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第二章 ノルディン帝国の侵攻
最終決戦3 神は悪に味方しました
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一方、ノルディン軍も砦の前に一同集まっていた。
「者共、昨日はシャラザールなる男女に襲われはしたが、今日はその男女に対して天界よりゼウス様に来援頂いた」
マクシムは砦の屋上の中央にゼウスを迎え入れる。
一同呆然とそれを見ていた。
そして騒然とした。
「ゼウスって」
「神?」
「まさか、神様が現れるわけ無かろう」
「そうだよな」
兵士達が口々にささやきあう。
「皆の者。余がゼウスじゃ。此度は天界から追放した邪神が地界に悪さをしていると聞いての。それを退治しに来たのじゃ」
ゼウスが話した。
「えっ」
「と言うと本当に神」
「神様」
「神様が味方についたということは俺達の勝ちが決まった」
「やったぜ」
「ついにマーマレードを蹂躙できる」
「やりたい放題じゃ」
兵士達は歓喜に湧いた。
「ゼウス様は邪神のみに対処頂ける。その他の者を倒すのは貴様らというのを忘れるなよ」
マクシムが釘を指すのを忘れなかった。
しかし、敵はたかだか1個師団。3個師団で負けるわけはないとマクシムは高を括っていた。
「よし、全軍直ちに攻撃準備じゃ。1時間後に攻撃開始する」
マクシムは全軍に配置につかせた。マクシムは少ない敵から攻撃を開始するとは思ってもいなかった。
その瞬間雄叫びが聞こえてマーマレード軍が突撃してくるのが見えた。
「まさか、奴ら犬死しに来たのか」
マクシムは信じられなかった。
しかし、次の瞬間砦にシャラサールの斬撃が直撃、砦が弾け飛んでいた。
マクシムも弾き飛ばされ地面に叩きつけられていた。
ゼウスはその瞬間上空に浮かび上がり難を避ける。
「ふんっ男女め。敵わぬと見て先制攻撃か」
と言うやシャラザールに向けて雷撃を放つ。
シャラザールは障壁で防ぐと空に浮かび上がった。
「ほう、少しはやるようになったではないか」
ゼウスは余裕で応えていた。
「ではこれでどうだ」
ゼウスは雷を者ラザール目指して放った。
シャラザールは避ける。避けられた雷は森の中に突き刺さり、多くの木々を消滅させた。
その様子を天界では大画面にして天界の民に見せていた。
「さあ、皆様。全能神ゼウス様を応援しましょう」
前に立った役人が話す。
「ゼウス様。頑張れ」
「ゼウス様!」
「邪神のシャラザールをやっつけろ」
「男女に勝って下さい」
前の方で桜に雇われたヤクザっぽい男達が叫ぶ。
「ねえ、ママ、何で正義の味方のシャラザールが酷いこと言われているの」
「そうだよ。悪いのは悪代官だよ」
「あのゼウスとかいう人悪代官そっくり」
「しぃぃぃ」
思わず母親が子供達の口をふさぐ。
「そこ何かおっしゃいましたか」
役人達が寄ってきた。
「いえいえ、子供達の世迷い言ですわ」
母親が笑って誤魔化す。その手は子供達の口を塞いでいた。
「うーうー」
子供達が抗議の声を上げるが
「命が惜しかったら黙っていなさい」
子供にその父親が命じる。
仕方無しに子供達は黙った。
「ママ、何で嘘言わなければいけないの」
役人が去って行った後に子供が小声で言う。
「しぃぃぃ。大人の事情があるのよ」
「そう、静かしてるんだ」
「えええ!」
父と母の注意に子供は不満顔に意う。
正義の味方は絶対に負けないのに。
「者共、昨日はシャラザールなる男女に襲われはしたが、今日はその男女に対して天界よりゼウス様に来援頂いた」
マクシムは砦の屋上の中央にゼウスを迎え入れる。
一同呆然とそれを見ていた。
そして騒然とした。
「ゼウスって」
「神?」
「まさか、神様が現れるわけ無かろう」
「そうだよな」
兵士達が口々にささやきあう。
「皆の者。余がゼウスじゃ。此度は天界から追放した邪神が地界に悪さをしていると聞いての。それを退治しに来たのじゃ」
ゼウスが話した。
「えっ」
「と言うと本当に神」
「神様」
「神様が味方についたということは俺達の勝ちが決まった」
「やったぜ」
「ついにマーマレードを蹂躙できる」
「やりたい放題じゃ」
兵士達は歓喜に湧いた。
「ゼウス様は邪神のみに対処頂ける。その他の者を倒すのは貴様らというのを忘れるなよ」
マクシムが釘を指すのを忘れなかった。
しかし、敵はたかだか1個師団。3個師団で負けるわけはないとマクシムは高を括っていた。
「よし、全軍直ちに攻撃準備じゃ。1時間後に攻撃開始する」
マクシムは全軍に配置につかせた。マクシムは少ない敵から攻撃を開始するとは思ってもいなかった。
その瞬間雄叫びが聞こえてマーマレード軍が突撃してくるのが見えた。
「まさか、奴ら犬死しに来たのか」
マクシムは信じられなかった。
しかし、次の瞬間砦にシャラサールの斬撃が直撃、砦が弾け飛んでいた。
マクシムも弾き飛ばされ地面に叩きつけられていた。
ゼウスはその瞬間上空に浮かび上がり難を避ける。
「ふんっ男女め。敵わぬと見て先制攻撃か」
と言うやシャラザールに向けて雷撃を放つ。
シャラザールは障壁で防ぐと空に浮かび上がった。
「ほう、少しはやるようになったではないか」
ゼウスは余裕で応えていた。
「ではこれでどうだ」
ゼウスは雷を者ラザール目指して放った。
シャラザールは避ける。避けられた雷は森の中に突き刺さり、多くの木々を消滅させた。
その様子を天界では大画面にして天界の民に見せていた。
「さあ、皆様。全能神ゼウス様を応援しましょう」
前に立った役人が話す。
「ゼウス様。頑張れ」
「ゼウス様!」
「邪神のシャラザールをやっつけろ」
「男女に勝って下さい」
前の方で桜に雇われたヤクザっぽい男達が叫ぶ。
「ねえ、ママ、何で正義の味方のシャラザールが酷いこと言われているの」
「そうだよ。悪いのは悪代官だよ」
「あのゼウスとかいう人悪代官そっくり」
「しぃぃぃ」
思わず母親が子供達の口をふさぐ。
「そこ何かおっしゃいましたか」
役人達が寄ってきた。
「いえいえ、子供達の世迷い言ですわ」
母親が笑って誤魔化す。その手は子供達の口を塞いでいた。
「うーうー」
子供達が抗議の声を上げるが
「命が惜しかったら黙っていなさい」
子供にその父親が命じる。
仕方無しに子供達は黙った。
「ママ、何で嘘言わなければいけないの」
役人が去って行った後に子供が小声で言う。
「しぃぃぃ。大人の事情があるのよ」
「そう、静かしてるんだ」
「えええ!」
父と母の注意に子供は不満顔に意う。
正義の味方は絶対に負けないのに。
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