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テレーゼの女王は大賢者に一喝されました
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「サイラス! あ、アメリアが新大陸に行かされたと」
入ってきたサイラスにオリビア王女が取り乱して言った。
「はっ?、新大陸に行かれたとはどういうことですか。確か、男娼を囲っているそのようないかがわしい店がありましたな」
そのサイラスの頭を思いっきりオリビアは叩いた。
「馬鹿にするではないわ。我が娘がそのようないかがわしいところに入るわけなかろう」
「痛いですな。陛下。何も思いっきりしばかれなくとも」
「貴様がそのようなことを申すからであろう」
周りの侍女たちも頷いていた。
「しかし、新大陸とはどの店のことですかな」
「店なわけ無かろう。海を挟んだ反対の大陸の事じゃ」
オリビアは怒りを抑えていった。
「しかし、姫様を行かすにも、スカイバードでもそこまで飛んでおりませんぞ。転移させようにもそのようなこと出来るのはあの陰険ジャルカくらいしかおりませんが」
「その陰険ジャルカが転移させたのじゃ」
オリビアは大声で言った。
「これはこれは陰険ジャルカとはひどい言われようですな」
そこに騎士に連れられてジャルカが入ってきた。
「ジャルカ、どういった心積もりか?。貴様どのような権限があって、妾の大切な皇太子を危険な新大陸に送ったのじゃ」
「な、なんと、あのか弱い姫様を鬼のうろつく新大陸に送りよったのか。このジャルカめは」
オリビアとサイラスは声を荒げて言った。
「お二方とも、言葉が過ぎよう。このジャルカはテレーゼ姫様より子孫の事はくれぐれもよしなに頼むと言われているのです」
「テレーゼ姫とは・・・・もしや初代様か」
オリビアは驚愕の面持ちでジャルカを見た。
「左様。この杖はその時に頂いたものでしてな。考え違いをしている愚かな女王がおればそれを思いっきりたたいても良いと言われておりまして」
ジャルカはそう言うと思わす杖を振り上げた。
皆ぎょっとする。
オリビア女王は手で杖を防ごうとして、近衛たちは女王の前に身を挺した。
「ふんっ。そのようなしょうもない動きのみ、立派に出来るようになって、初代様に恥ずかしくないのですかな」
ジャルカが皮肉げに言った。
「ジャルカよ。貴様が初代様から聞いたという証拠はあるのか」
オリビアは聞いた。
「ふんっ、つまらん。証拠などどうでも宜しかろう。今回はシャラザール様が、自ら進んで大陸の揉め事に介入されましたからな。なんでしたら後ほどシャラザール様から直に聞かれれは宜しかろう」
「いや、シャラザール様が来臨されたのはサイラスから聞いておる」
「ではシャラザール様のお怒りもですかな」
「・・・・」
二人は黙った。
「今回の新大陸での虐殺事件。奴隷事件。麻薬事件。お二方は掴んでいらっしゃいましたな」
「いや、ジャルカよ。新大陸はとても遠くての。そこに干渉するなど内政干渉も甚だしいと」
「愚か者!」
ジャルカの一喝が王宮に響いた。
ひぃぃぃ。二人は首をすくめた。
「女王オリビアよ。シャラザール様のお言葉を忘れたのか」
「お言葉とは」
「たとえ、どのように離れた地でも、その民が虐げられておればこれを救えというお言葉じゃ」
「いや、それは」
「シャラザール様はその行使をシャラザール3国にはお求めになられておるのです。人を殺すことなかれ。奴隷にすることなかれ。麻薬を販売すること無かれ。この3法に違反していることは明白。その方共が動かぬから、シャラザール様ご自身で動かれたのです」
ジャルカは舌打ちしていった。
「何で、皇太子を送ったですと。親どもが情けないから、その尻拭いをその子供たちがしているに過ぎぬ」
ジャルカはそう言うと部屋を出ようとした。
「そうそう、忘れるところじゃった。昔シャラザール様とのお約束を破った愚か者がおっての。怒り狂ったシャラザール様は地獄から蘇られてその国を滅ぼされたのじゃ。その方たちはどうかの」
そう言うと高笑いしてジャルカは出て行った。
二人は呆然と見ていた。
「いかがなさいますか。あのような無礼者。無礼討ちにいたしましょうか」
近衛の一人が奏上した。
「愚か者。貴様国を滅ぼすつもりか」
オリビアは一喝した。
「直ちに全軍を招集せよ。ホワイテア帝国へ向けて征伐準備じゃ」
「本気でございますか」
皆を代表してサイラスが聞いた。
「やむを得まい。シャラザール様がご親征なされたのじゃ。その子孫の我らが黙っているわけにも行くまい。直ちに残りの2国へもホットラインを繋げ」
