20 / 84
サーリア星会戦前編 皇帝の側近に帝国男爵の暴言の証拠を送りました
しおりを挟む
この地サーリアもユバス王国の中の一つの領地だ。
そう、王女である私が面倒を見なければいけない民がこの地にもいるのだ。
なのに、この星に麻薬が充満し、弱い女達が奴隷として帝国に輸出されていたなんて私は知らなかった。
本当に王女として失格だ。
でも、それ以上にこんな事をしていたフッセン男爵を私は許さない。
元々スージーを殺してくれたフッセン男爵は許すつもりはなかったけれど、わざわざここに来てくれるのならば返り討ちにするだけだ。
惑星サーリアはカンノン太陽系の第三惑星だ。
そして、その傍にはアステロイドベルトが流れていた。
失敗して海賊船が爆発して流星雨を降らしたことは記憶に新しい。
敵の艦隊としては、おそらく一つに固まってやってくるはずだ。
敵としてはこのジュピターを正面から25隻で一斉攻撃して沈めるつもりだと思われた。
何しろこの宙域には私のジュピター一隻しかないのだ。
機動歩兵も全てあわせても二十一機しかないし、敵は簡易空母まで連れてきているから五十機はいるはずだった。
圧倒的に敵の戦力の方が多い。
普通は正攻法でくるはずだ。
「姫様、どう戦いますか?」
艦長が尋ねてきた。
このジュピターの百センチブラスターは敵戦艦以上だが、三門しかない。それで攻撃しても二十隻の相手するのは中々大変だ。
「ここはボニファーツの最終兵器に頼るしかないわ」
「そうでしょう。姫様。ついに我が最終兵器が日の目を見るときが来たのですな」
いきなりホログラフに現れたボニファーツは喜々として頷いていた。
「この前の超新星爆発の時みたいに、発射したは良いが船が動かなくなったりしたらしゃれにもならないけれど、そこは大丈夫なのよね」
私が念押しすると、
「姫様。いつのことをおっしゃっているのですかな。私の兵器は日々進化しているのです。二度とそのようなことは起こりません。まあ、問題は発射後1分間は他の兵器が使えなくなるくらいですな」
「やっぱりロストするじゃないか」
アーロンがブツブツ呟いていたが、
「一分だけ兵器が使えないのならば問題はないわ。発射前にマーキュリーを展開して、攻撃を逃れた敵を叩き潰せば良いだけよ」
私は頷いたんだけど……
「しかし、姫様ボニファーツ博士の最終兵器に全てをかけるのは危険ではありませんか?」
艦長が心配して聞いてきた。
「まあ、元々この艦自体、ボニファーツがいないと出来なかったのよ。どのみちボニファーツにかけるのは変わらないんだから、私はボニファーツの最終兵器にかけるわ」
私は最終判断を下した。
「判りました」
「了解」
「ボニファーツのじいさんと心中か」
「あんまりぞっとしたもんじゃないんだが」
ヘイモやヨキアムが余計な事を言っていた。
「ほおおお、その方等の機体がいきなり空中分解しなければ良いがな」
「ちょっとボニファーツ様。嘘です。お許しください」
ボニファーツの言葉に慌ててヘイモ達が頭を下げだしたんだけど、
「さあ、生意気な奴はその身に染みた方が良いからの」
「そんなこと言わずに、この通り謝りますから」
「申し訳ありません」
ヘイモ達がボニファーツの画面に向けて必死に謝りだした。
「姫様、第四惑星の軌道上に空間震多数、敵艦隊のワープアウトと思われます」
アンネが報告してくれた。
「よし、総員戦闘配置よ」
「了解しました。総員に次ぐ。第四惑星軌道上に敵艦隊がワープアウト、第一級戦闘配置、繰り返す総員第一級戦闘配置」
警報が鳴ってアンネが館内放送に切り替えて指示を飛ばした。
「敵、戦艦フッセンを中心に巡洋艦2、駆逐艦14、揚陸艦2、空母1、後方に補給艦5です」
ヨーナスが敵の艦影をスクリーンに出してくれた。
真ん中に巨大な戦艦を中心にこのジュピターと同じ大きさの巡洋艦2隻、更に空母一隻とその周りに護衛の駆逐艦が14隻現れた。
少し後ろに補給艦が5隻見える。
合計25隻だ。
「姫様、また敵は25隻ですよ」
