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太古の魔導師の謎を解こうとして罠にかかってしまったので雷撃したら非常ベルが鳴り響きました
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「よし、読むからな」
お兄様は古そうな本を読み出した。
「生まれたときは四本足で途中で二本足になり、最後は三本足で終わるものは何だ?」
お兄様が解読してくれた。
「生まれたときは四本足で途中で二本足になって、最後は三本足って何だ? そんな魔物いたか?」
ブラッドがキョトンとしている。
「魔物じゃないかもしれないわ。例えば人の習性とか」
「人の習性? 生まれたときははいはいで、大きくなったら二本足で歩いてるけど、最後の三本足って何だ?」
「判った。老人は杖をついているわ」
「「答えは人間だ!」」
「ちょっと待て!」
お兄様が止めたのに私達は止らなかった。
「ブー」
と言うブザー音と共に
パフッ
という音ともに本が煙を噴きだしたんだけど、
ゴホンゴホン
私達は咳き込んでいた。
煙が消えるとお兄様もブラッドも真っ黒になっていた。
「お兄様達真っ黒よ」
私が呆れて言うと
「アリス、お前もだよ」
指摘されてしまった。
「ええええ! 嘘!」
「もう、アリス様も何をしているんですか!」
ミアが後ろから呆れて私の顔をタオルで拭いてくれた。
「だから待てって言っただろう! ボーガンはひねくれているから、そんなまともな答えじゃ無いんだよ」
お兄様がむっとして言ってくれたんだけど、そういう事は最初に言ってよね!
「じゃあ、答えは何だ?」
「うーん、この問題の答えは中々別解が無いんだよな。ボーガンはひねくれていたから、例えばこの古びた机とか」
お兄様が本棚の横にある机を指さしてくれた。
昔は四本足だったと思われるが今は対角線に二本しか足が残っていない。
なおかつ倒れないように山積みの本で一カ所足の部分を代用していた。
「確かに最初は四本足で途中で二本になって最後は三本足かもしれないけれど、どこにヒントがあるんだ?」
ブラッドが聞いてくれた。
「うーん、例えば一番上の本とか」
お兄様がそっと柱の代わりをしている本を一冊取ると、
「ドンピシャだ」
お兄様が取った本は木で作られたダミー本だった。
「うーん、これは蓋を開けられるのか」
お兄様が箱を色々触ると、パカッと蓋が開いた。
そこにも古代ボフミエ語が書かれていた。
当然私もブラッドも読めない。
「フランク、なんて書かれているんだ?」
「ええと、これは四だから下から四列目で左から四番目か」
お兄様が解読してくれた。
「下から四列目の左から四番目の本はこれか」
私達が止める間もなく、何も考えずにブラッドは本棚の本に手を延していた。
「ギャーーーー」
次の瞬間ブラッドがその本に噛み付かれていたのだ。
ミミックだ。本型の偽宝箱なんて始めてみた。
「お前、ボーガンはひねくれているから気をつけろって注意したところだろう」
お兄様が呆れてくれた。
「どうでも良いから、早くこれを取ってくれ」
「仕方が無いな」
お兄様が取ろうとしたが、上手くミミックの口を開けられない。
普通の本が大きくなってブラッドを咥えている姿はとてもシュールだった。
「私が雷撃しようか?」
「止めろ、俺まで死んでしまうだろうが」
せっかく親切で申し出たのに、ブラッドに拒否されてしまった。
「本当にこんな手にひっかかるなんてブラッドも馬鹿よね」
やっとミミックから逃れたブラッドを見て私は呆れていた。
「くっそう、また罠が仕掛けられているなんて思いもしなかったんだよ」
ブラッドが言い訳してくれた。
「だからボーガンはひねくれているって言っただろう!」
お兄様が呆れていた。
「本当にどうしようもないんだから。例えば、下から4つめの右に四つ目ってこれじゃ無いの?」
足の代わりの本が積まれた列の横にも三つ低い列があって、椅子の脚の横積みの列を一列と数えてその四つ目の下から四番目、すなわち一番上の本を何も考えずに私は取ったのよ。
「えっ?」
その瞬間、私の視界が真っ黒になった。
その本もミミックだったのよ!
信じられなかった。
「アリス、あれほど注意しろって言っただろう!」
「人のことは何も笑えないじゃないか、アリス!」
お兄様の呆れ声とブラッドの馬鹿にした声が頭に響いた。
「お嬢ちゃん。本当に馬鹿だな。二つ目の罠に引っかかる奴がいるなんて初めてじゃよ」
私の頭に心底馬鹿にした笑い声が響いた。
こいつは絶対にボーガンに違いない。
私は完全に切れてしまった。
もう許さない!
次の瞬間、私は私を咥えているミミックを雷撃したのだった。
「止めろ!」
お兄様の声が響いたような気がしたけれど、私は止らなかった。
「ギャーーーー」
その男の悲鳴が聞こえたような気がした。
ミミックは黒焦げになって私の視界から崩れ落ちた。
ジリジリジリジリーーーーーーーーーーー
次の瞬間非常ベルが鳴ったのよ。
ザーーーーー
という音とともに水が私の頭上から落ちてきた。
そうだった。大図書館は万が一の時の火事の備えが完璧だったんだった!
