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第7章 ーノエル編ー
24 学園五年目
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後日、王城にて謁見し、第一王女として現れたのはティナだった。
驚いた。とても驚いた。でも言われてみれば納得するところもある。初めてであったころから、ティナは謎の権力を持っていた。貴族サロンに参加資格のない一年生をねじ込んだり、閲覧資格のなさそうな本の内容を知っていたり。どれも王族の権力だったのだろう。
女だてらに普通科の特進コースに進学し、政治を学んでいたのも将来を見据えてのことか。
そんなティナが話し出したのは想定外のことだった。
「私たちは魔王の正体はウォー家の当主、クロー・ウォーじゃないかと思っているの。」
「クロー・ウォーって…。」
これまで正体不明とされてきた魔王、その正体を把握している人物はいるんじゃないかと思っていたが、クロー・ウォーか。なんだか見えていなかった部分がぴたりとはまったような気がした。
「ウォー家当主、ということからわかるように、ウォー家で今一番強い力を持つのがクロー・ウォーなの。つまりそれは最も強い闇魔法の使い手ということだわ。
魔王は、闇魔法による扇動によって集会の参加者を暴徒に煽っているんだと考えられているの。」
「ウォー家の者が怪しいということよね?なぜクロー・ウォー?」
ウォー家の他の人ではなく?
「ウォー家では子供たちに魔力増幅訓練が行われるの。ハロルドがアレックスに教えたっていうあれね。だから、みんな基礎魔力が高いの。
闇魔法の欠点はわかる?」
「光魔法の使い手にはかけられないこと?」
「もう一つ、魔力が自分より高い人にかけられないんだ。」
ハロルドの補足に驚く。そうか、だから魔力増幅訓練をするのか。
「今回、分家ウォー家の者は闇魔法にかかっている可能性があるの。ウォー家全体に扇動の魔法をかけられるとしたらクロー・ウォーしかいないわ。」
それは、納得だ。じゃあクロー・ウォーの起こす暴動を止めるには、光魔法の使い手を集めて扇動を解く必要があるのか…。しかしそれではいたちごっこだ。
「そうか…ウォー家の内部から、できるなら、クロー・ウォー本人を洗脳してしまえばいい。それができるのは、クロー・ウォーより魔力の強い人。」
ハロルドの提案にノエルは目を丸くする。それができそうな人に一人だけ心当たりがあった。
「…もしかして、ザラ?」
現在の5年生で一番の魔力量を誇るザラ・ウォーならばクロー・ウォーの魔力量を超えている可能性がある。
「ザラ・ウォーをウォー家から離反させたいの。あなたたちは彼と仲が良かったはず。彼が実力主義をどう考えているのか知りたいの。集会に毎回参加しているのはこちらも把握しているんだけど。」
そんなこと言われても…。ノエルの顔がひきつった。ノエルはザラと縁を切ったつもりだし、今後関わるつもりもない。もちろん心配している。近況も気になっている。でも、ザラがあの考え方をする限り、相いれないのだ。
「ザラとは絶交したの。非魔法族を襲撃する事件に関与していたことが判明して。でもどうにも説得できなかったから。」
ティナがここにきて最も気まずそうな顔をして、「そう」と言った。
ー---
「ティナが第一王女だった何て、驚いたわ。ハロルドは貴族の名前、全部覚えてるの?」
王城自慢の庭園を歩きながらノエルはハロルドに話しかけた。
「王家に連なる家の者は家系図に乗るからね。」
「…全部覚えてるの?」
「そりゃ、一度見たらね。」
はいはい、そうでしたね。
「ノエルがザラ・ウォーに頼めば、もしかしたら協力してくれるかもよ。」
ノエルは眉を顰める。
「まさか。そんなはずないわ。私の言うことを聞かなかったから決裂してるのよ?」
「いや、まあそうなんだけど。」
ハロルドは何か言いたげにしていたが、結局何も言わなかった。
「ノエルはオールディではどのあたりに住んでたの?王都はなじみ?」
「私は生まれは辺境だったから、あまり王都にはなじみはないの。ルクレツェンに来る前の一年弱は王都にいたけど、そのころはお母さんが病気だったからあまり出かけなくて。実は王都の建国祭も初めてなの。」
「そうなんだ。僕もオールディに行くのは初めてだよ。建国祭の前夜祭は一緒に見て回ろうよ。聖女様人形とか聖女様のアミュレットとか聖女様クッキーとか売ってるらしいよ。」
「詳しいね。」
「魔法警察に努めてる叔父さんが一度行ったことがあっていろいろ教えてくれるんだ。」
この度々登場するハロルドとシャーリーの魔法警察勤務の叔父さん。タイプの違う二人の甥っ子から慕われているなんて、一度ぜひ会ってみたいものだ。
そこにシャーリーやマックスと話していたはずのティナがやってきた。
「ティナ、どしたの?」
「ちょっとノエルと大事な話をしようと思ってね。ハロルドは…外してもらえるかしら?」
ハロルドは頷いて庭園から出て行った。周りからは人払いがされ、話が聞こえる距離からは人がいなくなった。
「ティナ?」
「私はあなたの出自を知っているわ。」
ノエルは目を見開いてティナを見た。
「お母さまはオールディのルロワ公爵家の現当主のお姉さまね。そして伯母は現大聖女様。ルクレツェンに引っ越してこなければ、大聖女候補として正教会にて修行をしていたでしょうね。」
「…どうして知ってるの?」
「現在のオールディの大聖女様が就任されたときに内々に挨拶に来られてね。『うちの姪っ子がルクレツェンで暮らしているからオールディに来ることになったら連絡してほしい』って。」
え?どういうこと?
「あなたはルロワ家の血を引くし、青い瞳をしているから、大聖女候補なのよ。父親が平民だし、国外に出てしまったこともあって保留になっているそうなの。でも帰ってくるとなったら正教会に目を付けられる可能性があるわ。今回のインターンも採用されないように手を回そうかと思っていたけど…。」
ティナはノエルを苦笑して見つめた。
「大聖女様はあなたに一度オールディに来てもらいたいそうなの。」
ノエルは混乱した。大聖女だという伯母は、ノエルに会いたがっているということ?母はルロワ家と確執があるように見えるが、姉とは不仲ではなかったのだろうか?逆の可能性もあるのか?
「私もオールディの、しかも教会内部のことは把握できていないわ。何が起こるかわからないけど、ノエルはラッキーだからきっと大丈夫じゃないかと思うの。ハロルドもついてるし、こちらからも護衛をつけるわ。
でもあなた自身もそういう事情があるって知っておいて。」
「わかったわ。ありがとう。」
ノエルは気を引き締めてオールディへ出発する。
驚いた。とても驚いた。でも言われてみれば納得するところもある。初めてであったころから、ティナは謎の権力を持っていた。貴族サロンに参加資格のない一年生をねじ込んだり、閲覧資格のなさそうな本の内容を知っていたり。どれも王族の権力だったのだろう。
女だてらに普通科の特進コースに進学し、政治を学んでいたのも将来を見据えてのことか。
そんなティナが話し出したのは想定外のことだった。
「私たちは魔王の正体はウォー家の当主、クロー・ウォーじゃないかと思っているの。」
「クロー・ウォーって…。」
これまで正体不明とされてきた魔王、その正体を把握している人物はいるんじゃないかと思っていたが、クロー・ウォーか。なんだか見えていなかった部分がぴたりとはまったような気がした。
「ウォー家当主、ということからわかるように、ウォー家で今一番強い力を持つのがクロー・ウォーなの。つまりそれは最も強い闇魔法の使い手ということだわ。
魔王は、闇魔法による扇動によって集会の参加者を暴徒に煽っているんだと考えられているの。」
「ウォー家の者が怪しいということよね?なぜクロー・ウォー?」
ウォー家の他の人ではなく?
「ウォー家では子供たちに魔力増幅訓練が行われるの。ハロルドがアレックスに教えたっていうあれね。だから、みんな基礎魔力が高いの。
闇魔法の欠点はわかる?」
「光魔法の使い手にはかけられないこと?」
「もう一つ、魔力が自分より高い人にかけられないんだ。」
ハロルドの補足に驚く。そうか、だから魔力増幅訓練をするのか。
「今回、分家ウォー家の者は闇魔法にかかっている可能性があるの。ウォー家全体に扇動の魔法をかけられるとしたらクロー・ウォーしかいないわ。」
それは、納得だ。じゃあクロー・ウォーの起こす暴動を止めるには、光魔法の使い手を集めて扇動を解く必要があるのか…。しかしそれではいたちごっこだ。
「そうか…ウォー家の内部から、できるなら、クロー・ウォー本人を洗脳してしまえばいい。それができるのは、クロー・ウォーより魔力の強い人。」
ハロルドの提案にノエルは目を丸くする。それができそうな人に一人だけ心当たりがあった。
「…もしかして、ザラ?」
現在の5年生で一番の魔力量を誇るザラ・ウォーならばクロー・ウォーの魔力量を超えている可能性がある。
「ザラ・ウォーをウォー家から離反させたいの。あなたたちは彼と仲が良かったはず。彼が実力主義をどう考えているのか知りたいの。集会に毎回参加しているのはこちらも把握しているんだけど。」
そんなこと言われても…。ノエルの顔がひきつった。ノエルはザラと縁を切ったつもりだし、今後関わるつもりもない。もちろん心配している。近況も気になっている。でも、ザラがあの考え方をする限り、相いれないのだ。
「ザラとは絶交したの。非魔法族を襲撃する事件に関与していたことが判明して。でもどうにも説得できなかったから。」
ティナがここにきて最も気まずそうな顔をして、「そう」と言った。
ー---
「ティナが第一王女だった何て、驚いたわ。ハロルドは貴族の名前、全部覚えてるの?」
王城自慢の庭園を歩きながらノエルはハロルドに話しかけた。
「王家に連なる家の者は家系図に乗るからね。」
「…全部覚えてるの?」
「そりゃ、一度見たらね。」
はいはい、そうでしたね。
「ノエルがザラ・ウォーに頼めば、もしかしたら協力してくれるかもよ。」
ノエルは眉を顰める。
「まさか。そんなはずないわ。私の言うことを聞かなかったから決裂してるのよ?」
「いや、まあそうなんだけど。」
ハロルドは何か言いたげにしていたが、結局何も言わなかった。
「ノエルはオールディではどのあたりに住んでたの?王都はなじみ?」
「私は生まれは辺境だったから、あまり王都にはなじみはないの。ルクレツェンに来る前の一年弱は王都にいたけど、そのころはお母さんが病気だったからあまり出かけなくて。実は王都の建国祭も初めてなの。」
「そうなんだ。僕もオールディに行くのは初めてだよ。建国祭の前夜祭は一緒に見て回ろうよ。聖女様人形とか聖女様のアミュレットとか聖女様クッキーとか売ってるらしいよ。」
「詳しいね。」
「魔法警察に努めてる叔父さんが一度行ったことがあっていろいろ教えてくれるんだ。」
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そこにシャーリーやマックスと話していたはずのティナがやってきた。
「ティナ、どしたの?」
「ちょっとノエルと大事な話をしようと思ってね。ハロルドは…外してもらえるかしら?」
ハロルドは頷いて庭園から出て行った。周りからは人払いがされ、話が聞こえる距離からは人がいなくなった。
「ティナ?」
「私はあなたの出自を知っているわ。」
ノエルは目を見開いてティナを見た。
「お母さまはオールディのルロワ公爵家の現当主のお姉さまね。そして伯母は現大聖女様。ルクレツェンに引っ越してこなければ、大聖女候補として正教会にて修行をしていたでしょうね。」
「…どうして知ってるの?」
「現在のオールディの大聖女様が就任されたときに内々に挨拶に来られてね。『うちの姪っ子がルクレツェンで暮らしているからオールディに来ることになったら連絡してほしい』って。」
え?どういうこと?
「あなたはルロワ家の血を引くし、青い瞳をしているから、大聖女候補なのよ。父親が平民だし、国外に出てしまったこともあって保留になっているそうなの。でも帰ってくるとなったら正教会に目を付けられる可能性があるわ。今回のインターンも採用されないように手を回そうかと思っていたけど…。」
ティナはノエルを苦笑して見つめた。
「大聖女様はあなたに一度オールディに来てもらいたいそうなの。」
ノエルは混乱した。大聖女だという伯母は、ノエルに会いたがっているということ?母はルロワ家と確執があるように見えるが、姉とは不仲ではなかったのだろうか?逆の可能性もあるのか?
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