「御意」
一同は女王に跪いた。
入ってきたサイラスにオリビア王女が取り乱して言った。
「はっ?、新大陸に行かれたとはどういうことですか。確か、男娼を囲っているそのようないかがわしい店がありましたな」
そのサイラスの頭を思いっきりオリビアは叩いた。
「馬鹿にするではないわ。我が娘がそのようないかがわしいところに入るわけなかろう」
「痛いですな。陛下。何も思いっきりしばかれなくとも」
「貴様がそのようなことを申すからであろう」
周りの侍女たちも頷いていた。
「しかし、新大陸とはどの店のことですかな」
「店なわけ無かろう。海を挟んだ反対の大陸の事じゃ」
オリビアは怒りを抑えていった。
「しかし、姫様を行かすにも、スカイバードでもそこまで飛んでおりませんぞ。転移させようにもそのようなこと出来るのはあの陰険ジャルカくらいしかおりませんが」
「その陰険ジャルカが転移させたのじゃ」
オリビアは大声で言った。
「これはこれは陰険ジャルカとはひどい言われようですな」
そこに騎士に連れられてジャルカが入ってきた。
「ジャルカ、どういった心積もりか?。貴様どのような権限があって、妾の大切な皇太子を危険な新大陸に送ったのじゃ」
「な、なんと、あのか弱い姫様を鬼のうろつく新大陸に送りよったのか。このジャルカめは」
オリビアとサイラスは声を荒げて言った。
「お二方とも、言葉が過ぎよう。このジャルカはテレーゼ姫様より子孫の事はくれぐれもよしなに頼むと言われているのです」
「テレーゼ姫とは・・・・もしや初代様か」
オリビアは驚愕の面持ちでジャルカを見た。
「左様。この杖はその時に頂いたものでしてな。考え違いをしている愚かな女王がおればそれを思いっきりたたいても良いと言われておりまして」
ジャルカはそう言うと思わす杖を振り上げた。
皆ぎょっとする。
オリビア女王は手で杖を防ごうとして、近衛たちは女王の前に身を挺した。
「ふんっ。そのようなしょうもない動きのみ、立派に出来るようになって、初代様に恥ずかしくないのですかな」
ジャルカが皮肉げに言った。
「ジャルカよ。貴様が初代様から聞いたという証拠はあるのか」
オリビアは聞いた。
「ふんっ、つまらん。証拠などどうでも宜しかろう。今回はシャラザール様が、自ら進んで大陸の揉め事に介入されましたからな。なんでしたら後ほどシャラザール様から直に聞かれれは宜しかろう」
「いや、シャラザール様が来臨されたのはサイラスから聞いておる」
「ではシャラザール様のお怒りもですかな」
「・・・・」
二人は黙った。
「今回の新大陸での虐殺事件。奴隷事件。麻薬事件。お二方は掴んでいらっしゃいましたな」
「いや、ジャルカよ。新大陸はとても遠くての。そこに干渉するなど内政干渉も甚だしいと」
「愚か者!」
ジャルカの一喝が王宮に響いた。
ひぃぃぃ。二人は首をすくめた。
「女王オリビアよ。シャラザール様のお言葉を忘れたのか」
「お言葉とは」
「たとえ、どのように離れた地でも、その民が虐げられておればこれを救えというお言葉じゃ」
「いや、それは」
「シャラザール様はその行使をシャラザール3国にはお求めになられておるのです。人を殺すことなかれ。奴隷にすることなかれ。麻薬を販売すること無かれ。この3法に違反していることは明白。その方共が動かぬから、シャラザール様ご自身で動かれたのです」
ジャルカは舌打ちしていった。
「何で、皇太子を送ったですと。親どもが情けないから、その尻拭いをその子供たちがしているに過ぎぬ」
ジャルカはそう言うと部屋を出ようとした。
「そうそう、忘れるところじゃった。昔シャラザール様とのお約束を破った愚か者がおっての。怒り狂ったシャラザール様は地獄から蘇られてその国を滅ぼされたのじゃ。その方たちはどうかの」
そう言うと高笑いしてジャルカは出て行った。
二人は呆然と見ていた。
「いかがなさいますか。あのような無礼者。無礼討ちにいたしましょうか」
近衛の一人が奏上した。
「愚か者。貴様国を滅ぼすつもりか」
オリビアは一喝した。
「直ちに全軍を招集せよ。ホワイテア帝国へ向けて征伐準備じゃ」
「本気でございますか」
皆を代表してサイラスが聞いた。
「やむを得まい。シャラザール様がご親征なされたのじゃ。その子孫の我らが黙っているわけにも行くまい。直ちに残りの2国へもホットラインを繋げ」
「御意」
一同は女王に跪いた。
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