私達はずぶ濡れになった上に、慌てて飛んで来たジャスティン達に見つかってまた怒られてしまったのよ…………
**********************************************
また怒られのが確定したアリスでした……
お兄様は古そうな本を読み出した。
「生まれたときは四本足で途中で二本足になり、最後は三本足で終わるものは何だ?」
お兄様が解読してくれた。
「生まれたときは四本足で途中で二本足になって、最後は三本足って何だ? そんな魔物いたか?」
ブラッドがキョトンとしている。
「魔物じゃないかもしれないわ。例えば人の習性とか」
「人の習性? 生まれたときははいはいで、大きくなったら二本足で歩いてるけど、最後の三本足って何だ?」
「判った。老人は杖をついているわ」
「「答えは人間だ!」」
「ちょっと待て!」
お兄様が止めたのに私達は止らなかった。
「ブー」
と言うブザー音と共に
パフッ
という音ともに本が煙を噴きだしたんだけど、
ゴホンゴホン
私達は咳き込んでいた。
煙が消えるとお兄様もブラッドも真っ黒になっていた。
「お兄様達真っ黒よ」
私が呆れて言うと
「アリス、お前もだよ」
指摘されてしまった。
「ええええ! 嘘!」
「もう、アリス様も何をしているんですか!」
ミアが後ろから呆れて私の顔をタオルで拭いてくれた。
「だから待てって言っただろう! ボーガンはひねくれているから、そんなまともな答えじゃ無いんだよ」
お兄様がむっとして言ってくれたんだけど、そういう事は最初に言ってよね!
「じゃあ、答えは何だ?」
「うーん、この問題の答えは中々別解が無いんだよな。ボーガンはひねくれていたから、例えばこの古びた机とか」
お兄様が本棚の横にある机を指さしてくれた。
昔は四本足だったと思われるが今は対角線に二本しか足が残っていない。
なおかつ倒れないように山積みの本で一カ所足の部分を代用していた。
「確かに最初は四本足で途中で二本になって最後は三本足かもしれないけれど、どこにヒントがあるんだ?」
ブラッドが聞いてくれた。
「うーん、例えば一番上の本とか」
お兄様がそっと柱の代わりをしている本を一冊取ると、
「ドンピシャだ」
お兄様が取った本は木で作られたダミー本だった。
「うーん、これは蓋を開けられるのか」
お兄様が箱を色々触ると、パカッと蓋が開いた。
そこにも古代ボフミエ語が書かれていた。
当然私もブラッドも読めない。
「フランク、なんて書かれているんだ?」
「ええと、これは四だから下から四列目で左から四番目か」
お兄様が解読してくれた。
「下から四列目の左から四番目の本はこれか」
私達が止める間もなく、何も考えずにブラッドは本棚の本に手を延していた。
「ギャーーーー」
次の瞬間ブラッドがその本に噛み付かれていたのだ。
ミミックだ。本型の偽宝箱なんて始めてみた。
「お前、ボーガンはひねくれているから気をつけろって注意したところだろう」
お兄様が呆れてくれた。
「どうでも良いから、早くこれを取ってくれ」
「仕方が無いな」
お兄様が取ろうとしたが、上手くミミックの口を開けられない。
普通の本が大きくなってブラッドを咥えている姿はとてもシュールだった。
「私が雷撃しようか?」
「止めろ、俺まで死んでしまうだろうが」
せっかく親切で申し出たのに、ブラッドに拒否されてしまった。
「本当にこんな手にひっかかるなんてブラッドも馬鹿よね」
やっとミミックから逃れたブラッドを見て私は呆れていた。
「くっそう、また罠が仕掛けられているなんて思いもしなかったんだよ」
ブラッドが言い訳してくれた。
「だからボーガンはひねくれているって言っただろう!」
お兄様が呆れていた。
「本当にどうしようもないんだから。例えば、下から4つめの右に四つ目ってこれじゃ無いの?」
足の代わりの本が積まれた列の横にも三つ低い列があって、椅子の脚の横積みの列を一列と数えてその四つ目の下から四番目、すなわち一番上の本を何も考えずに私は取ったのよ。
「えっ?」
その瞬間、私の視界が真っ黒になった。
その本もミミックだったのよ!
信じられなかった。
「アリス、あれほど注意しろって言っただろう!」
「人のことは何も笑えないじゃないか、アリス!」
お兄様の呆れ声とブラッドの馬鹿にした声が頭に響いた。
「お嬢ちゃん。本当に馬鹿だな。二つ目の罠に引っかかる奴がいるなんて初めてじゃよ」
私の頭に心底馬鹿にした笑い声が響いた。
こいつは絶対にボーガンに違いない。
私は完全に切れてしまった。
もう許さない!
次の瞬間、私は私を咥えているミミックを雷撃したのだった。
「止めろ!」
お兄様の声が響いたような気がしたけれど、私は止らなかった。
「ギャーーーー」
その男の悲鳴が聞こえたような気がした。
ミミックは黒焦げになって私の視界から崩れ落ちた。
ジリジリジリジリーーーーーーーーーーー
次の瞬間非常ベルが鳴ったのよ。
ザーーーーー
という音とともに水が私の頭上から落ちてきた。
そうだった。大図書館は万が一の時の火事の備えが完璧だったんだった!
私達はずぶ濡れになった上に、慌てて飛んで来たジャスティン達に見つかってまた怒られてしまったのよ…………
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