やり直しの異世界転移

紅葉

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記憶を無くした青年

11話 溢れる涙 *

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「んなっ…!!……えっ!?グレイ!?」

グレイは床に尻餅をついた形で目があった瞬間視線をあさっての方へ向ける。

「ハハ……いや…その、着替えを忘れてたから届けにきたんだがな?ドア越しにレイの姿形が見えて…てっきり体調でも悪くなったのかと思ってだな。」

脱衣所にグレイが来た理由は理解できたが風呂場を密かに覗く理由にはならない。怒りと恥ずかしさで頭が煮え切る。先ほど思い返していたが本当にこれまでいろんなことがあった。記憶がないまま森に倒れてるし、変な夢を見るし、俺が勇者かもしれないとか言うし……それにグレイと…同性とヤっちゃってるみたいだし…。これまで溜まっていた感情が頭の中を駆け回る。はたと気づくと、まるで今まで溜まっていた感情を少しずつ外に吐き出していくかのように両目から大粒の涙がポロポロと流れていた。

(今までは平気だったのに…なんで急にこんな…、)

レイは裸のままグレイの前で涙を流し続ける。

「…ちょっ、、レイ!?どうした??」

ガバッと状態を起こし膝立ちの状態でレイのそばに近づく。聞いてもレイは答えず、ポロポロと涙を流すだけだった。そんなに嫌だったのかとグレイは心底自分の行動を恥じたが、ポロポロと涙を流し、肩を小さく震わせるレイの姿が愛おしくてたまらなかった。





ーーしばらく時間が経ち、レイの涙が収まりかけた頃。

「レイ…?」

優しく落ち着いた声で心配そうに話しかけると下を向いていたレイの視線がゆっくりとグレイの瞳を捉える。自慰を見られた上に年甲斐もなく泣いてしまったことで再び激しい羞恥心に見舞われたレイは、顔だけでなく体まで熱を帯びていた。そんな状態のレイと目が合った瞬間、グレイは本能的にコレは自分のものだと思った。自分の元で庇護し、一生養っていくと。片時もそばを離れず、誰にも渡さない、たとえそれが国を敵に回すことだったとしても。今まで必死に保ってきた理性の糸がプツリと切れた音がしたーー。










グレイは心ここに在らずといった状態で、今度はレイがどうしたのかと聞き返した。

「…?、グレイ…?」

片手で涙を拭いながら様子のおかしいグレイを見ていた。すると、グレイの手がレイの涙を拭っていた手ともう片方の手を瞬時に掴み、頭の上に持ち上げる。グンと上体を乗り出したグレイは、レイの口に深く貪るような口付けを落とす。

「んんっ…?!」

いつの間にか両手で捕まえていたレイの手を一つにまとめ、片手で壁に押さえつける。空いた片手でレイの顎を掴み、舌を動かして強引に歯をこじ開けると、クチュクチュとわざと音を鳴らすようにレイの舌に絡ませる。口内を隅々まで蹂躙し、口から溢れた唾液を舌で舐めとる。まるで獣のような口付けは濃厚すぎてまるで数十分口付けをかわし続けたような錯覚を起こした。

最初はグレイを押し返そうと強張っていた体も今では完全に脱力し、グレイに両手を解放されてからもろくな抵抗もできず、グレイに縋りつき、必死に呼吸をすることしかできなかった。

「…んちゅ…はっ…、、…んぁ……ぁ、」

ーー「レイ…、最後までしたい。もし嫌なら抵抗してくれ…。」

そう言ったグレイの赤い瞳の奥に燃えるような情欲の色を感じた。既にろくな力も入らないレイの体にグレイに抵抗できるほどの力は残ってないし、同性との口付けに嫌悪感どころか幸福感に包まれてる自分がいることをこの時初めて知った。

自分の体もグレイとの行為を望んでいることは自分の下半身を見れば一目瞭然だった。

グレイはレイの体が回復するのを待つつもりなのか、すぐには手を出してこなかった。しかしその間もじわじわと体の熱は高まっていく。早く続きを…、その先をして欲しくて…、でもそれを口にするのは恥ずかしくて、、





ーーレイは両腕をグレイの首に回して自らグレイに口付けた。
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