「また、碌でもないことが起こりそうだ」
「25の恐怖だ」
アーロン達がブツブツ言い出した。
「貴方たち黙っていなさい。25隻だろうが30隻だろうが関係無いわ」
私が言い切ったが、
「本当かな」
「怪しい」
「今度はカンノンが超新星爆破か」
「する訳内でしょ。勝ってな事を言っていないで機動歩兵に乗りなさい」
私はいい加減鬱陶しくなったので、命令していた。
「えっ」
「とても不安なんですけど」
「オラ、行くぞ」
アードルフが愚痴愚痴言うアローン等をまとめて連れ出してくれた。
「何が25よ。私には関係無いわ」
そう、25隻だろうが26隻だろうが関係は無いのだ。
「敵、高速でこちらに接近中」
「敵に向けて全速前進」
「了解しました。敵艦隊に向けて全速前進」
私の声に艦長が指示を飛ばす。
「了解しました。艦首、敵艦隊に向けて微調整」
「ブースター全開します」
エンジン音が艦橋に響く。
艦に加速がかかって敵艦隊に向けてジュピターは動き出した。
「姫様、敵から通信が入っていますが」
アンネが教えてくれた。
「今更、何の用があるんだ?」
ヨーナスが聞いてきたが誰も答えられなかった。
「愚痴でも言いたいんじゃない。繋いで、相手の言い分は聞くわ」
私はアンネに合図した。
「貴様がユバスのじゃじゃ馬か」
画面に出たでっぷりと太った男がいきなり喧嘩口調で話し出してくれた。
「帝国の人間は言葉も知らないの? 普通はまず挨拶からだと思うけれど」
私は馬鹿にして言ってやった。
「何を言う、貴様、儂の金を何に使ったのだ?」
「はああああ、あなたの金なんか知らないわよ」
私は平然と言い切ってやった。母相手に誤魔化すのは慣れていたのだ。
「嘘をつけ! サーリアの銀行にあった儂の預金が全て無くなっているではないか」
青筋立ててフッセン男爵が文句を言ってくれているけれど、元々我が領地であくどいことをして儲けた金だ。それを接収したところで文句を言われる筋合いはない!
「何を言っているか判らないけれど、あなたこそ、我が国の領地で麻薬販売や売春、果ては領民を勝手に奴隷にして帝国内で取引してくれたそうじゃない! そのような不法なことをして儲けた金は全て接収させてもらったわ。当然の事じゃない」
「き、貴様、生きてこの地から出れると思うなよ。ひっ捕まえて奴隷としてこき使ってやるわ」
カンカンに怒ってフッセン男爵は言ってくんれるんだけど、こいつらはここは我がユバス王国の領地だと理解しているんだろうか? 不法侵入しているのはそちらだ。
「何を言っているかよく判らないけれど、領空侵犯しているのはあなたなのよ。生かしてここからださないと言う権利があるのは私よ」
私はきちんと反論したのだ。
「ふんっ、そのちゃちな一隻で何が出来るというのだ。笑止だな」
男爵は笑ってくれた。
「いい気になっていられるのは今のうちよ」
私も笑い返してやった。
「一隻で何が出来るというのだ?」
馬鹿にしてフッセン男爵が鼻で笑ってくれた。
「帝国皇帝にははっきりと抗議させてもらうわ。今のあなたの言葉そのままにね」
「な、なんだと!」
「ヨーナス、今の録画したわね」
「ハイ、姫様を奴隷としてこき使うという所まではっきりと」
「ボニファーツ、直ちに帝国皇帝にダイレクトで送って」
「また、面倒なことを」
ボニファーツがブツブツ文句を言ってくれたが、
「良いのよ。領空侵犯した上に暴言を吐いたんだから。皇帝陛下は奴隷販売は厳禁しているって話よね。あなたがしていたって聞いたらどう思われるかしら」
私はニコリと笑ってやった。
「何を言う、貴様等が皇帝陛下になどダイレクトで送れる訳はなかろう」
フッセン男爵は余裕で笑ってくれたが、
「姫様、陛下の補佐官に直接送りましたぞ」
ボニファーツははっきりと宣言してくれたのだ。
*********************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます。
ボニファーツは誰に送ったのか?
続きは次回です。
次はサーリア星域会戦後編です
お楽しみに!
そう、王女である私が面倒を見なければいけない民がこの地にもいるのだ。
なのに、この星に麻薬が充満し、弱い女達が奴隷として帝国に輸出されていたなんて私は知らなかった。
本当に王女として失格だ。
でも、それ以上にこんな事をしていたフッセン男爵を私は許さない。
元々スージーを殺してくれたフッセン男爵は許すつもりはなかったけれど、わざわざここに来てくれるのならば返り討ちにするだけだ。
惑星サーリアはカンノン太陽系の第三惑星だ。
そして、その傍にはアステロイドベルトが流れていた。
失敗して海賊船が爆発して流星雨を降らしたことは記憶に新しい。
敵の艦隊としては、おそらく一つに固まってやってくるはずだ。
敵としてはこのジュピターを正面から25隻で一斉攻撃して沈めるつもりだと思われた。
何しろこの宙域には私のジュピター一隻しかないのだ。
機動歩兵も全てあわせても二十一機しかないし、敵は簡易空母まで連れてきているから五十機はいるはずだった。
圧倒的に敵の戦力の方が多い。
普通は正攻法でくるはずだ。
「姫様、どう戦いますか?」
艦長が尋ねてきた。
このジュピターの百センチブラスターは敵戦艦以上だが、三門しかない。それで攻撃しても二十隻の相手するのは中々大変だ。
「ここはボニファーツの最終兵器に頼るしかないわ」
「そうでしょう。姫様。ついに我が最終兵器が日の目を見るときが来たのですな」
いきなりホログラフに現れたボニファーツは喜々として頷いていた。
「この前の超新星爆発の時みたいに、発射したは良いが船が動かなくなったりしたらしゃれにもならないけれど、そこは大丈夫なのよね」
私が念押しすると、
「姫様。いつのことをおっしゃっているのですかな。私の兵器は日々進化しているのです。二度とそのようなことは起こりません。まあ、問題は発射後1分間は他の兵器が使えなくなるくらいですな」
「やっぱりロストするじゃないか」
アーロンがブツブツ呟いていたが、
「一分だけ兵器が使えないのならば問題はないわ。発射前にマーキュリーを展開して、攻撃を逃れた敵を叩き潰せば良いだけよ」
私は頷いたんだけど……
「しかし、姫様ボニファーツ博士の最終兵器に全てをかけるのは危険ではありませんか?」
艦長が心配して聞いてきた。
「まあ、元々この艦自体、ボニファーツがいないと出来なかったのよ。どのみちボニファーツにかけるのは変わらないんだから、私はボニファーツの最終兵器にかけるわ」
私は最終判断を下した。
「判りました」
「了解」
「ボニファーツのじいさんと心中か」
「あんまりぞっとしたもんじゃないんだが」
ヘイモやヨキアムが余計な事を言っていた。
「ほおおお、その方等の機体がいきなり空中分解しなければ良いがな」
「ちょっとボニファーツ様。嘘です。お許しください」
ボニファーツの言葉に慌ててヘイモ達が頭を下げだしたんだけど、
「さあ、生意気な奴はその身に染みた方が良いからの」
「そんなこと言わずに、この通り謝りますから」
「申し訳ありません」
ヘイモ達がボニファーツの画面に向けて必死に謝りだした。
「姫様、第四惑星の軌道上に空間震多数、敵艦隊のワープアウトと思われます」
アンネが報告してくれた。
「よし、総員戦闘配置よ」
「了解しました。総員に次ぐ。第四惑星軌道上に敵艦隊がワープアウト、第一級戦闘配置、繰り返す総員第一級戦闘配置」
警報が鳴ってアンネが館内放送に切り替えて指示を飛ばした。
「敵、戦艦フッセンを中心に巡洋艦2、駆逐艦14、揚陸艦2、空母1、後方に補給艦5です」
ヨーナスが敵の艦影をスクリーンに出してくれた。
真ん中に巨大な戦艦を中心にこのジュピターと同じ大きさの巡洋艦2隻、更に空母一隻とその周りに護衛の駆逐艦が14隻現れた。
少し後ろに補給艦が5隻見える。
合計25隻だ。
「姫様、また敵は25隻ですよ」
「また、碌でもないことが起こりそうだ」
「25の恐怖だ」
アーロン達がブツブツ言い出した。
「貴方たち黙っていなさい。25隻だろうが30隻だろうが関係無いわ」
私が言い切ったが、
「本当かな」
「怪しい」
「今度はカンノンが超新星爆破か」
「する訳内でしょ。勝ってな事を言っていないで機動歩兵に乗りなさい」
私はいい加減鬱陶しくなったので、命令していた。
「えっ」
「とても不安なんですけど」
「オラ、行くぞ」
アードルフが愚痴愚痴言うアローン等をまとめて連れ出してくれた。
「何が25よ。私には関係無いわ」
そう、25隻だろうが26隻だろうが関係は無いのだ。
「敵、高速でこちらに接近中」
「敵に向けて全速前進」
「了解しました。敵艦隊に向けて全速前進」
私の声に艦長が指示を飛ばす。
「了解しました。艦首、敵艦隊に向けて微調整」
「ブースター全開します」
エンジン音が艦橋に響く。
艦に加速がかかって敵艦隊に向けてジュピターは動き出した。
「姫様、敵から通信が入っていますが」
アンネが教えてくれた。
「今更、何の用があるんだ?」
ヨーナスが聞いてきたが誰も答えられなかった。
「愚痴でも言いたいんじゃない。繋いで、相手の言い分は聞くわ」
私はアンネに合図した。
「貴様がユバスのじゃじゃ馬か」
画面に出たでっぷりと太った男がいきなり喧嘩口調で話し出してくれた。
「帝国の人間は言葉も知らないの? 普通はまず挨拶からだと思うけれど」
私は馬鹿にして言ってやった。
「何を言う、貴様、儂の金を何に使ったのだ?」
「はああああ、あなたの金なんか知らないわよ」
私は平然と言い切ってやった。母相手に誤魔化すのは慣れていたのだ。
「嘘をつけ! サーリアの銀行にあった儂の預金が全て無くなっているではないか」
青筋立ててフッセン男爵が文句を言ってくれているけれど、元々我が領地であくどいことをして儲けた金だ。それを接収したところで文句を言われる筋合いはない!
「何を言っているか判らないけれど、あなたこそ、我が国の領地で麻薬販売や売春、果ては領民を勝手に奴隷にして帝国内で取引してくれたそうじゃない! そのような不法なことをして儲けた金は全て接収させてもらったわ。当然の事じゃない」
「き、貴様、生きてこの地から出れると思うなよ。ひっ捕まえて奴隷としてこき使ってやるわ」
カンカンに怒ってフッセン男爵は言ってくんれるんだけど、こいつらはここは我がユバス王国の領地だと理解しているんだろうか? 不法侵入しているのはそちらだ。
「何を言っているかよく判らないけれど、領空侵犯しているのはあなたなのよ。生かしてここからださないと言う権利があるのは私よ」
私はきちんと反論したのだ。
「ふんっ、そのちゃちな一隻で何が出来るというのだ。笑止だな」
男爵は笑ってくれた。
「いい気になっていられるのは今のうちよ」
私も笑い返してやった。
「一隻で何が出来るというのだ?」
馬鹿にしてフッセン男爵が鼻で笑ってくれた。
「帝国皇帝にははっきりと抗議させてもらうわ。今のあなたの言葉そのままにね」
「な、なんだと!」
「ヨーナス、今の録画したわね」
「ハイ、姫様を奴隷としてこき使うという所まではっきりと」
「ボニファーツ、直ちに帝国皇帝にダイレクトで送って」
「また、面倒なことを」
ボニファーツがブツブツ文句を言ってくれたが、
「良いのよ。領空侵犯した上に暴言を吐いたんだから。皇帝陛下は奴隷販売は厳禁しているって話よね。あなたがしていたって聞いたらどう思われるかしら」
私はニコリと笑ってやった。
「何を言う、貴様等が皇帝陛下になどダイレクトで送れる訳はなかろう」
フッセン男爵は余裕で笑ってくれたが、
「姫様、陛下の補佐官に直接送りましたぞ」
ボニファーツははっきりと宣言してくれたのだ。
*********************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます。
ボニファーツは誰に送ったのか?
続きは次回です。
次はサーリア星域会戦後編です
お楽しみに!
20
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが
まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」
そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる