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ムーンウルフがゲームでは一匹だったのが、大軍になって襲ってきました
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私は地図の修正をアクセリと共に私達の全グループ120名全員分をさせられたのだ。
私はほとんど半分の60名分。
手も疲れてくるし、細かい作業だから目も疲れてくる。
本当に大変な作業だった。
「誰なんですか? 間違えた地図持ってきたのは!」
せっかく王子様と話せる機会を潰された恨みもあって私は聞いていた。
「申し訳ないな」
アクセリが謝ってくるんだけど。でも、こんな間違いを細かいアクセリがする訳はない。
何しろ、その細かさは、針で重箱の隅を突くようなアクセリなのだ。
「ちょっと、アスモも、もう少しちゃんとして欲しいよな」
一緒に手伝ってくれた三年生が言ってくれた。
「仕方がないだろう。アスモは今はそれどころではないんだし」
思わずアクセリが漏らしてくれた。
「アスモ様はどうかされたのですか?」
私は思わず聞いていた。
「いや、まあ、ちょっとな」
アクセリが誤魔化したが、私は知っていた。
アスモと王子様の幼馴染のマイラ・カンガサラ侯爵令嬢の容態が良くないのだ。
彼女はゲームではサマーパーテイーまでに死ぬのだ。
その死にショックを受けたアスモをヒロインが慰めて二人は結ばれるという設定だ。
そうか、そのアスモの尻拭いを私達がさせられているのか……
でも、恋い焦がれる相手が死にそうな時に、それを責め立てられるほどさすがの私も鬼畜ではなかった。
でも、それが終わったのは就寝時間の手前だったのだ。
流石の私も疲れ切ってテントに戻った。
テントの仲間は二年生の二人と地味ダサ女だ。
この女は私のいない間、結構私の王子様と話していたみたいだ。
それはそれで許せなかった。
「ニーナ、あなたね。私の王子様と仲良くしすぎなのよ」
私はそう言うと、地味ダサ女にヘッドロックをかけてやったのだ。
ギャアギャア叫ぶ地味ダサ女は無視だ。
でも、駄目だ。最後まで出来ない。
私はそのまま、疲れ切って寝落ちしてしまったのだ。
翌朝は4時起床だった。
当然地味ダサ女は見学にさせた。
私は甲斐甲斐しく今度こそ誰にも邪魔されずに、いやいや、二年生の二人に邪魔されたが、王子様の横で料理作りに邁進したのだ。
「うまい飯が不味くなると困るからな」
地味ダサ女はアクセリに酷いことを言われていてむくれていた。
「何なら練習に付き合ってやろうか」
「殿下。そんな娘の食べたらお腹壊しますよ」
付き合う発言した王子様に、私は釘を刺してやったのだ。
後少しだ。後少しで私の王子様が私に返ってくるのだ。
王子様ら三年生の5人を先頭に私達はダンジョンに入った。
「これがヒカリゴケだ」
王子様が金色に輝いているコケを指してくれた。
「アッ、本当に金色に輝いているんですね」
それに地味ダサ女が反応してくれるんだけど、私の邪魔しないでよ。
「はい、じゃあ採取します」
私は地味ダサ女を強引に押しのけて、王子様との間に入ってヒカリゴケを採取袋に入れていた。
「殿下、あちらの光っているのもヒカリゴケですか?」
私はその先の赤い光を見ていった。
林の中から赤い光が動いている。
いや、あれは違うはずだ。私には確信があった。
ついにその時が来たのだ。
「えっ、いや、あれは」
王子様が言い淀んだ。
「ムーンウルフだ」
真っ赤な目を光らせた狼型魔物の大群がゆっくりと林から現れたのだ。
えっ! なんで大群なの?
私は驚いた。
ゲームでは大きな一匹のムーンウルフが襲ってくるはずなのに!
大群ではなかった。
「おいおい、魔物はほとんど居なかったんじゃないのかよ」
ヨーナスが声を上げた。
「来るぞ」
抜剣した王子様めがけて狼の一匹が襲いかかってきたのだ。
***********************************************************
この話の地味ダサ令嬢ニーナ主人公の物語はこの下10センチのリンククリックください。
その下には私の初書籍『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです』のヒロイン、フランの最高にかっこいい表紙からリンクできます。
読んで頂けから嬉しいです!
