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銀河帝国皇帝視点 逃亡した元側近と王女を追って辺境の小国に攻め込むことにしました
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本日2話目です
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「陛下、だからボニファーツを謁見の間に呼び出すのは、止めた方が良いと散々お話ししましたのに!
物の見事にボニファーツの思惑に乗せられてしまったではございませんか!
それにアンドレイとゲラーシム、その方等もその方等だ! みえみえのボニファーツの誘導に乗りおってからに、貴様等が陛下をお止めせずにどうするのだ?」
謁見の後に私はグリゴリー・メドベク侍従にアンドレイとゲラーシムと一緒にくどくど説教をされた。
確かにグレゴリーの言う通りだ。どうしてもボニファーツは大学時代からの付き合いで、気安さもあった。だからいつものくせで話してしまったのだ。
皇帝ではなく、友人として扱ってしまって、最悪だった。
昔は私の皇配だったアレクが上手くボニファーツを押えてくれたのだが、アレクは15年前の戦いで冥府に行ってしまった。それからはボニファーツを上手く使えてはいなかった。
そんなボニファーツと謁見の間で他の者を入れて話すのではなかった。完全にボニファーツのペースに乗せられて、詐欺による銀行から大金の搾取とフッセン男爵の行っていた奴隷取引を同じレベルで論じることになってしまったのだ。
「本当にまんまとボニファーツめの策略に乗せられてしまったわ」
私はあのボニファーツの顔を思い出してムカムカしていた。
せっかくボニファーツによって大量の資金提供をさせられた銀行の頭取共を集めていたのだ。頭取達に金を返せとボニファーツに直接交渉させようと考えていたのが、全くの無駄に終わってしまった。
銀行の頭取共の一部からは
「今回のボニファーツ様が我が銀行から大金を騙し取られたのは、帝国の失政が原因でございましたか」とまで言われて笑われる始末だ。
当然そういった生意気な声を上げてきた銀行の頭取は即座に不敬罪で収監、その銀行は破綻させはしたが……
一罰百戒、他の銀行の頭取共も私に逆らえばどうなるかはよく判っただろう。皆蒼白になっていた。
そもそも銀行がボニファーツに良いように金を巻き上げられたのは、チェックが出来なかった銀行の責任だ。全ての銀行を破綻させると帝国経済並びに全宇宙経済が破綻するとゲラーシムが涙目で頼み込んできたから、なんとか救済措置を取るようにしていてたが、本来は破綻させても問題ないのだ。
この頭取は何を勘違いしてくれたのかしらないが……
もっとも、他の銀行の頭取共も私達とボニファーツのやりとりを見ていてそう思った頭取もいることと思えた。早急に何らかの手を打つ必要はあった。
「して、陛下、ボニファーツと何を約束されたのですか?」
アンドレイが聞いてきた。
「決まり切ったことよ。我が帝国の金で作り上げたジュピターは我が帝国が接収する」
私が3人を見て話すと3人とも驚いた顔をした。
「さすが、陛下ですな。そのような案をボニファーツに認めさせるとは」
ゲラーシムは単純に私の力を認めてくれたが、
「よくそれをボニファーツが認めましたね?」
アンドレイは懐疑的だった。
「本当にそのようにおっしゃられたのですか?」
グレゴリーは良いところをついてきた。
「私が話したのは小娘の私への臣従だ」
「王女殿下直接でなく、あのボニファーツがそれを認める権限はないと存じますが」
グレゴリーの指摘は厳しかった。
「そうだ。だからボニファーツは臣従させるように努力すると申してきた」
「努力ですか? 延々と延される未来しか見えませんが……」
「陛下、あのボニファーツが王女殿下を説得するとお思いですか?」
「アンドレイの言う通りです。努力したが難しかったと言われるのが落ちですぞ」
私は3人に反対されたのだが、
「まあ、ユバスの小娘などどうでも良かろう。それよりもボニファーツが私の所に戻ってくると申してくれたのだ」
私は実力も知らないユバスの小娘などどうでも良い。再びボニファーツが私の元に戻ってくればより強い兵器の刷新が出来るのと二度とこのような失態をせずにすむという打算が働いたのだ。
私が3人に私の本心を述べると、
「あのボニファーツがでございますか?」
「本当に陛下のところに戻るとボニファーツが申したのですか?」
「陛下に対してケチでどうしようもないと申したボニファーツがでございますか?」
3人とも全く信じていないようだった。
「ふんっ、その要件を認めないときは私の第一艦隊と戦ってボニファーツが勝てなければ一生涯私の下でただ働きをすると申しておったわ。我が第一艦隊がユバスに攻め込めばユバス側はほとんど戦力があるまい。あるのはボニファーツのおもちゃの船だけであろう。敵が一隻ならば我が精鋭の第一艦隊ならばなんとでもなるわ」
私はボニファーツに言いように丸め込まれたのではないとはっきりと主張した。
「まあ、直にボニファーツが私の所に出仕して貴様等も私の言うところが正しいと認めるだろう!
ボニファーツも帝国ほどの資金がないユバスなどと言う辺境の小国で苦労するのに疲れたと申しておったからの」
私は3人に言い聞かせて、その日は解散した。
しかし、その日の夜中に私は部屋の外からグレゴリーに叩き起こされたのだ。
「このような夜中にどうしたのじゃ、グレゴリー?」
「陛下、大変でございます。ボニファーツが王女とその船ジュピターに乗って未明に出奔したとの報告がございました」
「なんじゃと、ボニファーツが私を謀ったというのか?」
私は完全に目が覚めた。
彼奴、あれだけ約束したにもかかわらず、その日のうちにそれを反故にするとはもう許せん。
「ボニファーツ等は今はどこじゃ?」
慌てて侍女達が着替えを出してくるのに合わせて着替えながら尋ねていた。
「はっ、既に太陽系外にワープで逃げ出したとのことでございます」
「な、なんじゃと、既に太陽圏外じゃと? 主星の防衛体制はどうなっておったのじゃ?」
「それが陛下の偽の命令書を持っており、緊急の事態だと申して押し通ったようでございます」
「おのれ、ボニファーツの奴、もう許せん! 一緒に逃げた王女も同罪だ。こうなればユバス王国に責任を求めるために攻め込む」
「陛下、本気でございますか」
グレゴリーは止めようとしてくれたが、
「これ以上辺境の小国に舐められては敵わん。直ちに第一艦隊に出撃用意をするように伝えろ」
「御意」
私が命じると、頭を下げて出て行った。
「ボニファーツと小娘め。必ず私の前に引き出して跪かせて見せてやるわ」
私は決意したのだった。
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「陛下、だからボニファーツを謁見の間に呼び出すのは、止めた方が良いと散々お話ししましたのに!
物の見事にボニファーツの思惑に乗せられてしまったではございませんか!
それにアンドレイとゲラーシム、その方等もその方等だ! みえみえのボニファーツの誘導に乗りおってからに、貴様等が陛下をお止めせずにどうするのだ?」
謁見の後に私はグリゴリー・メドベク侍従にアンドレイとゲラーシムと一緒にくどくど説教をされた。
確かにグレゴリーの言う通りだ。どうしてもボニファーツは大学時代からの付き合いで、気安さもあった。だからいつものくせで話してしまったのだ。
皇帝ではなく、友人として扱ってしまって、最悪だった。
昔は私の皇配だったアレクが上手くボニファーツを押えてくれたのだが、アレクは15年前の戦いで冥府に行ってしまった。それからはボニファーツを上手く使えてはいなかった。
そんなボニファーツと謁見の間で他の者を入れて話すのではなかった。完全にボニファーツのペースに乗せられて、詐欺による銀行から大金の搾取とフッセン男爵の行っていた奴隷取引を同じレベルで論じることになってしまったのだ。
「本当にまんまとボニファーツめの策略に乗せられてしまったわ」
私はあのボニファーツの顔を思い出してムカムカしていた。
せっかくボニファーツによって大量の資金提供をさせられた銀行の頭取共を集めていたのだ。頭取達に金を返せとボニファーツに直接交渉させようと考えていたのが、全くの無駄に終わってしまった。
銀行の頭取共の一部からは
「今回のボニファーツ様が我が銀行から大金を騙し取られたのは、帝国の失政が原因でございましたか」とまで言われて笑われる始末だ。
当然そういった生意気な声を上げてきた銀行の頭取は即座に不敬罪で収監、その銀行は破綻させはしたが……
一罰百戒、他の銀行の頭取共も私に逆らえばどうなるかはよく判っただろう。皆蒼白になっていた。
そもそも銀行がボニファーツに良いように金を巻き上げられたのは、チェックが出来なかった銀行の責任だ。全ての銀行を破綻させると帝国経済並びに全宇宙経済が破綻するとゲラーシムが涙目で頼み込んできたから、なんとか救済措置を取るようにしていてたが、本来は破綻させても問題ないのだ。
この頭取は何を勘違いしてくれたのかしらないが……
もっとも、他の銀行の頭取共も私達とボニファーツのやりとりを見ていてそう思った頭取もいることと思えた。早急に何らかの手を打つ必要はあった。
「して、陛下、ボニファーツと何を約束されたのですか?」
アンドレイが聞いてきた。
「決まり切ったことよ。我が帝国の金で作り上げたジュピターは我が帝国が接収する」
私が3人を見て話すと3人とも驚いた顔をした。
「さすが、陛下ですな。そのような案をボニファーツに認めさせるとは」
ゲラーシムは単純に私の力を認めてくれたが、
「よくそれをボニファーツが認めましたね?」
アンドレイは懐疑的だった。
「本当にそのようにおっしゃられたのですか?」
グレゴリーは良いところをついてきた。
「私が話したのは小娘の私への臣従だ」
「王女殿下直接でなく、あのボニファーツがそれを認める権限はないと存じますが」
グレゴリーの指摘は厳しかった。
「そうだ。だからボニファーツは臣従させるように努力すると申してきた」
「努力ですか? 延々と延される未来しか見えませんが……」
「陛下、あのボニファーツが王女殿下を説得するとお思いですか?」
「アンドレイの言う通りです。努力したが難しかったと言われるのが落ちですぞ」
私は3人に反対されたのだが、
「まあ、ユバスの小娘などどうでも良かろう。それよりもボニファーツが私の所に戻ってくると申してくれたのだ」
私は実力も知らないユバスの小娘などどうでも良い。再びボニファーツが私の元に戻ってくればより強い兵器の刷新が出来るのと二度とこのような失態をせずにすむという打算が働いたのだ。
私が3人に私の本心を述べると、
「あのボニファーツがでございますか?」
「本当に陛下のところに戻るとボニファーツが申したのですか?」
「陛下に対してケチでどうしようもないと申したボニファーツがでございますか?」
3人とも全く信じていないようだった。
「ふんっ、その要件を認めないときは私の第一艦隊と戦ってボニファーツが勝てなければ一生涯私の下でただ働きをすると申しておったわ。我が第一艦隊がユバスに攻め込めばユバス側はほとんど戦力があるまい。あるのはボニファーツのおもちゃの船だけであろう。敵が一隻ならば我が精鋭の第一艦隊ならばなんとでもなるわ」
私はボニファーツに言いように丸め込まれたのではないとはっきりと主張した。
「まあ、直にボニファーツが私の所に出仕して貴様等も私の言うところが正しいと認めるだろう!
ボニファーツも帝国ほどの資金がないユバスなどと言う辺境の小国で苦労するのに疲れたと申しておったからの」
私は3人に言い聞かせて、その日は解散した。
しかし、その日の夜中に私は部屋の外からグレゴリーに叩き起こされたのだ。
「このような夜中にどうしたのじゃ、グレゴリー?」
「陛下、大変でございます。ボニファーツが王女とその船ジュピターに乗って未明に出奔したとの報告がございました」
「なんじゃと、ボニファーツが私を謀ったというのか?」
私は完全に目が覚めた。
彼奴、あれだけ約束したにもかかわらず、その日のうちにそれを反故にするとはもう許せん。
「ボニファーツ等は今はどこじゃ?」
慌てて侍女達が着替えを出してくるのに合わせて着替えながら尋ねていた。
「はっ、既に太陽系外にワープで逃げ出したとのことでございます」
「な、なんじゃと、既に太陽圏外じゃと? 主星の防衛体制はどうなっておったのじゃ?」
「それが陛下の偽の命令書を持っており、緊急の事態だと申して押し通ったようでございます」
「おのれ、ボニファーツの奴、もう許せん! 一緒に逃げた王女も同罪だ。こうなればユバス王国に責任を求めるために攻め込む」
「陛下、本気でございますか」
グレゴリーは止めようとしてくれたが、
「これ以上辺境の小国に舐められては敵わん。直ちに第一艦隊に出撃用意をするように伝えろ」
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「ボニファーツと小娘め。必ず私の前に引き出して跪かせて見せてやるわ」
私は決意したのだった。
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