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第2章 8歳の大聖女
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大聖女になることが決まったクリスはまず、”宝石目”を開眼するための儀式を受けた。国王陛下、神官長、父であるルロワ公爵の立ち合いの元、頭に冠をいただき、石板に刻まれた呪文を目を閉じて暗唱する。
本来ならば、前任の大聖女、マルシャローズも参加しなければならないのだが、何かと理由をつけて早々にルロワ公爵家へ戻ってしまった。
クリスへの引継ぎも、マメだったさらに前任の作った手引書をぽんと渡しただけである。
ちなみにクリスは正式にはまだ大聖女ではない。国民へのお披露目はクリスが無事に祈りの結界を張れるだけの実力があるのを確認してからということになったからだ。8歳になるころを目途に判断するらしい。
暗唱を終えて目を開くと、それまでとは異なる世界が広がっていた。
『やったー!やっと、クリスがぼくたちをみてくれたー!』
『クリス―!歌って―!』
『ぼくたちクリスの歌、だいすきー!』
そこには小さな羽の生えたおとぎ話の妖精のような小人がたくさんいた。赤、青、緑、黄色、と皆カラフルな色を身にまとっている。クリスは思わず、「えっ」と辺りをきょろきょろと見回す。
『歌って―!』と騒ぐ小人は数えきれないほどそこに集まっており、『わーい!わーい!』と跳びあがったり、急下降したり、楽しそうだ。
『歌の精霊のことはいいから、私の方を見てよ。』
耳元で突然声が聞こえてびくりと自分の左肩を見た。そこには猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の小さな生き物が乗っていた。
「…誰?」
『それよりも今は歌ってあげた方がいいんじゃない?周りの人も、やきもきしてるわよ?』
クリスがはっとして辺りを見ると、国王陛下が怪訝そうな顔でこちらを見ている。クリスは慌てて手順を思い出し、その場で大聖女の身に許される”大聖女の礼”を披露した後、手を組み、毎朝歌われる祈りの歌を歌い始める。
『きゃー!クリスの歌だー!』
『ぼくたちがんばっちゃうー!』
クリスの手から放たれるキラキラが今までよりも増えて、さらにまばゆくなって大聖堂中に広がっていく。そしてそれはクリスが歌い終わっても大聖堂の中で小一時間光り続けた。
ー---
「”宝石目”を開眼すると精霊が視えるようになると言われています。光の玉のようなものが周りに浮いているのが視えるというのが大抵ですが、中にははっきりとその姿をとらえられる人もいる様です。
クリスローズ様は小人の姿をした歌の精霊が視えるんですね?」
「はい。」
神官長と父は視線を合わせて頷きあっている。
『あなたが歴代でも優秀な大聖女になることを二人とも確信してるのよ。はっきり精霊が視えるのは稀だもの。』
と、クリスの肩で得意げに語るのは猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の生き物だ。大聖女の部屋に案内され、一人になったタイミングで問いかける。
「あなたはだあれ?」
『私は”感情”の精霊よ。人の気持ちがわかるの。これまでもあなたの肩であなたに教えてあげてたのよ。』
たしかに、昔からクリスは自分が相手に好かれている、嫌われているというようなことがわかった。落ち込んでいる、悲しんでいる、といった本人が隠している感情を言い当てて驚かれることもしばしばだ。
どうやらそれは全てこの精霊のおかげらしい。
「あなたは猫なの?犬なの?」
『だから、精霊だって。クリスと契約がしたくて、クリスが宝石目を開眼するのをずっと待っていたのよ?』
「契約?」
『そう!』
「ってなあに?」
感情の精霊はこけっとクリスの肩でこけた。『契約っていうのはね…』と簡単に内容を説明してくれた。
”精霊との契約”とは精霊の合意と名づけによって精霊と人間の間に絆を作ることで、その精霊の力を借りることができるのだ。
契約を結ぶのはある程度高位の精霊で、クリスの周りをぶんぶんと飛び回っていた歌の精霊は下位の精霊らしく、契約はしないらしい。
「でも、これまでもずっと耳元で相手の感情を教えてくれていたんでしょう?それと何が違うの?」
『…やだ、するどいじゃない。これまでは私が勝手に判断してあなたに相手の感情を伝えていたけど、これからはあなたが知りたいときに知れるわ。
ほら、だから名前をつけて!』
そんな、いきなり言われても…とクリスは肩の猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の生き物を見た。
「あなた、猫なの?犬なの?それともキツネ?」
『だから精霊だって!』
「じゃあ…」
セイレーイは?ときこうとすると、その前に強めの口調で『絶対にいやよ!真面目に考えなさい!』と止められた。”感情”の精霊らしいが、考えていることがわかるというのはどういうことだろう?
後に説明を受けるが、この時の感情の精霊は考えを読んでいるのではなく、クリスが面倒だと思ったのを感じ取っただけだ。
「じゃあ、フィフィは?」
『それでいいわ!気に入ったわ!』
猫のような犬のようなキツネのような生き物のシルエットだったフィフィは跳びあがると一回転して右目が青で左目が琥珀色の黒猫に変化して、可愛らしくニャーと鳴いた。
「猫だったのね。」
『だから精霊だって。』
そのとき、部屋の扉がコンコンと叩かれ、「どうぞ」と言うと神官長が入ってきた。
「クリスローズ様、何やら話し声がしましたが…、おや、この猫は?」
『クリス以外に私の声は聞こえないの。猫を飼いたいってこのおじさんにお願いして。きっとなんでも言うことを聞いてくれるわ。罪悪感を感じるもの。』
神官長をおじさんと言い切ったフィフィはクリスの肩に飛び乗った。不思議と重さは全く感じない。
「クリスローズ様…?」
「あー、この子はたまたま迷い込んできた猫で…私、この子、飼いたいの。だめですか?」
「それぐらいはかまいませんが…。」
神官長は猫が迷い込んだというのを疑問に思ったらしいが、そこはフィフィが予想した通り突っ込まずにクリスの希望を聞いてくれた。
「大聖女になられるクリスローズ様には侍女が必要だろうということで、侍女の候補をお連れしましたよ。」
神官長に言われて入ってきたのは、もともとマルシャローズについていた若く、見栄えのいい侍女たちだ。腹心だった数人はマルシャローズが連れて行ったようだが、5人ほどが大聖女の部屋に入ってきた。腹心だった侍女たちのようにクリスの行動をマルシャローズに告げ口したり、クリスのことを露骨に見下したりということはなかったが、確かにマルシャローズに同調してクリスをいないものとして扱っていた者たちである。
「この者たちをクリスローズ様にお付けします。」
「…私にはこれまで侍女がいなかったので大抵のことは自分でできます。式典の衣装に着替えるときにだけ手伝いに来てもらえれば十分です。」
「しかし…、大聖女様の部屋にはお風呂や簡易な台所もあります。お一人で全てを準備するのは難しいかと。」
同じように風呂場などがあった姉のアリシラローズには侍女は一人しかいなかった。おそらく五人もいらないだろう。しかし、大聖女に侍女が一人もいないというのも体裁が悪いのかもしれない。
「マルシャお姉さまについていた侍女を使ったら、後日文句を言われるかもしれません。別の方にかえていただけますか?人数も五人もいらないです。一人じゃだめですか?」
これまでクリスはマルシャローズの目があったので大人しくしていただけで、実際は自分の意見をちゃんと言うしっかりした性格をしている。
大人しいと思っていた侍女候補たちは一様に驚いたような顔をしていた。
『みんな大聖女付きっていう栄誉を逃したくなかったみたいね。クリスなら簡単に懐柔できるだろうと侮ってもいたみたいよ。』
フィフィが足元から楽しそうにニャーと鳴いた。
「たしかにそうですね。では選別しなおすとしましょう。」
侍女候補たちはすごすごと部屋を出て行った。神官長も真面目な顔に切り替える。
「本日より早速、クリスローズ様には大聖女として”祈りの結界”を張るための修行を始めていただきます。」
本来ならば、前任の大聖女、マルシャローズも参加しなければならないのだが、何かと理由をつけて早々にルロワ公爵家へ戻ってしまった。
クリスへの引継ぎも、マメだったさらに前任の作った手引書をぽんと渡しただけである。
ちなみにクリスは正式にはまだ大聖女ではない。国民へのお披露目はクリスが無事に祈りの結界を張れるだけの実力があるのを確認してからということになったからだ。8歳になるころを目途に判断するらしい。
暗唱を終えて目を開くと、それまでとは異なる世界が広がっていた。
『やったー!やっと、クリスがぼくたちをみてくれたー!』
『クリス―!歌って―!』
『ぼくたちクリスの歌、だいすきー!』
そこには小さな羽の生えたおとぎ話の妖精のような小人がたくさんいた。赤、青、緑、黄色、と皆カラフルな色を身にまとっている。クリスは思わず、「えっ」と辺りをきょろきょろと見回す。
『歌って―!』と騒ぐ小人は数えきれないほどそこに集まっており、『わーい!わーい!』と跳びあがったり、急下降したり、楽しそうだ。
『歌の精霊のことはいいから、私の方を見てよ。』
耳元で突然声が聞こえてびくりと自分の左肩を見た。そこには猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の小さな生き物が乗っていた。
「…誰?」
『それよりも今は歌ってあげた方がいいんじゃない?周りの人も、やきもきしてるわよ?』
クリスがはっとして辺りを見ると、国王陛下が怪訝そうな顔でこちらを見ている。クリスは慌てて手順を思い出し、その場で大聖女の身に許される”大聖女の礼”を披露した後、手を組み、毎朝歌われる祈りの歌を歌い始める。
『きゃー!クリスの歌だー!』
『ぼくたちがんばっちゃうー!』
クリスの手から放たれるキラキラが今までよりも増えて、さらにまばゆくなって大聖堂中に広がっていく。そしてそれはクリスが歌い終わっても大聖堂の中で小一時間光り続けた。
ー---
「”宝石目”を開眼すると精霊が視えるようになると言われています。光の玉のようなものが周りに浮いているのが視えるというのが大抵ですが、中にははっきりとその姿をとらえられる人もいる様です。
クリスローズ様は小人の姿をした歌の精霊が視えるんですね?」
「はい。」
神官長と父は視線を合わせて頷きあっている。
『あなたが歴代でも優秀な大聖女になることを二人とも確信してるのよ。はっきり精霊が視えるのは稀だもの。』
と、クリスの肩で得意げに語るのは猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の生き物だ。大聖女の部屋に案内され、一人になったタイミングで問いかける。
「あなたはだあれ?」
『私は”感情”の精霊よ。人の気持ちがわかるの。これまでもあなたの肩であなたに教えてあげてたのよ。』
たしかに、昔からクリスは自分が相手に好かれている、嫌われているというようなことがわかった。落ち込んでいる、悲しんでいる、といった本人が隠している感情を言い当てて驚かれることもしばしばだ。
どうやらそれは全てこの精霊のおかげらしい。
「あなたは猫なの?犬なの?」
『だから、精霊だって。クリスと契約がしたくて、クリスが宝石目を開眼するのをずっと待っていたのよ?』
「契約?」
『そう!』
「ってなあに?」
感情の精霊はこけっとクリスの肩でこけた。『契約っていうのはね…』と簡単に内容を説明してくれた。
”精霊との契約”とは精霊の合意と名づけによって精霊と人間の間に絆を作ることで、その精霊の力を借りることができるのだ。
契約を結ぶのはある程度高位の精霊で、クリスの周りをぶんぶんと飛び回っていた歌の精霊は下位の精霊らしく、契約はしないらしい。
「でも、これまでもずっと耳元で相手の感情を教えてくれていたんでしょう?それと何が違うの?」
『…やだ、するどいじゃない。これまでは私が勝手に判断してあなたに相手の感情を伝えていたけど、これからはあなたが知りたいときに知れるわ。
ほら、だから名前をつけて!』
そんな、いきなり言われても…とクリスは肩の猫のような犬のようなキツネのようなシルエットの謎の生き物を見た。
「あなた、猫なの?犬なの?それともキツネ?」
『だから精霊だって!』
「じゃあ…」
セイレーイは?ときこうとすると、その前に強めの口調で『絶対にいやよ!真面目に考えなさい!』と止められた。”感情”の精霊らしいが、考えていることがわかるというのはどういうことだろう?
後に説明を受けるが、この時の感情の精霊は考えを読んでいるのではなく、クリスが面倒だと思ったのを感じ取っただけだ。
「じゃあ、フィフィは?」
『それでいいわ!気に入ったわ!』
猫のような犬のようなキツネのような生き物のシルエットだったフィフィは跳びあがると一回転して右目が青で左目が琥珀色の黒猫に変化して、可愛らしくニャーと鳴いた。
「猫だったのね。」
『だから精霊だって。』
そのとき、部屋の扉がコンコンと叩かれ、「どうぞ」と言うと神官長が入ってきた。
「クリスローズ様、何やら話し声がしましたが…、おや、この猫は?」
『クリス以外に私の声は聞こえないの。猫を飼いたいってこのおじさんにお願いして。きっとなんでも言うことを聞いてくれるわ。罪悪感を感じるもの。』
神官長をおじさんと言い切ったフィフィはクリスの肩に飛び乗った。不思議と重さは全く感じない。
「クリスローズ様…?」
「あー、この子はたまたま迷い込んできた猫で…私、この子、飼いたいの。だめですか?」
「それぐらいはかまいませんが…。」
神官長は猫が迷い込んだというのを疑問に思ったらしいが、そこはフィフィが予想した通り突っ込まずにクリスの希望を聞いてくれた。
「大聖女になられるクリスローズ様には侍女が必要だろうということで、侍女の候補をお連れしましたよ。」
神官長に言われて入ってきたのは、もともとマルシャローズについていた若く、見栄えのいい侍女たちだ。腹心だった数人はマルシャローズが連れて行ったようだが、5人ほどが大聖女の部屋に入ってきた。腹心だった侍女たちのようにクリスの行動をマルシャローズに告げ口したり、クリスのことを露骨に見下したりということはなかったが、確かにマルシャローズに同調してクリスをいないものとして扱っていた者たちである。
「この者たちをクリスローズ様にお付けします。」
「…私にはこれまで侍女がいなかったので大抵のことは自分でできます。式典の衣装に着替えるときにだけ手伝いに来てもらえれば十分です。」
「しかし…、大聖女様の部屋にはお風呂や簡易な台所もあります。お一人で全てを準備するのは難しいかと。」
同じように風呂場などがあった姉のアリシラローズには侍女は一人しかいなかった。おそらく五人もいらないだろう。しかし、大聖女に侍女が一人もいないというのも体裁が悪いのかもしれない。
「マルシャお姉さまについていた侍女を使ったら、後日文句を言われるかもしれません。別の方にかえていただけますか?人数も五人もいらないです。一人じゃだめですか?」
これまでクリスはマルシャローズの目があったので大人しくしていただけで、実際は自分の意見をちゃんと言うしっかりした性格をしている。
大人しいと思っていた侍女候補たちは一様に驚いたような顔をしていた。
『みんな大聖女付きっていう栄誉を逃したくなかったみたいね。クリスなら簡単に懐柔できるだろうと侮ってもいたみたいよ。』
フィフィが足元から楽しそうにニャーと鳴いた。
「たしかにそうですね。では選別しなおすとしましょう。」
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