73 / 75
エピローグ
Side A/Side B
しおりを挟む
エリーがサマルと正式な婚約を結んだのはそのすぐ後のことだ。結婚式は一年後にアーチボルト領でささやかに行われる。
エリーはサマルに愛されて花開くように綺麗になり、また彼をやきもきさせた。いまだに犬の姿で軍略部隊の会議にまでついてくる姿は、正体を知る一部隊員の失笑をかっている。
二人で参加した初めての社交はセオドア王子殿下の帰還を祝う式典だった。なんと、魔女の呪いで姿を変えられていたセオドア殿下をロンズデール伯爵が発見したらしい。
式典には揃って軍服で参加したが、その後の舞踏会ではドレスを着る予定である。ドレスを着て社交場に出るのは初めてだ。
しかもこのドレス、サマルの見立てなのだが、なかなか恥ずかしい。似合っているのは間違いないのだが。
式典でエリーは初めてエリザベス・オルグレン夫人を見た。彼女はロンズデール伯爵の長女であり、なぜかブラッドリーとではなく、伯爵の家族として式典に参加していた。
小柄で金髪の可愛らしい女性でエリーとは真逆の守ってあげたくなるような可愛らしさがあった。
これでロンズデール家はないがしろにできない家になったし、ブラッドリーも彼女を尊重するようになるだろう。結婚生活にいい噂はあまり聞こえてこないが、彼女の周囲がなるべく心地よい環境になってくれればいい。
にぎわう式典の会場から少し離れた場所で一人休憩していると、背後に気配を感じた。振り返れば、先ほど見たオルグレン夫人がいた。
「もしかして、あなたは…エリザベス・アーチボルト侯爵令嬢、いえ、アーチボルト少佐でしょうか?」
「はい。オルグレン夫人ですね。お初にお目にかかります。」
オルグレン夫人は困惑したように微笑んだ。小柄な夫人は比較的長身のエリーの口のあたりまでしか背丈がない。ヒールを脱いだらもっと低いだろう。
「この度は、英雄様とご婚約されたそうで、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。オルグレン夫人も御父上のこの度のご活躍、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
オルグレン夫人はエリーと何か話したいようで、そわそわしていた。話をうながそうかと口を開けた時、別の珍客が二人の間に割り込んだ。
「*******…!!!!」
驚いて二人で振り返ると、そこにはポートレット帝国の礼装を来たプラチナブロンドの年下の青年が立っていた。
…どこかで見覚えがある顔な気がする。あと少しで思い出せそうだが、いったい…?
======
父であるロンズデール伯爵の名誉を回復する式典後、にぎわう式典会場から外れたところに佇んでいた軍服の麗人は予想通り、エリザベス・アーチボルト少佐だった。
「この度は、英雄様とご婚約されたそうで、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。オルグレン夫人も御父上のこの度のご活躍、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
無難な挨拶を終えたが、できればエリーはアーチボルト少佐とブラッドリーのことや英雄のことを話したかった。さすがに人がいないとはいえ、この場でするのははばかられる。どうしたものか…。
「*******…!!!!」
突然聞こえてきた見知らぬ言語に二人は驚いて振り返った。すると、そこにはいつかの晩餐でみたポートレット帝国のイヴァン皇子がこちらを指さして立っていた。
そのままずんずんと近寄ってくる。
エリーは冷や汗だ。これまで、アーチボルト少佐はイヴァン皇子から巧妙に隠されてきた。最近はなりふり構わずに探していると聞いたが、まさかこのタイミングで見つかってしまうとは。
「*****?*******!」
イヴァン皇子は少佐の顔をまじまじと見ているが、少佐もエリーも帝国語がわからないので困惑するしかない。
「お久しぶりでございます、イヴァン皇子殿下。アーチボルト少佐に何か御用でしょうか?」
エリーが皇子に話しかけると、皇子ははっとした様子で咳ばらいをする。
「失礼した。私は彼女と戦場であっているので。あの時につけた傷がなく、驚いてしまったんだ。」
このタイミングで少佐は左頬をおさえて「ああ」と言った。
「あの時の帝国兵でしたか。まさか帝国の第三皇子殿下でいらっしゃったとは。」
少佐は彼を覚えていなかったらしい。イヴァン皇子は少し不機嫌になったが、頭を振って切り替える。
「お名前を伺っても?」
「エリザベス・アーチボルトと申します。」
「もしや、フレデリック・アーチボルト大将は…。」
「兄です。」
イヴァン皇子はそれを聞いて「****…。」とつぶやいた。
「エリザベス嬢。強き戦士でもあるあなたにお話があるのです。」
「はあ。」
「あの日、あなたに切られて私は恋をしました。」
「はい???」
イヴァン皇子は、その場に跪き、少しもったいぶった言い回しで愛の言葉をささやき始めた。もったいぶるのが帝国流なのかも、とエリーは他人事のようにそれを眺めていた。
「あの日からあなたを忘れた日は一日もありません。あなたを想うことで辛い治療に耐え、こうして、帝国で反乱を起こしてここまで逢いに来てしまいました。どうかあなたの愛を乞うことを…。」
イヴァン皇子の言葉はそこで途切れた。彼がしりもちをつくように後ろに倒れたからだ。
「エリー!大丈夫か!?」
駆け寄ってきたのは白髪の美青年、ブルテンの英雄サマルである。
「サム。」
少佐を背中に庇うように二人の間に割って入ったサマルはぎろりとイヴァン皇子を睨みつける。
「こいつはどこの貴族だ?エリーに何をしようとした?」
「ポートレット帝国のイヴァン皇子よ。私が頬を切られて、あなたがやっつけたでしょう?」
「あいつ?生きてたのか。じゃあエリーに復讐に?」
ガバリと起き上がったイヴァン皇子はサマルを指さす。
「お前、知ってるぞ?式典で褒章を賜っていたな?そこで求婚していたろう?その時の相手が…そうか!俺が先に目をつけていたんだぞ!!」
「何言ってるんだよ、お前。」
「俺の方が先に彼女に求婚しようと思っていたんだ!!」
サマルの目が怪しく光った。
そこに、騒ぎを聞きつけてブラッドリーがやってきた。実は使用人間では”イヴァン皇子対処法”が共有されており、何か問題があればすぐにその場にブラッドリー、宰相閣下、王太子殿下、セオドア殿下の誰かを呼ぶことになっている。
ブラッドリーはなぜか、まっすぐにエリーのもとにやってくると庇うように自分の背後に隠した。……何で?
「イヴァン皇子、どうされたのです?」
「お前たち、俺から彼女を隠していただろう!それで、こいつと彼女が婚約することに許可を出したわけだ!随分とコケにしてくれたじゃないか!」
ブラッドリーの背中は見るからに緊張している。せっかく終戦したのに帝国と揉め事は起こしたくない。
「我々も、マクシミリアン皇帝も、あなたが意中の女性を探すことは止めませんでしたが、協力するとは言っていません。我々の国の事情を最優先にさせてもらうと。」
「俺はまだ戦争を続けたっていいんだぞ!」
たった一人で何ができると思わなくもないが、彼は”戦闘狂”と呼ばれた第三皇子。帝国内には支持者もいるという。横目で見ると、アーチボルト少佐も事態を察したらしくサマルの後ろで青い顔をして、彼の腕をつかんだ。
その手にサマルは自分の手を重ねる。
「*************?***********。」
サマルは突然異国語で話し始めた。イヴァン皇子も驚いてサマルを見ている。
「*********************。行こう、エリー。」
そして、サマルは少佐の手を引いて歩いて行ってしまう。
「でも、サム…!」
「大丈夫だよ。やっといたから。舞踏会の準備もあるし、帰ろう。」
なにやらショックを受けて立ち尽くすイヴァン皇子を残して二人は去って行った。
エリーはサマルに愛されて花開くように綺麗になり、また彼をやきもきさせた。いまだに犬の姿で軍略部隊の会議にまでついてくる姿は、正体を知る一部隊員の失笑をかっている。
二人で参加した初めての社交はセオドア王子殿下の帰還を祝う式典だった。なんと、魔女の呪いで姿を変えられていたセオドア殿下をロンズデール伯爵が発見したらしい。
式典には揃って軍服で参加したが、その後の舞踏会ではドレスを着る予定である。ドレスを着て社交場に出るのは初めてだ。
しかもこのドレス、サマルの見立てなのだが、なかなか恥ずかしい。似合っているのは間違いないのだが。
式典でエリーは初めてエリザベス・オルグレン夫人を見た。彼女はロンズデール伯爵の長女であり、なぜかブラッドリーとではなく、伯爵の家族として式典に参加していた。
