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サマーパーティー編4 ベッキーとプリシラに慰められました
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泣き出した私を見て慌ててプリシラとベッキーがトイレに連れて行ってくれた。
「ベッキー、王子に彼氏でもないのに、食べさせられちゃったよ」
泣きながら私が言った。
「あの、リア、決して殿下はそんなつもりじゃなくて、ついいつものつもりでやってしまったのよ」
プリシラが必死に言い訳してくれた。
「王子はそんなに皆に食べさせやっているの?」
「いや、そうじゃなくって、食べさせるのはリアだけよ」
「えええ! 私はカートがいるのに」
私の言葉にプリシラはしまったと言う顔をする。
「まあまあ、リア、あなただってハンスとかジルおじさんにも食べさせやっているんでしょ。王子もおんなじ感覚なのよ」
ベッキーが慰めてくれた。
「えええ! でも、王子はハンスやジルおじさんじゃない」
「当たり前でしょ。一緒だったらおかしいでしょ。でも、あなたは子供っぽいから、妹感覚じゃないかな。殿下はカートと親しいんでしょ」
「うーん、そうみたいだけど」
私のトトーンが少し下がる。
「まあ、あなたの感覚よく判らないけど、カートを裏切ったように感じたんでしょ」
「それなら大丈夫よ。カートは絶対に怒らないから」
プリシラが横から言って来た。
「なんで判るのよ」
私が突っ込むと
「だってそれは・・・」
プリシラが答えられなくなる。カートはなんか変なところで怒ることがあるのだ。私は怒られたことないけど。
「まあ、王子のは妹感覚なんだったら、元々王子に私を任せたのはカートだし、そうしたカートが悪いよね」
ベッキーの言葉に私は頷けた。そうだ、確かに悪いのはカートだ。
「そうよね。カートが悪いよね」
私は再度言うとそう思うことにした。
それにそれは事実だし。
悪いのはカートだ。
そう思うと泣いているのが馬鹿みたいに思えてきた。
「有り難う。付き合ってくれて。でももう大丈夫」
私は二人に言った。
「でもまだ目が真っ赤よ」
ベッキーが言う。
「じゃあ、私はもう少しこちらにいるから、あなた達は戻ってパーティを楽しんで来て!」
私は二人に言ったが、
「そんなのリアだけを置いて行けないわよ」
「そうよ。私は大丈夫だから。プリシラだけでもメルヴィン様の所に戻って」
「私だけ帰るわけにはいかないわ。メルヴィン様は家が隣だからいつでも会えるから。リアにはとても世話になっているから気にしないで」
二人してもう少しいてくれるようだ。
「じゃあ、ありがとう。二人共。でも、本当に良いの、せっかくのサマーパーティーなのに」
私が気にして言うと、
「大丈夫よ。この上期はリアに十分に楽しませてもらったから、これっくらい何でもないわよ」
「なにそれ」
「だっていきなりオリエンで王子殿下を弾き飛ばすし、授業で爆発させたり、先生を骨折させたり、もう休む暇もないくらいいろんな事やらかして楽しませてくれたもの」
「うーん、何も反論できないのが痛い」
私は頭を抱えた。
「そうよね。リアといたら本当に退屈しないわ」
プリシラも酷いことを言う。まあ、あんまり何も言えないけれど・・・・
「そう言えばリアは夏休みどうするの。もしなんだったら、うちの領地に遊びにこない」
「えっ、そんな、公爵様のお屋敷なんか恐れ多くて行けないわよ」
「大丈夫よ。お父様はこちらに残ると思うから、領地に帰るのは母だけよ。兄がいるかも知れないけど」
プリシラが誘ってくれた。
「お兄様って2年前に主席でこの学校を卒業されたお方でしょ」
「そうよ。堅物だけど、頭は良いわ。ベッキーもリアの友達誘って来てよ」
プリシラは兄は嫌いみたいだ。さっさと話題変えていたし。
「でも、エイミーとハンナとヒルダと5人もよ」
「うちは広いから全然大丈夫よ」
「判った。考えておく」
私が言った。皆の予定も聞かないと。まあ彼女らは公爵邸に行けて喜ぶかも知れないし。
「だったらプリシラも一度うちに遊びに来てよ。ベッキーらも。うちは狭いけど詰めたら5人くらい泊まれるから。なんだったらダンジョン潜ってみる?」
私は思いついた。
「えっリア、それは不味いんじゃない」
「そうかな。お貴族様も一度くらいダンジョン潜ってみるべきよ。今後の話のネタに。私がいるから問題は無いと思うけど、誰か護衛連れていくわ」
「それってカート?」
「カートは今回の件でしばらくは出入り禁止。私今回は許さないんだから」
私は決意して言った。ふんっ、しばらくドタキャンして王子の相手をさせたカートを許すつもりはなかった。それには家にいない方が良いのではないか。友達の所に順番に泊まりに行くのはどうだろう。カートも少し頭を冷やして反省すればよいのだ。私は良いことを思いついたと思った。
「そうだ、ぜひともそうしましょうよ」
「じゃあうちにも遊びに来てね。湖畔の別荘があるからきっとリアは気に入ると思うわ」
「うん、そうね。ハンナの領地ってどこだったっけ」
「確か西部の方だったと思ったけれど」
私の頭の中で夏休みの計画が着々とねられ始めていた。
私たちは夏休みの計画等を話していて結構時間を潰してしまった。
「ベッキー、王子に彼氏でもないのに、食べさせられちゃったよ」
泣きながら私が言った。
「あの、リア、決して殿下はそんなつもりじゃなくて、ついいつものつもりでやってしまったのよ」
プリシラが必死に言い訳してくれた。
「王子はそんなに皆に食べさせやっているの?」
「いや、そうじゃなくって、食べさせるのはリアだけよ」
「えええ! 私はカートがいるのに」
私の言葉にプリシラはしまったと言う顔をする。
「まあまあ、リア、あなただってハンスとかジルおじさんにも食べさせやっているんでしょ。王子もおんなじ感覚なのよ」
ベッキーが慰めてくれた。
「えええ! でも、王子はハンスやジルおじさんじゃない」
「当たり前でしょ。一緒だったらおかしいでしょ。でも、あなたは子供っぽいから、妹感覚じゃないかな。殿下はカートと親しいんでしょ」
「うーん、そうみたいだけど」
私のトトーンが少し下がる。
「まあ、あなたの感覚よく判らないけど、カートを裏切ったように感じたんでしょ」
「それなら大丈夫よ。カートは絶対に怒らないから」
プリシラが横から言って来た。
「なんで判るのよ」
私が突っ込むと
「だってそれは・・・」
プリシラが答えられなくなる。カートはなんか変なところで怒ることがあるのだ。私は怒られたことないけど。
「まあ、王子のは妹感覚なんだったら、元々王子に私を任せたのはカートだし、そうしたカートが悪いよね」
ベッキーの言葉に私は頷けた。そうだ、確かに悪いのはカートだ。
「そうよね。カートが悪いよね」
私は再度言うとそう思うことにした。
それにそれは事実だし。
悪いのはカートだ。
そう思うと泣いているのが馬鹿みたいに思えてきた。
「有り難う。付き合ってくれて。でももう大丈夫」
私は二人に言った。
「でもまだ目が真っ赤よ」
ベッキーが言う。
「じゃあ、私はもう少しこちらにいるから、あなた達は戻ってパーティを楽しんで来て!」
私は二人に言ったが、
「そんなのリアだけを置いて行けないわよ」
「そうよ。私は大丈夫だから。プリシラだけでもメルヴィン様の所に戻って」
「私だけ帰るわけにはいかないわ。メルヴィン様は家が隣だからいつでも会えるから。リアにはとても世話になっているから気にしないで」
二人してもう少しいてくれるようだ。
「じゃあ、ありがとう。二人共。でも、本当に良いの、せっかくのサマーパーティーなのに」
私が気にして言うと、
「大丈夫よ。この上期はリアに十分に楽しませてもらったから、これっくらい何でもないわよ」
「なにそれ」
「だっていきなりオリエンで王子殿下を弾き飛ばすし、授業で爆発させたり、先生を骨折させたり、もう休む暇もないくらいいろんな事やらかして楽しませてくれたもの」
「うーん、何も反論できないのが痛い」
私は頭を抱えた。
「そうよね。リアといたら本当に退屈しないわ」
プリシラも酷いことを言う。まあ、あんまり何も言えないけれど・・・・
「そう言えばリアは夏休みどうするの。もしなんだったら、うちの領地に遊びにこない」
「えっ、そんな、公爵様のお屋敷なんか恐れ多くて行けないわよ」
「大丈夫よ。お父様はこちらに残ると思うから、領地に帰るのは母だけよ。兄がいるかも知れないけど」
プリシラが誘ってくれた。
「お兄様って2年前に主席でこの学校を卒業されたお方でしょ」
「そうよ。堅物だけど、頭は良いわ。ベッキーもリアの友達誘って来てよ」
プリシラは兄は嫌いみたいだ。さっさと話題変えていたし。
「でも、エイミーとハンナとヒルダと5人もよ」
「うちは広いから全然大丈夫よ」
「判った。考えておく」
私が言った。皆の予定も聞かないと。まあ彼女らは公爵邸に行けて喜ぶかも知れないし。
「だったらプリシラも一度うちに遊びに来てよ。ベッキーらも。うちは狭いけど詰めたら5人くらい泊まれるから。なんだったらダンジョン潜ってみる?」
私は思いついた。
「えっリア、それは不味いんじゃない」
「そうかな。お貴族様も一度くらいダンジョン潜ってみるべきよ。今後の話のネタに。私がいるから問題は無いと思うけど、誰か護衛連れていくわ」
「それってカート?」
「カートは今回の件でしばらくは出入り禁止。私今回は許さないんだから」
私は決意して言った。ふんっ、しばらくドタキャンして王子の相手をさせたカートを許すつもりはなかった。それには家にいない方が良いのではないか。友達の所に順番に泊まりに行くのはどうだろう。カートも少し頭を冷やして反省すればよいのだ。私は良いことを思いついたと思った。
「そうだ、ぜひともそうしましょうよ」
「じゃあうちにも遊びに来てね。湖畔の別荘があるからきっとリアは気に入ると思うわ」
「うん、そうね。ハンナの領地ってどこだったっけ」
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