私はほとんど半分の60名分。
手も疲れてくるし、細かい作業だから目も疲れてくる。
本当に大変な作業だった。
「誰なんですか? 間違えた地図持ってきたのは!」
せっかく王子様と話せる機会を潰された恨みもあって私は聞いていた。
「申し訳ないな」
アクセリが謝ってくるんだけど。でも、こんな間違いを細かいアクセリがする訳はない。
何しろ、その細かさは、針で重箱の隅を突くようなアクセリなのだ。
「ちょっと、アスモも、もう少しちゃんとして欲しいよな」
一緒に手伝ってくれた三年生が言ってくれた。
「仕方がないだろう。アスモは今はそれどころではないんだし」
思わずアクセリが漏らしてくれた。
「アスモ様はどうかされたのですか?」
私は思わず聞いていた。
「いや、まあ、ちょっとな」
アクセリが誤魔化したが、私は知っていた。
アスモと王子様の幼馴染のマイラ・カンガサラ侯爵令嬢の容態が良くないのだ。
彼女はゲームではサマーパーテイーまでに死ぬのだ。
その死にショックを受けたアスモをヒロインが慰めて二人は結ばれるという設定だ。
そうか、そのアスモの尻拭いを私達がさせられているのか……
でも、恋い焦がれる相手が死にそうな時に、それを責め立てられるほどさすがの私も鬼畜ではなかった。
でも、それが終わったのは就寝時間の手前だったのだ。
流石の私も疲れ切ってテントに戻った。
テントの仲間は二年生の二人と地味ダサ女だ。
この女は私のいない間、結構私の王子様と話していたみたいだ。
それはそれで許せなかった。
「ニーナ、あなたね。私の王子様と仲良くしすぎなのよ」
私はそう言うと、地味ダサ女にヘッドロックをかけてやったのだ。
ギャアギャア叫ぶ地味ダサ女は無視だ。
でも、駄目だ。最後まで出来ない。
私はそのまま、疲れ切って寝落ちしてしまったのだ。
翌朝は4時起床だった。
当然地味ダサ女は見学にさせた。
私は甲斐甲斐しく今度こそ誰にも邪魔されずに、いやいや、二年生の二人に邪魔されたが、王子様の横で料理作りに邁進したのだ。
「うまい飯が不味くなると困るからな」
地味ダサ女はアクセリに酷いことを言われていてむくれていた。
「何なら練習に付き合ってやろうか」
「殿下。そんな娘の食べたらお腹壊しますよ」
付き合う発言した王子様に、私は釘を刺してやったのだ。
後少しだ。後少しで私の王子様が私に返ってくるのだ。
王子様ら三年生の5人を先頭に私達はダンジョンに入った。
「これがヒカリゴケだ」
王子様が金色に輝いているコケを指してくれた。
「アッ、本当に金色に輝いているんですね」
それに地味ダサ女が反応してくれるんだけど、私の邪魔しないでよ。
「はい、じゃあ採取します」
私は地味ダサ女を強引に押しのけて、王子様との間に入ってヒカリゴケを採取袋に入れていた。
「殿下、あちらの光っているのもヒカリゴケですか?」
私はその先の赤い光を見ていった。
林の中から赤い光が動いている。
いや、あれは違うはずだ。私には確信があった。
ついにその時が来たのだ。
「えっ、いや、あれは」
王子様が言い淀んだ。
「ムーンウルフだ」
真っ赤な目を光らせた狼型魔物の大群がゆっくりと林から現れたのだ。
えっ! なんで大群なの?
私は驚いた。
ゲームでは大きな一匹のムーンウルフが襲ってくるはずなのに!
大群ではなかった。
「おいおい、魔物はほとんど居なかったんじゃないのかよ」
ヨーナスが声を上げた。
「来るぞ」
抜剣した王子様めがけて狼の一匹が襲いかかってきたのだ。
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その下には私の初書籍『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです』のヒロイン、フランの最高にかっこいい表紙からリンクできます。
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