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第一部 学園始動編 モブでなく悪役令嬢だと判りました
侯爵令嬢と友達にさせられました
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翌日の朝は大変だった。私が殿下に食べさせをしていたとあっという間に女性徒の間に広まってしまったのだ。
昨日の大浴場の皆の視線を冷たく感じた。まあお貴族様の部屋は基本は浴室があるので、大浴場を利用する大半が平民だったからまだましだったけど。
それにさすがに、すぐはまだ完全には噂が広がっていないみたいだった。
でも今日の朝の学食は完全アウェー化していた。
皆の視線が冷たいこと。
今日はその視線にもめげずに、エルダに、Aクラスのお貴族様、まずはご令嬢が誰か教えてもらっていた。女性徒は全部で18名。これでも女性が多いほうだった。
少ないクラスは5名ほどしかいないとの事。
侯爵家のご令嬢イングリッド・バーマン、彼女がエルダの次に爵位の高い令嬢で、領地は王都に近いのでおそらくこのクラスでは最大派閥を作っていて、エルダでも下手したら太刀打ちできないそうだ。そして、王太子の婚約者候補の筆頭だそうだ。
「ちょっと、エルダ様、貴方、何を嘘を教えているのです!」
いきなり私の横に令嬢がトレイを置いて座った。
「殿下の婚約者の最有力候補は当然、公爵令嬢の貴方でしょ」
「何を言っているのよ。容姿端麗、侯爵家のバラと呼ばれた貴女が一番人気に決まっていますわ」
「何をおっしゃいますか。クラスで一番高位貴族令嬢はエルダ様ではありませんか? 当然、筆頭候補は謹み深い、エルダ様に違いありませんわ!」
二人お互いに譲り合っている。何だ!この空間は? 私を挟んで二人で言うのはやめて欲しい! 確かにバーマン侯爵令嬢もモブでいたと思う。彼女も聖女の味方で、アンネローゼから聖女を助けるのだ。確かに兄がいてそれが攻略対象だったはずだ。私はあまり興味がなかったけど彼は結構人気があったほうだと思う。
私は二人を無視してひたすら食べることにした。
「しかし、貴方、たくさん食べられるのね!」
「はひ」
いきなりイングリッドに話しかけられて、私は慌てて飲み込んだ。
しかし、飲み込んだ一部が変な所に入ったのだ。
ゴホゴホ咳き込む私を二人して介抱してくれた。
「有り難うございます。危うく死ぬところでした!」
私は二人にお礼を言った。
「じゃあ私に感謝しているということで良くて?」
イングリッド様が言ってきた。
「はい。有り難うございます!」
私が頷くと、
「お礼は良いから私も、貴方の友達にしてもらって良いかしら」
「えっ?」
私はイングリッド様の言うことが良く判らなかった。
「私も呼び捨てで呼んで欲しいんだけど」
「はい?」
イングリッド様が期待をした目で見てくる。
「ちょっと、イングリッド、何を言っているのよ。アンは私の友達なんだからね」
「エルダ、ひどい。独り占めは良くないわ。面白い子は皆で共有しないと」
ちょっと待って! 面白い子って誰の事よ! と思わないでもなかった。
「あんたは面倒臭いからアンはダメよ」
「フウーンそんなこと言うんだ。お兄様に言いつけてやろう!」
「えっ、ちょっと待ってよ!それ、卑怯だわ」
「卑怯も何もないわ。ねえ、アンさん。良いこと教えてあげようか」
「ちょっと待ってよ」
エルダが焦っている。いつも冷静沈着なエルダがどうしたんだろう?
「はい」
私は当然頷いた。
「ちょっと卑怯よ。イングリッド。貴方が言えば私もあなたのこと言うんだから」
「えっ、そんなの卑怯よ」
二人が言い合う。
「まあ、良いわ。いずれアンにも教えてあげるわ。それでイングリッドって言ってみてよ!」
「いや、しかし」
「公爵令嬢を呼び捨てにしてるんだから侯爵令嬢も呼び捨てに出来るでしょ! 言ってくれないと、ルンド先生にアンが差別しているって、言いつけちゃうんだから!」
「いやいや、ルンド先生は絶対に呼び捨てはいけないと思っていますよ」
私は必死に言い訳する。
「そうかな」
「そうです」
「まあ、それは良いから、イングリッド!」
「イングリッド様」
「呼び捨てになってない! 酷い!私がエルダの格下の侯爵令嬢だからって差別するの?」
「そんな、訳は」
「じゃあ、もう一度」
「イングリッドさん?」
「もう一声!」
もう絶対に呼びすてにしないと許してくれそうになかった。
エルダは呆れてみているし、私は腹を決めた。
「イングリッド」
「やったあ! これでアンとお友達ね!」
イングリッドは満面の笑みで喜んでくれた。何かどんどん深みにはまっているような気がする。
「アン、あなたもこんなのと友達なんてならなくていいのに」
「こんなのとは何よ。こんなのとは」
イングリットがムッとした。でも、次の瞬間、いたずらを思いついた子供のような嬉しそうな顔をした。
「お兄様!」
大声で手を振る。その先には銀髪の貴公子がいた。クリストフ・バーマン。二番人気の攻略対象だ。SNS等で見たところでは王太子よりこちらの方が親しみが持てていいと言う者も多かった。
「イングリッド、淑女が大声を上げるなんてはしたないぞ」
「えええ、だって、小さい声で話していたら聞こえないじゃない」
兄に注意されても、イングリッドはびくともしていない。
「それより、新しい友達を紹介するわ。アン・シャーリーよ」
「ああ、君が末尾がeのアンさんか。イングリッドの兄のクリストフだ」
「よ。宜しくお願いします」
私は慌てて立上ってペコリと頭を下げた。末尾がeってどこまで広がっているんだろう。
「エルダ嬢、隣良いかな」
「はい」
あれ、エルダが変だ。少し赤くなっている。隣のイングリッドを見ると面白そうにエルダを見ていた。
「アン嬢は朝から健啖だね」
いきなりクリストフ様に言われてしまった。
「そう、この子すごいのよ。いきなり喉詰まらせているし」
「お前がまた変なことを言ったんじゃないのか」
「何言っているのよ。お兄様。A組の淑女の鏡と言われている私がそんな事言うわけ無いでしょ」
「何が淑女の鏡だよ。この前はケーキ2個も食べてお腹壊していたじゃないか。少しはエルダ嬢を見習ったらどうだ」
「ええええ! エルダは3個食べられたって言うから私は2個にしたのに」
「な、何言うのよ」
エルダが慌てて睨みつけた。
「そうだ。エルダ嬢はお前みたいに大食いじゃないぞ」
「酷いお兄様。私をアンみたいに大食いだなんて」
「えっ。私ですか」
「えっ、いや、決して俺はアン嬢が大食いだとは」
「健啖って大食いを丁寧な言葉に直しただけでしょ」
「いや、その、すまん、失言だ」
いきなり侯爵令息に謝られてしまった。ううーん、イングリッドは地雷原なのかもしれない。余計な事は言わないようにしようと心に決めた。
でも、エルダの態度が変。何かクリストフ様が現れてから全然静かになったのだけどどうしたんだろう?
昨日の大浴場の皆の視線を冷たく感じた。まあお貴族様の部屋は基本は浴室があるので、大浴場を利用する大半が平民だったからまだましだったけど。
それにさすがに、すぐはまだ完全には噂が広がっていないみたいだった。
でも今日の朝の学食は完全アウェー化していた。
皆の視線が冷たいこと。
今日はその視線にもめげずに、エルダに、Aクラスのお貴族様、まずはご令嬢が誰か教えてもらっていた。女性徒は全部で18名。これでも女性が多いほうだった。
少ないクラスは5名ほどしかいないとの事。
侯爵家のご令嬢イングリッド・バーマン、彼女がエルダの次に爵位の高い令嬢で、領地は王都に近いのでおそらくこのクラスでは最大派閥を作っていて、エルダでも下手したら太刀打ちできないそうだ。そして、王太子の婚約者候補の筆頭だそうだ。
「ちょっと、エルダ様、貴方、何を嘘を教えているのです!」
いきなり私の横に令嬢がトレイを置いて座った。
「殿下の婚約者の最有力候補は当然、公爵令嬢の貴方でしょ」
「何を言っているのよ。容姿端麗、侯爵家のバラと呼ばれた貴女が一番人気に決まっていますわ」
「何をおっしゃいますか。クラスで一番高位貴族令嬢はエルダ様ではありませんか? 当然、筆頭候補は謹み深い、エルダ様に違いありませんわ!」
二人お互いに譲り合っている。何だ!この空間は? 私を挟んで二人で言うのはやめて欲しい! 確かにバーマン侯爵令嬢もモブでいたと思う。彼女も聖女の味方で、アンネローゼから聖女を助けるのだ。確かに兄がいてそれが攻略対象だったはずだ。私はあまり興味がなかったけど彼は結構人気があったほうだと思う。
私は二人を無視してひたすら食べることにした。
「しかし、貴方、たくさん食べられるのね!」
「はひ」
いきなりイングリッドに話しかけられて、私は慌てて飲み込んだ。
しかし、飲み込んだ一部が変な所に入ったのだ。
ゴホゴホ咳き込む私を二人して介抱してくれた。
「有り難うございます。危うく死ぬところでした!」
私は二人にお礼を言った。
「じゃあ私に感謝しているということで良くて?」
イングリッド様が言ってきた。
「はい。有り難うございます!」
私が頷くと、
「お礼は良いから私も、貴方の友達にしてもらって良いかしら」
「えっ?」
私はイングリッド様の言うことが良く判らなかった。
「私も呼び捨てで呼んで欲しいんだけど」
「はい?」
イングリッド様が期待をした目で見てくる。
「ちょっと、イングリッド、何を言っているのよ。アンは私の友達なんだからね」
「エルダ、ひどい。独り占めは良くないわ。面白い子は皆で共有しないと」
ちょっと待って! 面白い子って誰の事よ! と思わないでもなかった。
「あんたは面倒臭いからアンはダメよ」
「フウーンそんなこと言うんだ。お兄様に言いつけてやろう!」
「えっ、ちょっと待ってよ!それ、卑怯だわ」
「卑怯も何もないわ。ねえ、アンさん。良いこと教えてあげようか」
「ちょっと待ってよ」
エルダが焦っている。いつも冷静沈着なエルダがどうしたんだろう?
「はい」
私は当然頷いた。
「ちょっと卑怯よ。イングリッド。貴方が言えば私もあなたのこと言うんだから」
「えっ、そんなの卑怯よ」
二人が言い合う。
「まあ、良いわ。いずれアンにも教えてあげるわ。それでイングリッドって言ってみてよ!」
「いや、しかし」
「公爵令嬢を呼び捨てにしてるんだから侯爵令嬢も呼び捨てに出来るでしょ! 言ってくれないと、ルンド先生にアンが差別しているって、言いつけちゃうんだから!」
「いやいや、ルンド先生は絶対に呼び捨てはいけないと思っていますよ」
私は必死に言い訳する。
「そうかな」
「そうです」
「まあ、それは良いから、イングリッド!」
「イングリッド様」
「呼び捨てになってない! 酷い!私がエルダの格下の侯爵令嬢だからって差別するの?」
「そんな、訳は」
「じゃあ、もう一度」
「イングリッドさん?」
「もう一声!」
もう絶対に呼びすてにしないと許してくれそうになかった。
エルダは呆れてみているし、私は腹を決めた。
「イングリッド」
「やったあ! これでアンとお友達ね!」
イングリッドは満面の笑みで喜んでくれた。何かどんどん深みにはまっているような気がする。
「アン、あなたもこんなのと友達なんてならなくていいのに」
「こんなのとは何よ。こんなのとは」
イングリットがムッとした。でも、次の瞬間、いたずらを思いついた子供のような嬉しそうな顔をした。
「お兄様!」
大声で手を振る。その先には銀髪の貴公子がいた。クリストフ・バーマン。二番人気の攻略対象だ。SNS等で見たところでは王太子よりこちらの方が親しみが持てていいと言う者も多かった。
「イングリッド、淑女が大声を上げるなんてはしたないぞ」
「えええ、だって、小さい声で話していたら聞こえないじゃない」
兄に注意されても、イングリッドはびくともしていない。
「それより、新しい友達を紹介するわ。アン・シャーリーよ」
「ああ、君が末尾がeのアンさんか。イングリッドの兄のクリストフだ」
「よ。宜しくお願いします」
私は慌てて立上ってペコリと頭を下げた。末尾がeってどこまで広がっているんだろう。
「エルダ嬢、隣良いかな」
「はい」
あれ、エルダが変だ。少し赤くなっている。隣のイングリッドを見ると面白そうにエルダを見ていた。
「アン嬢は朝から健啖だね」
いきなりクリストフ様に言われてしまった。
「そう、この子すごいのよ。いきなり喉詰まらせているし」
「お前がまた変なことを言ったんじゃないのか」
「何言っているのよ。お兄様。A組の淑女の鏡と言われている私がそんな事言うわけ無いでしょ」
「何が淑女の鏡だよ。この前はケーキ2個も食べてお腹壊していたじゃないか。少しはエルダ嬢を見習ったらどうだ」
「ええええ! エルダは3個食べられたって言うから私は2個にしたのに」
「な、何言うのよ」
エルダが慌てて睨みつけた。
「そうだ。エルダ嬢はお前みたいに大食いじゃないぞ」
「酷いお兄様。私をアンみたいに大食いだなんて」
「えっ。私ですか」
「えっ、いや、決して俺はアン嬢が大食いだとは」
「健啖って大食いを丁寧な言葉に直しただけでしょ」
「いや、その、すまん、失言だ」
いきなり侯爵令息に謝られてしまった。ううーん、イングリッドは地雷原なのかもしれない。余計な事は言わないようにしようと心に決めた。
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