!!
こんな場所早くおさらばしたい俺は転移先をろくに確認もせずに飛び込んでしまった!
そして、目の前には、例の祓魔師が。
おれ、死にました。
魔界にいるお兄様。
俺の蘇りの儀式を早めに行ってください。あと蘇ったら最後、二度と人間界に行かないと固く誓います。
怖い祓魔師にはもうコリゴリです。
ーーーー
ざまぁではないです。基本ギャグです(笑)
こちら、Twitterでの「#召喚される受けBL」の企画作品です。
楽しく参加させて頂きました!ありがとうございます!
ムーンライトノベルズにも載せてますが、多少加筆修正しました。
BL「いっぱい抱かれたい青年が抱かれる方法を考えたら」(ツイノベBL風味)
浅葱
BL
男という性しか存在しない世界「ナンシージエ」
青年は感じやすい身体を持て余していた。でも最初に付き合ったカレシも、その後にできたカレシも、一度は抱いてくれるもののその後はあまり抱いてくれなかった。
もうこうなったら”天使”になって、絶対に抱かれないといけない身体になった方がいいかも?
と思ってしまい……
元カレ四人×青年。
天使になってしまった青年を元カレたちは受け入れるのか?
らぶらぶハッピーエンドです。
「抱かれたい青年は抱いてもらう方法を考えた」の別バージョンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる