赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
27 / 56
第二章 ノルディン帝国の侵攻

ノザレ退却戦2 赤い死神と暴風王女は互角に戦いました

しおりを挟む
ザクセンらの退却戦は散々だった。
ザクセンの攻撃で赤い死神の攻撃は少し弱まったが、逃げ出すマーマレード軍に精鋭ノルディン第8師団が襲いかかったのだ。魔導師を中心としたその攻撃力は凄まじく、整然と退却しようとしていたマーマレード軍はあっという間に逃走に切り替わり、散り散りに逃げるしか無くなった。

勢いでマーマレード兵を次々に殺していく第8師団は既に軍の様相を無くしていた。


「ようし、味方の逃走を助けるぞ」
その様子を山上から見たジャンヌら10人は転移した。
ハイエナのように襲いかかるノルディンの先方の前に転移していた。
ジョンが渾身の力を魔力を込めて爆裂魔法をノルディン兵に向けて放つ。
密集していたのルディン兵は障壁を張る暇も無かった。
50人ほどが弾き飛ば釣れる。

思わずノルディン軍が怯む。
「おりゃーーーーあ」
そこに雄叫びを上げて剣を抜いてジャンヌらが切り込む。
前に現れた兵士はしかし、歴戦の兵士だ。
ジャンヌは1人を叩き切ったが、残りは苦戦する。
ロバートは3人に囲まれる。
ジョンがその2人を爆裂魔法で葬る。
ジャンヌは縦横無尽に切り結び、最後は爆裂魔法を浴びせた。
思わず、ノルディン軍が少し下る。

「よし。私らも下るぞ」
ジャンヌが言って後ろに下がろうとする。

殺気を感じて、ジャンヌは剣を構えた。
そこに転移してきたアレクが斬りかかる。
ジャンヌは魔力で強化した剣で受けた。
「ほう、私の剣を受けるやつがいるのか」
アレクが笑った。

「貴様、赤い死神か」
「その名前を言った奴は次の瞬間に死んでいる」
剣を切り結びつつ、そこから爆裂魔法を放つ。
ジャンヌも爆裂魔法を同時に放っつ。
二人の間に大きな爆発が起こった。

二人は飛び退る。

ジャンヌは爆裂魔法をアレク目掛けて次々に放つ。
アレクは強化した剣で次々に弾く。
「行くぞ」
アレクは一気に勝負をつけるために爆裂魔法を次々に放ち、急激にジャンヌに近づく。
ジャンヌは剣で受けつつ下る。
しかし、威力は強烈だ。ジャンヌは追い詰められた。
そこにアレクが転移して現れる。
剣で受けるが、足元が滑って倒れそうになる。
「もらった」
アレクはジャンヌを切りつけようとした。
その時ジャンヌはやばいと焦った。恐怖が顔に浮かんだ。
その顔を見てアレクは驚愕した顔をした。
「イネッサ!」
対戦相手が恐怖に震えるのはいつものことだった。いつもは一顧だにせず切り捨てるのだが、その顔が想い人にあまりに似ていて思わず躊躇してしまった。

そのアレクの真横からジョンが爆裂魔法をかけてきた。
アレクは慌てて躱す。
次々に爆裂魔法が破裂する。ジャンヌも体制を立て直して攻撃しようとしていた。
「ちっ。暴風王女。また戦場で会おう」
アレクは舌打ちすると少し後退することにした。

***********************************************
運命の?出会いです。
圧倒的な不利は変わりません。
次話はクリス絶体絶命のピンチ 明日朝更新予定です。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ
ファンタジー
 ハートとお気に入り登録、ぜひぜひお願いいたします!  ↓簡単なあらすじは''もっと見る''へ!↓  ここは、剣と魔法の異世界グリム。  ……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。  近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。  そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。  無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?  チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!  努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ! (この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...