小柄で金髪の可愛らしい女性でエリーとは真逆の守ってあげたくなるような可愛らしさがあった。
これでロンズデール家はないがしろにできない家になったし、ブラッドリーも彼女を尊重するようになるだろう。結婚生活にいい噂はあまり聞こえてこないが、彼女の周囲がなるべく心地よい環境になってくれればいい。
にぎわう式典の会場から少し離れた場所で一人休憩していると、背後に気配を感じた。振り返れば、先ほど見たオルグレン夫人がいた。
「もしかして、あなたは…エリザベス・アーチボルト侯爵令嬢、いえ、アーチボルト少佐でしょうか?」
「はい。オルグレン夫人ですね。お初にお目にかかります。」
オルグレン夫人は困惑したように微笑んだ。小柄な夫人は比較的長身のエリーの口のあたりまでしか背丈がない。ヒールを脱いだらもっと低いだろう。
「この度は、英雄様とご婚約されたそうで、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。オルグレン夫人も御父上のこの度のご活躍、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
オルグレン夫人はエリーと何か話したいようで、そわそわしていた。話をうながそうかと口を開けた時、別の珍客が二人の間に割り込んだ。
「*******…!!!!」
驚いて二人で振り返ると、そこにはポートレット帝国の礼装を来たプラチナブロンドの年下の青年が立っていた。
…どこかで見覚えがある顔な気がする。あと少しで思い出せそうだが、いったい…?
======
父であるロンズデール伯爵の名誉を回復する式典後、にぎわう式典会場から外れたところに佇んでいた軍服の麗人は予想通り、エリザベス・アーチボルト少佐だった。
「この度は、英雄様とご婚約されたそうで、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。オルグレン夫人も御父上のこの度のご活躍、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
無難な挨拶を終えたが、できればエリーはアーチボルト少佐とブラッドリーのことや英雄のことを話したかった。さすがに人がいないとはいえ、この場でするのははばかられる。どうしたものか…。
「*******…!!!!」
突然聞こえてきた見知らぬ言語に二人は驚いて振り返った。すると、そこにはいつかの晩餐でみたポートレット帝国のイヴァン皇子がこちらを指さして立っていた。
そのままずんずんと近寄ってくる。
エリーは冷や汗だ。これまで、アーチボルト少佐はイヴァン皇子から巧妙に隠されてきた。最近はなりふり構わずに探していると聞いたが、まさかこのタイミングで見つかってしまうとは。
「*****?*******!」
イヴァン皇子は少佐の顔をまじまじと見ているが、少佐もエリーも帝国語がわからないので困惑するしかない。
「お久しぶりでございます、イヴァン皇子殿下。アーチボルト少佐に何か御用でしょうか?」
エリーが皇子に話しかけると、皇子ははっとした様子で咳ばらいをする。
「失礼した。私は彼女と戦場であっているので。あの時につけた傷がなく、驚いてしまったんだ。」
このタイミングで少佐は左頬をおさえて「ああ」と言った。
「あの時の帝国兵でしたか。まさか帝国の第三皇子殿下でいらっしゃったとは。」
少佐は彼を覚えていなかったらしい。イヴァン皇子は少し不機嫌になったが、頭を振って切り替える。
「お名前を伺っても?」
「エリザベス・アーチボルトと申します。」
「もしや、フレデリック・アーチボルト大将は…。」
「兄です。」
イヴァン皇子はそれを聞いて「****…。」とつぶやいた。
「エリザベス嬢。強き戦士でもあるあなたにお話があるのです。」
「はあ。」
「あの日、あなたに切られて私は恋をしました。」
「はい???」
イヴァン皇子は、その場に跪き、少しもったいぶった言い回しで愛の言葉をささやき始めた。もったいぶるのが帝国流なのかも、とエリーは他人事のようにそれを眺めていた。
「あの日からあなたを忘れた日は一日もありません。あなたを想うことで辛い治療に耐え、こうして、帝国で反乱を起こしてここまで逢いに来てしまいました。どうかあなたの愛を乞うことを…。」
イヴァン皇子の言葉はそこで途切れた。彼がしりもちをつくように後ろに倒れたからだ。
「エリー!大丈夫か!?」
駆け寄ってきたのは白髪の美青年、ブルテンの英雄サマルである。
「サム。」
少佐を背中に庇うように二人の間に割って入ったサマルはぎろりとイヴァン皇子を睨みつける。
「こいつはどこの貴族だ?エリーに何をしようとした?」
「ポートレット帝国のイヴァン皇子よ。私が頬を切られて、あなたがやっつけたでしょう?」
「あいつ?生きてたのか。じゃあエリーに復讐に?」
ガバリと起き上がったイヴァン皇子はサマルを指さす。
「お前、知ってるぞ?式典で褒章を賜っていたな?そこで求婚していたろう?その時の相手が…そうか!俺が先に目をつけていたんだぞ!!」
「何言ってるんだよ、お前。」
「俺の方が先に彼女に求婚しようと思っていたんだ!!」
サマルの目が怪しく光った。
そこに、騒ぎを聞きつけてブラッドリーがやってきた。実は使用人間では”イヴァン皇子対処法”が共有されており、何か問題があればすぐにその場にブラッドリー、宰相閣下、王太子殿下、セオドア殿下の誰かを呼ぶことになっている。
ブラッドリーはなぜか、まっすぐにエリーのもとにやってくると庇うように自分の背後に隠した。……何で?
「イヴァン皇子、どうされたのです?」
「お前たち、俺から彼女を隠していただろう!それで、こいつと彼女が婚約することに許可を出したわけだ!随分とコケにしてくれたじゃないか!」
ブラッドリーの背中は見るからに緊張している。せっかく終戦したのに帝国と揉め事は起こしたくない。
「我々も、マクシミリアン皇帝も、あなたが意中の女性を探すことは止めませんでしたが、協力するとは言っていません。我々の国の事情を最優先にさせてもらうと。」
「俺はまだ戦争を続けたっていいんだぞ!」
たった一人で何ができると思わなくもないが、彼は”戦闘狂”と呼ばれた第三皇子。帝国内には支持者もいるという。横目で見ると、アーチボルト少佐も事態を察したらしくサマルの後ろで青い顔をして、彼の腕をつかんだ。
その手にサマルは自分の手を重ねる。
「*************?***********。」
サマルは突然異国語で話し始めた。イヴァン皇子も驚いてサマルを見ている。
「*********************。行こう、エリー。」
そして、サマルは少佐の手を引いて歩いて行ってしまう。
「でも、サム…!」
「大丈夫だよ。やっといたから。舞踏会の準備もあるし、帰ろう。」
なにやらショックを受けて立ち尽くすイヴァン皇子を残して二人は去って行った。
32
あなたにおすすめの小説
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
後妻の条件を出したら……
しゃーりん
恋愛
妻と離婚した伯爵令息アークライトは、友人に聞かれて自分が後妻に望む条件をいくつか挙げた。
格上の貴族から厄介な女性を押しつけられることを危惧し、友人の勧めで伯爵令嬢マデリーンと結婚することになった。
だがこのマデリーン、アークライトの出した条件にそれほどズレてはいないが、貴族令嬢としての教育を受けていないという驚きの事実が発覚したのだ。
しかし、明るく真面目なマデリーンをアークライトはすぐに好きになるというお話です。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
旦那様、彼は仕事において必要不可欠なパートナーなのです
ましゅぺちーの
恋愛
伯爵夫人フルールは、夫である伯爵と愛人の秘書に長年頭を悩ませていた。
何度夫に苦言を呈しても「彼女は仕事において必要不可欠なパートナーだから」と一切聞く耳を持たない。
困り果てていたそのとき、彼女は突然前世の記憶を取り戻した。
このままだと夫と愛人の真実の愛の犠牲になってしまう。
それだけは御免だ。
結婚五年目にして、彼女はようやく夫を見限り、新たな事業を立ち上げた。
そして事業を成功させたフルールの隣には、いつも同じ男が立っていた。
その男は誰なのかと問い詰める夫に、フルールはニッコリ笑って言った。
「彼は仕事において必要不可欠なパートナーなのです」と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる